アマゾンや楽天をはじめ、近年はインターネットでお買い物がでいるネットショップやオンラインショッピング、つまり「ECサイト」が非常に盛り上がっています。
外出先のスマートフォンや自宅のパソコンやタブレットでも快適にお買い物ができる「ECサイト」ですが、この記事ではECサイトって何?という基本的なところから、ECサイトの市場動向、ECサイトの種類やビジネスモデル、ECサイトの構築方法まで、初心者向けにECサイトをご紹介します。
ECサイトとは?
ECサイトの「EC」とは、英語でElectonic Commerce(エレクトロニックコマース)という略で、電子商取引という意味です。
そのECという言葉+「サイト」となるので、インターネット上のサイト内で商品やサービスを売買する仕組みが、ECサイトとなります。
ECサイトの市場動向と推移
経済産業省のデータによると、BtoCのEC市場規模は2010年は7.7兆円となっていますが、たったの7年間で16.5兆円となっており、7年間で市場規模は2.11倍に増加しています。
事業内でのECでの売上比率を表すEC化率も、2010年は2.84%だったのに対し、これも7年後には約2倍の5.79%まで増加しています。
この推移をみると今後もさらに伸びていくことが想像できますよね。もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
⇒国内EC業界の市場動向から見える、未来のeコマース業界の動向とは
ECサイトで販売する2つの方法
それではECサイトで販売をする際の、2つの方法をご紹介します。もしこれからECサイトで商品やサービスを売っていきたい!と思う方は、ぜひこの2つの方法を検討してみてください。
ショッピングモールに出店する
ショッピングモール型というと、楽天市場やアマゾン、ZOZOTOWNなどに出店をし、ECサイトで販売をするという方法です。
ショッピングモールの一番のメリットとしては、圧倒的な集客力です。
⇒これからECサイト運営したい!と思ったらまず楽天で出店する理由
ECサイトを作成・構築する
独自ドメイン(自社EC)型といわれ、自分でECサイトを作成・構築して、そこで商品やサービスを販売するという方法です。
独自ドメイン型のECサイトとしては、完全に自分(自社)だけのECサイトを立ち上げるということになりますが、路面店をオープンするようなイメージです。
ショッピングモールと違うところは、自分で1から集客をすることになります。
ショッピングモールと独自ドメインのECサイトのメリット&デメリットは、こちらの記事で解説をしています。
ECサイトの3つのビジネスモデル
ECサイトのビジネスモデル展開として、大きく3つのビジネスモデルにわけることができます。
それではその3つのビジネスモデルの仕組みをご紹介します。
BtoC(消費者向けECサイト)
Business to Consumerの頭文字をとった企業→消費者向けに展開をしている「BtoC」のサイトです。
例としては「消費者が楽天市場で炊飯器を購入する」や「消費者がアパレルECサイトで洋服を購入する」というような取引が、BtoCのEC取引となります。
楽天やアマゾンをはじめ、各社が商品を販売している直営サイトなどもこのBtoCサイトになります。基本的にBtoCサイトは消費者向けなので誰でも見ることができ、誰でも購入することができるというECサイトです。
近年はメーカーも直接販売するBtoCのECサイト(近年はDtoCともいう)を展開しており、直接消費者への販売に踏み切っていることも多いです。
詳しくは「メーカーEC(DtoC)を行う目的は?有名企業の課題や成功ポイントをご紹介」で解説しています。
BtoB(企業間取引のECサイト)
Business to Consumerの頭文字をとった「BtoB」、企業間取引のビジネスモデルのECサイトです。
例としては、「自社内で社員が使うパソコンをメーカーのECサイトで購入する」だったり、「スーパーなどの小売店が、商品の仕入れのために食品メーカーのECサイトから発注し、仕入れをする」などが挙げられます。
BtoBサイトは企業間取引となりますが、BtoBのサイト展として大きく2つに分けることができます。それはクローズドタイプのBtoBサイトと、スモールタイプのBtoBサイトです。
クローズドタイプはすでに取引のある企業でしかECサイトを見ることができないタイプで、スモールタイプは取引のない企業も見ることができるが、サイト上で新規取引申請をおこなうというECサイトになります。
詳しくは「BtoB ECの目的は業務効率化!市場規模やランキング、構築方法まで解説!」で解説しています。
CtoC(個人間取引のECサイト)
Consumer to Consumerの頭文字をとった「CtoC」サイトは、個人間の取引を行うECサイトです。
Yahoo!オークションなどのオークションサイトや、メルカリやラクマなど、いわゆるフリマアプリなどもこのCtoCに該当します。
個人間でのEC取引となるので、まだEC市場は大きくないですが、上場したメルカリや大手IT企業も参入をしてきているので、まだまだ市場の拡大をしていくと予想されています。
詳しくは「CtoCのEC市場規模は1兆円超え!国内のメルカリや海外市場の事例など」で解説しています。
ECサイトの更なる2つの展開
販売をするECサイトだけではなく、ECサイトを活用した新たな展開を行う企業が増えてきましたが、特にその中でも近年目立っている2つの展開をご紹介します。
オムニチャネル型のECサイト
オムニチャネルとは、実店舗やECサイトをはじめとする、あらゆる販売チャネルやコミュニケーションチャネルを統合することで、どのチャネルからも同じように商品を購入できたり、情報を入手することが出来る環境をつくることです。
特に実店舗展開をしている企業に関しては、近年オムニチャネル化が非常に進んでいます。オムニチャネル化をすることによって、お客様に充実したサービスを提供できるからです。
そんな充実したサービスを提供するためには、まず「在庫データの一元化」と「会員データの一元化」が必須です。
その一元化したデータをもとに、お客様へのサービスレベルを向上させることとなりますが、ただ企業で行うには障壁が多く、オムニチャネルを失敗してしまう企業も多くあります。
⇒なぜアパレル企業はオムニチャネルに失敗するのか?その理由を説明
越境ECサイト
越境ECとは、国内から国境を越えた海外に商品を販売するECサイトのことです。
国内のみで販売をするよりは販売できる人数が非常に大きくなるため、新たな市場を開拓し売上増加を目指していこうという日本企業も多数みられます。
この越境ECサイトに関しても、国内のECサイトと同じく、販売方法は国外のモールに出展をするか、独自ドメインで海外のお客様に対して販売をしていくという方法があります。
こちらに越境ECを行う方法を詳しく書いているので、ぜひご興味があればご覧ください。
越鏡EC、ショッピングモールに出店する場合
⇒天猫(TMALL)とは?中国ECシェア6割を占めるNo.1のECサイトです
越境EC、独自ドメインでECサイトを構築する場合
ECサイトの構築方法
それでは独自ドメインでECサイトを行う際の、ECサイトの構築方法をご紹介します。
ECサイトを構築するためには、まず基盤となる4つのプラットフォームから、自社のビジネスモデルに合わせてどれを選択するか?が非常に重要となります。
①ASPカートシステム
個人でECサイトを行いたい!だったり企業でも小規模でECサイトを始めたいという方は、まずASPカートシステムをオススメします。
費用も初期費用数万円〜、月額費用も1万円前後〜と発生する費用としても低価格で構築をすることができます。
⇒ASPカートシステムでECサイト構築、7つのメリットをご紹介
カナダ生まれの「Shopify」も個人や小規模ECサイトではオススメです。
⇒世界一のASP「Shopify」でECサイト構築、正直どうなの?
②オープンソースシステム
オープンソースというのはソースコードが開示されているECシステムのことです。国内だとかなり高い確率でEC-CUBEというオープンソースが使われています。
⇒EC-CUBE(オープンソース)でECサイト構築はアリなのか?
③クラウドECやパッケージEC
ASPカートやオープンソースでは構築できない要件だったり、セキュリティに不安があるという企業は、クラウドECやパッケージECをオススメします。
⇒ECパッケージシステムでECサイト構築、7つのメリットをご紹介
もしこのASPカートやオープンソース、クラウドECやパッケージECがもっと詳しく知りたいという場合は、こちらの記事でかなり詳しく解説をしています。
⇒EC構築 ASP・クラウド・パッケージの違いをかなり詳しく説明
ECサイトの決済方法
ECサイトを構築したら商品やサービスを購入するための決済方法を導入しないといけません。
まずBtoCのECサイトであれば、クレジットカード決済、商品代引き、コンビニ決済を導入しましょう。もしあと1つ決済方法を導入するのであれば、こちらの記事を参考にしてみてください。
ECサイトまとめ
このようにECサイトって何?という基本的なところから、ECサイトの市場動向、ECサイトの種類やビジネスモデル、ECサイトの構築方法まで、初心者向けにECサイトをご紹介しました。
もし不明な点などがあれば、遠慮なくお問い合わせくださいね。
もしECサイト構築のシステム会社に迷ったら・・・
星の数ほどあるシステム構築会社を探し、最適なベンダーに依頼をするのは非常に難しいです。
ECプラットフォームを提供している会社(メーカー)が構築してくれる場合もありますが、
- プラットフォームベンダー(メーカー)
- インプリメントベンダー(実装する会社)
が別の場合もありますし、知識がないと難しいです。
- 自社の課題を解決してくれる
- 探す時間が取れない、探し方がわからない
- 費用の相場がわからない
- IT専門知識が少ない
もしこのような課題があったら、ECシステム構築会社に無料で一括見積ができる「発注ナビ」で問い合わせをしてみましょう。
会社でECサイト構築のプロジェクトに失敗してしまうと大変なことになってしまうのですが、ITコンサルタントが要件をヒアリングしてくれるので、最短1日で最適なECシステムの構築ベンダーが見つかります。
問い合わせは無料なので、EC・IT知識のない方はぜひこのようなサービスを利用してください。