国内大手企業が運営するECサイト・ネット通販の売上高ランキングは、どんな企業がランクインしているのでしょうか?
1位はみなさんの予想どおり、アメリカの企業の日本法人である「アマゾン」です。
国内におけるアマゾンの売上高は1兆7,613億円とダントツの売上高を誇っていますが、2位以下は日本企業がランクインしていて、日本企業もまだまだ頑張っている状況です。
この記事では、大手事業者のECサイト・ネット通販の売上ランキングにランクインしている企業を紹介しつつ、私の所感・コメントなんかを書いていきたいと思います。
BtoCのEC市場規模は20兆6,950億円
昨年の消費者向け(BtoC)におけるEC市場規模は20兆6,950億円となり、2020年にコロナの反動で市場減少が起こりましたが、大きく市場が拡大しました。
ちなみにEC業界の今後については「EC業界の市場動向から見て、今後〜未来のeコマース業界は明るい!」で解説しているのと、以下の関連記事もご覧ください。
⇒【最新】食品EC・通販、最新売上ランキングTOP100を発表
⇒【最新】健康食品ECサイト・ネット通販売上高ランキングTOP88を発表
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大手EC&ネット通販売上高ランキングTOP1位~20位
ECサイトの売上ランキングの1位~20位となると売上レンジは1兆7,613億円~450億円となります。
当然1位はアマゾンの日本事業で、2018年12月期の売上高は138億2,900万ドル、日本円換算で前年比15.7%増となる、1兆5,350億円となっていましたが、2019年の売上高は1兆7,613億円という驚異的な売上高を誇ります。
2位はオフィス用品を法人取引(BtoB)展開するアスクルで、前年比6.8%増加の3,533億円で、3位も同じく法人取引(BtoB)となるミスミが、前年比18.3%増加の1,951億円というEC売上高になっています。
注目すべきは前年比26%増で846億円という売上高を誇る「モノタロウ」ですね。
3位にランクインしているのがはCMでもおなじみの「モノタロウ」で、工具などの工業用商品を事業者向けに通販している法人取引(BtoB)を中心としたECサイトです。
売上高は1,265億円となり、前年比20.1%増加と大きな増加率を誇ります。
ちなみに経済産業省が発表したデータによると、2019年のBtoB-EC市場規模は352兆9,626億円で、前年比2.5%増加となっています。
ちなみにBtoBにおけるECサイトについては「BtoB ECの目的は業務効率化!市場規模やランキング、構築方法まで解説!」で詳しく解説しています。
消費者向け(BtoC)で注目なのは、前年比を大きく上回っているユニクロです。
ユニクロのEコマースでも売上高は630億円を突破しており、前年比29.4%増加となっています。理由としてはアプリ会員の増加によって、リピーターが拡大したことや、業界では「BOPIS」や「BORIS」と呼ばれている、「店舗受取サービス」を利用者が増えたことが売上増加の理由です。
店舗受取サービスはECサイトの注文の約1/3を締めていて、送料無料で購入ができることから、全国展開している実店舗を活かしたサービスが好評です。
関連記事:BOPIS、BORISとは?EC×店舗受取サービスを実施しよう
大手EC&ネット通販売上高ランキングTOP21位~40位
21位~40位のランキングでも大手・有名企業がランクインしており、EC売上高は587億円~309億円となっています。
21位にはイオンが587億円、22位には上新電機が575億円と続き、23位には中古車販売のビィ・フォアードが前年比42.5%増加で570億円という売上高になっています。
ちなみに30位以降になってくると多くのアパレル企業がランクインしてきます。
特に前年比から高い伸び率を出しているのがアパレル企業で、37位のベイクルーズが340億円、38位のアダストリアが前年比17.3%増加の333億円になっています。
ちなみにファッション・アパレルEC売上ランキングは「ファッション・アパレルECサイト最新売上高ランキングTOP50」で解説しています。
とはいえファッション・アパレル企業は自社ECモールに注力しているので、「ファッション・アパレル自社ECモール売上高ランキングTOP10をご紹介」もご覧ください。
アパレル以外に前年比を大きく伸ばした企業としては、35位のオイシックス・ラ・大地は前年比72.8%増と非常に高い伸び率で360億円を突破しています。
同社の主力商品のミールキットである、「Kit Oisix」はなんと18年7月末時点で2,465万食を突破しています。
オイシックス・ラ・大地以外にも食品系を中心としたEC・通販事業者は多く、生協はもとよりイオンやイトーヨーカ堂のネットスーパーなどを中心に勢いがあり、2018年の食品EC市場規模は1兆5,579億円、食品EC市場は年々拡大しています。
詳しくは「【最新】食品EC・ネット通販、市場規模やEC化率をご紹介」で解説しています。
関連記事:海外の食品EC市場や国別ランキング、アメリカ食品業界の脅威とは!?
大手EC&ネット通販売上高ランキングTOP41位~60位
41位~60位となってくると様々なカテゴリーの業種がランクインし、売上高は305億円~228億円となっています。
そのなかでも通販大国である福岡をはじめ、九州企業勢が主力商品としている「化粧品・健康食品」のEC事業者が多くランクインしています。
42位にランクインしているニトリは、前年比35%アップの305億円となり大きく売上アップしています。
ちなみにニトリの2018年3月~11月期(第3四半期)のEC売上高は、前年同期比28.2%蔵の282億円となり、2019年決算ではさらに大きく売上増加が見込める推移です。
関連記事:【最新】インテリア家具・雑貨メーカー売上ランキングTOP30 1位はニトリ、2位は無印良品、3位は?
その理由としては、店頭でバーコードを読み取った商品をECで購入できる「手ぶらdeショッピング」や、「店舗受取サービス」でオムニチャネル化を成功させ、大きく前年比を上回っています。
オムニチャネルって何?と思った方は「オムニチャネル戦略とは?店舗×ECサイト連携でサービスを最大化!」で詳しく解説しています
それにより連結業績の売上高は485億円にのぼり、EC化率は6.8%となっています。
相変わらずランクインしているアパレルの前年比は高く推移しており、49位のTSIホールディングスは前年比13.6%増加で289億円、55位のユナイテッドアローズは前年比で16.4%増の235億円と、2ケタ成長で売上を伸ばしています。
背景としては自社ECサイトのオムニチャネル推進を行い、顧客データ統合や在庫一元管理を行いEC販売を最適化していることや、モール出店しているZOZOTOWNなどの売上増加ということもひとつの理由です。
大手EC&ネット通販売上高ランキングTOP61位~80位
売上高ランキングの61位~80位くらいになると大体のEC年商は223億円~182億円となり、様々な商材を販売しているEC事業者がランクインしています。
特に前年比を大きく伸ばしているEC事業者は、
- セブンネットショッピング(220億円)前年比56.3%アップ
- 世田谷自然食品(209億円)前年比23.0%アップ
- オンワードホールディングス(202億円)前年比36.8%アップ
- アーバンリサーチ(200億円)前年比33.4%アップ
- ルクサ(188億円)前年比54.0%アップ
このようなEC事業者が大きく売上を伸ばしています。
大手EC&ネット通販売上高ランキングTOP81位~100位
81位~100位にランクインしているEC事業者の売上高としては、181億円~139億円となっています。
またまた前年比を大きく伸ばしているのがアパレルで、84位のドゥクラッセが前年比32.3%増の172億円、ZOZOの子会社でZOZOUSEDを展開するクラウンジュエルが、前年比23.9%増の159億円です。
インテリアでは家具・寝具のECサイトである92位のタンスのゲン(146億円)が前年比28.7%増となっています。
国内のEC化率は6.7%→8.08%に増加
ここまでご覧いただきありがとうございます。
EC・ネット通販におけるEC化率は6.7%→8.08%に増加でした。
特にアパレル企業、BtoB企業が前年比を大きく上回り、全体的な市場の伸び率を牽引しています。
あいかわらずアマゾンは首位で、今後は法人向けのBtoBにも注力していくようで、伸びているBtoBに殴り込みをかけてくるようですね。
さらにアマゾンプライムの会員数は世界で1億人を超え、会員の囲い込みからスマートスピーカー(Amazon Echo)の普及を推進しています。
アメリカのガートナー社の発表によると2020年までに音声検索が30%となる予測をしており、当のアマゾンは2020年までにAmazon Echoが1億2800万台利用され「Alexa(アレクサ)」経由での売上が1兆円になると予測しています。
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もともとはファッションやアパレル向けのECサイト構築に向いていましたが、アパレルのEC販売で必要だった特殊な機能をさらにアップデートし、今ではアパレルだけでなく最も売れているECサイトの多くが「futureshop」で構築されています。
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