天猫(TMALL)とは?中国ECシェア6割を占めるNo.1のECサイトです

中国EC市場を牽引する天猫(Tmall)とは?読み方や特徴をご紹介

中国のEC市場は世界一の規模で、前年比140%と非常に大きく拡大しています。その巨大な市場を牽引しているのECサイトが天猫(Tmall)で、市場全体の約60%を占めています。

今回はその中国のECシェアランキングトップ10を紹介しつつ、中国のEC市場を牽引している天猫(Tmall)について解説します。中国への越境ECを考えている方はぜひ参考にしてください。

天猫(Tmall)とは?

天猫(Tmall)の読み方は日本語で【テンマオ】と読み、2013年に中国の阿里巴巴集団(アリババグループ)がサービスを開始したECショッピングモールです。

アリババグループの淘宝網【タオバオワン】はCtoCのECサイトでしたが、その一部分であった「淘宝商城」を独立させたものです。

ちなみにCtoCの市場規模は「CtoCのEC市場規模は1兆円超え!国内のメルカリや海外市場の事例など」でも紹介しています。

花王や資生堂などの日本企業も出店をしていて、多くの国内有名企業が「天猫」(Tmall)に出店し、中国ユーザーに向けEC販売をしています。

練馬聡一
練馬聡一
ECサイトでいうモールという位置づけです。中国版の楽天市場だと思っていただければわかりやすいです!

断トツのシェアNo.1のECサイト

天猫(Tmall)の取引額は48兆5,846円と、中国BtoCにおけるECサイト売上シェアの57.7%を占めています。

天猫の売上シェア

この数値がどれだけすごいかというと、2017年日本国内のBtoCサイトにおけるEC市場が16兆5,054億円です。日本国内のEC市場も右肩上がりではあるのですが、国内のBtoCのECサイト売上を全部あわせたとしても、約3倍の売上高を誇っているということです。

練馬聡一
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国内ECの取引額1位の楽天でも、約3兆円です。楽天の16倍・・・。

ではこの市場規模がいかに凄いのか?ということをわかりやすく説明するために、ここで中国ECサイトの売上ランキングを見ていきましょう。

ちなみに国内ECサイトの売上ランキングは「【2019年最新】大手ECサイト・ネット通販売上高ランキングTOP100を発表!」で詳しく解説しています。

中国のECサイト売上ランキングとEC市場シェア

中国ECサイトの取引額ランキングTOP10は以下のようになっています。

順位 ECサイト名 取引額 市場シェア
1位 天猫 48兆5846億円 57.7%
2位 京東 21兆3873億円 25.4%
3位 唯品会 3兆1154億円 3.7%
4位 蘇寧易購 2兆7786億円 3.3%
5位 国美在線 1兆5156億円 1.8%
6位 当当 1兆1178億円 1.4%
7位 amazon中国 1兆946億円 1.3%
8位 1号店 1兆104億円 1.2%
9位 聚美优品 5894億円 0.7%
10位 拼多多 1684億円 0.2%

まず1位の天猫(Tmall)の取引額は2016年で48兆5846億円となっており、中国ECシェア57.7%を占めています。

2位の京東(JD)が21兆3873億円で25.4%のシェアを占めています。こちらも21兆円という取引額を誇っており、中国国内でも天猫(Tmall)と並び非常に大きなシェアを誇っています。

もともと京東(JD)は家電のECサイトとしてスタートしましたが、現在は幅広い商品を扱っています。詳しくは「京東商城(JD.com)とは?中国EC売上No.2!読み方や特徴をご紹介」で解説しています。

練馬聡一
練馬聡一
国内でいうと、ヨドバシカメラのECサイトといったところでしょうか。

このランキングを見るだけでも1位の天猫(Tmall)の大きなシェアがわかると思いますが、2位の京東(JD)とあわせて実に80%以上のシェアを誇っているということになります。

それだけ天猫(Tmall)の売上は中国のEC市場を牽引しているのです。ちなみに天猫(Tmall)以外の中国EC売上ランキングは「【2019年最新】中国ネット通販、EC売上ランキングTOP10」でご紹介しています。

天猫(Tmall)の「独身の日」売上は?

毎年11月11日は、「双11 (ダブルイレブン・独身の日)」と言われ、中国最大級のECのイベントの日です。

元々は彼女のいない独身者のための記念日でしたが2009年、これに目をつけた天猫(Tmall)がキャンペーンを開始し、日用品からファッション、アパレル、新車をはじめとした高級車までもが半額で販売をされています。

今ではこのキャンペーンに乗っかって他のECサイトでも同じくセールを行うという、中国最大のECイベントになりました。

その2017年「独身の日」の天猫(Tmall)の1日の売上高は、2.8兆円でした。

練馬聡一
練馬聡一
1日で楽天の年間売上を叩きだすなんて・・・。ちなみに一番高い商品はアストンマーチンのレースボートで、2億8900万円だそうです。誰が買ったのか教えて!笑

この2017年「独身の日」の天猫(Tmall)では、日本国内企業も上位にランクインしています。

コスメやケア用品などではドクターシーラボや資生堂、花王、ライオンなど。食品ではカルビー、アパレル・服飾雑貨でもカシオがランクインしています。

練馬聡一
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花王やReFaは8.5億円以上、オムツのムーニーも1.7億円以上売れているそうです。

話はもどって天猫(Tmall)の特徴をもう少し解説していきたいと思います。

信頼性が高い

天猫(Tmall)は高級品というブランドも扱っていますが、高いというブランドだけでなく世界的にも信頼性のあるブランドを取り扱っていて、実店舗展開をしている店舗も多数あります。

みなさま日本人のイメージとしても根付いていることだと思いますが、もともと中国では非正規品、いわゆる偽物が多く流通しています。

CtoCの淘宝網(タオバオワン)で成功していたアリババグループが、天猫(Tmall)をスタートした背景としても、偽物が流通しないように、厳しい審査が通った信頼性の高い企業のみが出店できるECサイトとしてスタートしています。

ですから天猫(Tmall)に出店している企業は信頼性の高いということになり、企業としても天猫(Tmall)に出店することがステータスにもなっています。

練馬聡一
練馬聡一
国内でいうと伊勢丹に出店している。というような感じでしょうか。

天猫(Tmall)に出店するには前提として、中国での法人登記が必要になります。中国での商標登録書や販売権利書を取得〜提出し、3ヶ月くらいの期間を経て出店が可能になります。

そんな厳しい審査がある中で日本企業が出店するために、天猫(Tmall)では越境EC向けのモールがあります。次からは越境EC向けのモールをご紹介します。

越境ECが可能「天猫国際」(Tmall Global)

天猫(Tmall)では海外の信頼性の高い事業者にECモールへの出店が可能になる、天猫国際(Tmall Global)というモールがあります。

天猫国際(Tmall Global)では中国に現地法人を持たなくても出店が可能になるため、日本国内の大手・有名企業が出店をしています。

日本企業の売上ランキングは1位

2017年の天猫国際(Tmall Global)における国別の売上ランキングでは、1位:日本、2位:アメリカ、3位:オーストラリアとなっており、国別では日本の売上高が1位にランクインしています。

天猫国際(Tmall Global)の売れ筋商品は美容・健康、ベビー洋品の売上シェアが多く、このカテゴリーだけで全体の80%にのぼります。

特に日本の同カテゴリーの商品は信頼性が高く、商品力もあるということで、中国ユーザーに支持を得ています。その理由は以下の越境ECの記事でも解説しています。

⇒越境EC市場と越境EC構築・運営の5つのポイント

モール出店で越境ECなら天猫国際(Tmall Global)

越境ECを検討する上で中国はEC市場が非常に大きく、すでに日本企業の商品・ブランドは支持されており、越境ECでも売れる可能性を秘めています。

特に後半で説明した天猫国際(Tmall Global)は、中国に法人がなくても出店が可能なので、ぜひこの機会に中国への越境ECを検討してみましょう。

もしモールでの出店でなく、自社ドメインで越境ECを行いたい!という場合はこの記事を見てみてくださいね。

⇒越境EC市場と越境EC構築・運営の5つのポイント