ECパッケージでECサイト構築、7つのメリットをご紹介

中規模〜大規模ECサイトを構築したい場合や、リニューアルをしてオムニチャネル化を図りたい。といった場合は、「ECパッケージ」で構築するのが正解です。

具体的には「独自の機能をカスタマイズしたい」だったり、「基幹システム連携や物流システムと連携したい」という場合は、カスタマイズが可能なECシステムを選ぶ必要があります。

この記事では、そんなECサイト構築の担当者さん向けに、ECパッケージの説明や、構築する7つのメリット、コンペに呼んで比較したいおすすめECパッケージ(ベンダー)をご紹介します。

ECパッケージとは?

「ECパッケージ」とは、ECサイト運営に必要な機能を備えたアプリケーション・ソフトウェアのことです。

国内では数十社ほどECパッケージを提供しているベンダー(システム会社)があり、そのベンダーが開発したECパッケージを、サーバーにインストールしてECサイトを構築していきます。

練馬聡一
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大体のECパッケージはECに必要な機能を標準機能が揃っていますが、提供しているベンダーによって標準機能が充実していたり少なかったりします。

サーバーにインストールしただけでもECサイトをオープンし、運営をすることができますが、ECパッケージの良いところは、基本機能をベースにカスタマイズを行い、独自の機能を備えたECサイトを構築できるということです。

たとえば、ECサイトのデザインを自由に変えれたり、フロント機能をユーザー(お客様)が買い物しやすいようにカスタマイズしたり、基幹システムをはじめ外部システムとデータ連携をさせたり、CRMツールやMAツールとのデータ連携を行って、マーケティングに活かすということも、ECパッケージであれば可能になります。

練馬聡一
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家に例えると、注文住宅のような感じですね。他のEC構築システムとの比較もしているので、詳しくはこちらをご覧ください。

⇒EC構築 ASP・クラウド・パッケージの違いをかなり詳しく説明

ECパッケージで構築する7つのメリット

本題に入りますが、ECパッケージでECサイトを構築するメリットをご紹介します。

  • デザインの自由度が高い
  • ECに必要な標準機能が充実している
  • 標準機能にない機能は開発して付け足せる
  • バックエンド機能のカスタマイズも可能
  • 基幹システム(外部システム)とのデータ自動連携も可能
  • セキュリティが高い
  • システム会社(ベンダー)が保守をしてくれる

代表的なメリットをご紹介すると、この7つが挙げられるので、詳しく解説していきます。

①デザインの自由度が高い

ASPカートでは決まったテンプレートの場合が多いですが、ECパッケージで構築した場合は注文住宅のような形なので、デザインの自由度がかなり高く、自社の好きなようにデザインすることができます。

練馬聡一
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機能が絡むところもカスタマイズできるので実現が可能です。国内の素敵なデザインのECサイトはほぼECパッケージで構築しているでしょう。

②ECに必要な標準機能が充実している

ECパッケージは提供しているシステム会社が、ECに必要な機能をパッケージ化しているので、標準機能が充実しています。

例えばショッピングカート機能、受注管理、商品〜在庫管理、会員管理機能はもちろん、デザインを行うCMS(コンテンツマネジメントシステム)機能や、メール配信、分析機能などがあります。

練馬聡一
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各システム会社によって若干の標準機能の差はありますが、CRM・MAツールのような機能を標準で備えているECパッケージもあります!

③標準機能にない機能は開発して付け足せる

ECパッケージは標準機能にない機能はカスタマイズで開発して付け足すことができ、独自のECサイトを構築することができます。

そもそもECパッケージはカスタマイズをすることを前提しているので、事業者さんの要望に応じて0から作って付け足していったり、標準機能を少しカスタマイズして拡張したりすることができます。

練馬聡一
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なので大規模ECサイトになればなるほど標準機能をベースにカスタマイズができるので、元々の標準機能が充実しているパッケージを選んだ方が、大規模ECサイトの構築においては時間も費用も抑えられることが多いです!

④バックエンド機能のカスタマイズも可能

バックエンド機能である、受注管理機能、商品〜在庫管理機能、会員管理機能なども好きなようにカスタマイズすることができます。EC担当者が運用しやすいよう、カスタマイズができるようになります。

練馬聡一
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しっかり ECの担当者さんの意見を反映し、業務効率化を図りましょう!

⑤基幹システム(外部システム)とのデータ自動連携も可能

ECパッケージシステムの真骨頂は、外部システムとのデータ自動連携が可能になることです。

「バックエンド業務の効率化」や「オムニチャネル」を行うとなると、様々な外部システムとの連携が必須になってきます。基幹システムをはじめ顧客データシステムとの連携、WMS連携(倉庫・物流システム)のデータを自動連携していくことが多くなります。

これがASPカートが出来なくて、ECパッケージシステムができることです。ここをどれだけやりたいのか?によってECシステムの選定にも関わってきます。

練馬聡一
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例えば自店舗とECでオムニチャネルを行いたいという場合でも、店舗POSシステム、顧客管理システム、モール連携システムなど沢山のシステムとの連携が必須になってきます!

⑥セキュリティが高い

セキュリティが高いということもポイントです。なぜならECパッケージシステムはソースを開示しておらず、提供しているシステム会社の開発者しかわからない作りになっています。

ソースを開示していないので、悪意のある攻撃にも脆弱性がわかりづらく比較的強いということがあります。

さらにECパッケージを提供しているシステム会社は比較的大手が多く、セキュリティ面にも多く投資をしている企業が多いということもメリットとして挙げられます。

練馬聡一
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2017年は多くのECサイトでの漏えい事故がありましたが、ECパッケージでの漏えい事故はほとんど聞かなかったですね。

⑦システム会社(ベンダー)が保守をしてくれる

システム会社がECサイト構築後はECパッケージシステムの保守を行ってくれます。ECサイトを正常に保つというのは開発者の確保だけでなく、多くの費用と時間がかかります。

これをシステム会社にお願いができるので、その分のリソースを売るための業務に注力することができます。

練馬聡一
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自社の人間でこれをやるのは優秀な開発者がたくさん必要なので、大変ですよ・・・。

どれくらいの売上まで対応できるのか?

ECパッケージではどれくらいの売上規模まで対応が可能なのか?ということに関しては、

ECパッケージの対応できる売上規模は年商50億円が目安

ECパッケージで対応できるEC年商規模は、約50億円を目安にするといいでしょう。

練馬聡一
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といってもECパッケージを利用して、もっと売っているEC事業者さんはたくさんいます。

【2019年最新】大手ECサイト・ネット通販売上高ランキングTOP100を発表!」で紹介しているEC売上TOP100のEC事業者の多くは、「ECパッケージ」もしくは、その上位の「フルスクラッチ」でECサイトを構築しています。

ECパッケージの上位には「フルスクラッチ」という、すべてのECシステム・機能を0から作るという方法がありますが、年商50億円以上で大規模なオムニチャネルを行うEC事業者でない限り、「ECパッケージ」で十分対応が可能です。

⇒オムニチャネル戦略とは?店舗×ECサイト連携でサービスを最大化!

理由としては、ECサイトというものが生まれた1996年以降から20年以上が経ち、ある程度の受注機能を有したECサイトの形が出来上がってしまったからです。

なのでECサイトを0から作るといった「フルスクラッチ」という方法は、現在はあまり主流ではありません。

練馬聡一
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しかもフルスクラッチは構築期間が1年以上、費用も数億円~とかかるものなので、そもそも現実的ではないですね。

比較・検討すべきおすすめECパッケージ

それではどこのECパッケージシステムを選べばよいのか?おすすめのECパッケージシステム(ベンダー)をお伝えします。

練馬聡一
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私の個人的意見ではありますが、ぜひお問合せしてみましょう!
  • ecbeing(株式会社ecbeing)
  • Orange EC(株式会社エスキュービズム)
  • w2commerce(w2ソリューション株式会社)
  • Sell-Side Solution(株式会社コマース21)
  • SI Web Shopping(株式会社システムインテグレータ)
  • ebisumart(株式会社インターファクトリー)※クラウドECパッケージ

 

練馬聡一
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上記のECパッケージ(ベンダー)は有名・大手のECサイト構築実績も多数の、おすすめのECパッケージシステムです。ぜひお問合せしてみてください。

この記事のまとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。

この記事をまとめると、中規模〜大規模ECサイトを構築したい場合や、リニューアルをしてオムニチャネル化を図りたい。といった場合は、「ECパッケージ」で構築するのが正解です。

具体的には「独自の機能をカスタマイズしたい」だったり、「基幹システム連携や物流システムと連携したい」という場合は、カスタマイズが可能なECシステムを選ぶ必要があります。

伝え忘れていましたが、ECパッケージでECサイト構築をする際は、ECサイト運用業務を想定し、ECパッケージの標準機能で対応可能・不可能なことを確認する「要件定義」という数時間に及ぶ打ち合わせが何度も発生します。

⇒要件定義とは?事業者がECシステム構築で失敗しない進め方を解説

ASPカートと違い開発を行うことが前提になるので、どのシステム会社に依頼をしたとしても、ECサイトの構築期間は3ヶ月~半年くらいは見ておいたほうが良いかもしれません。ぜひ自社のEC要件を明確にして、ECサイト構築を失敗せず、その後のEC事業を拡大させてください!

やはりASPの方が良いかも・・・。と思った方はこちらの記事も参考にしてください。

⇒ASPカートシステムでECサイト構築、7つのメリットをご紹介

もしECサイト構築のシステム会社に迷ったら・・・

星の数ほどあるシステム構築会社を探し、最適なベンダーに依頼をするのは非常に難しいです。

ECプラットフォームを提供している会社(メーカー)が構築してくれる場合もありますが、

  • プラットフォームベンダー(メーカー)
  • インプリメントベンダー(実装する会社)

が別の場合もありますし、知識がないと難しいです。

  • 自社の課題を解決してくれる
  • 探す時間が取れない、探し方がわからない
  • 費用の相場がわからない
  • IT専門知識が少ない

もしこのような課題があったら、ECシステム構築会社に無料で一括見積ができる「発注ナビ」で問い合わせをしてみましょう。

会社でECサイト構築のプロジェクトに失敗してしまうと大変なことになってしまうのですが、ITコンサルタントが要件をヒアリングしてくれるので、最短1日で最適なECシステムの構築ベンダーが見つかります。

問い合わせは無料なので、EC・IT知識のない方はぜひこのようなサービスを利用してください。

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