【2024年最新】世界のEC市場規模・国別の売上ランキングTOP5 1位は中国、2位は?

世界の小売EC市場は3兆5,630億ドルに達すると予測され、トップ5位の5カ国で合計82%を占めることになります。

この5カ国業のEC市場で世界中の85%を占めるといわれており、さらなるEC市場の拡大が予測されています。ECの海外展開を考えるうえで、この5カ国の市場や売れている商品ジャンルを把握することは重要です。

この記事では世界のEC市場と国別ランキングをはじめ、アメリカEC市場の商品ジャンル別TOP10をご紹介します。

世界(海外)のEC市場は397兆1160億円(BtoC)

アメリカのデジタルマーケティング会社eMarketerによると、世界の小売EC市場は3兆5,630億ドルに達すると予想されており、日本円(1ドル=111円)に換算すると397兆1160億円にのぼります。

ちなみに2022年の世界のEC市場規模は600兆円を超えると予測されており、これからも世界的にEC市場の拡大が見込めています。

練馬 聡一
2016年の世界の小売EC市場が約190兆円だったので、3年間で倍近くになっていることがわかりますね。

日本の消費者向けEC市場は19兆2,779億円

2020年BtoC-EC市場の推移

 

日本の小売EC市場は19兆2,779億円となっており、2013年の11兆1,660億円から右肩上がりで拡大しています。

世界のEC市場規模の397兆円と比べると5%にも満たないのが、日本のEC市場ですが人口や国土の広さからすると先進国に並ぶEC市場になっています。

国内小売(BtoC)EC市場に関しては、「EC業界の市場動向から見て、今後〜未来のeコマース業界は明るい!」で解説しています。

それではその世界のEC市場397兆円の82%を占めているTOP5の国別ランキングを紹介します。

練馬 聡一
日本国内はまだ法人取引(BtoB)のECが市場が大きいですからね。

世界の国別EC市場 売上ランキングTOP5

世界各国のEC市場規模ランキング

出典:eMarketer,Fec 2019より

1位 中国(1兆9894億ドル)

世界の小売EC市場のシェアNo.1は中国で、2019年の市場規模は1兆9,894億ドルに達し、世界の小売EC市場の55.8%を占めています。

理由は約14億人という世界一の人口規模であることから、中流階級の経済面が爆発的に成長しているということです。国土が広いということもありますが、地方に住んでいる中国人消費者も所得が向上しているため、ECを利用してオンラインショッピングを楽しむ人が非常に増えてるという背景があります。

さらに中国のEC事業者においては、国内シェアNo.1の「Tmall(天猫)を運営するアリババグループや、2位のJD.com(京東)を運営する京東商城など世界的に強いECプラットフォームが存在するため、各事業者ごとの強みを活かし巨大なEC市場を作り上げています。

練馬 聡一
ちなみにTmall(天猫)がEC市場シェア55%を占めています!

中国国内のEC市場については、「中国ネット通販、EC売上ランキングTOP10位を発表!」で詳しく解説しています。

2位 アメリカ(6006億ドル)

アメリカの小売EC市場は、単価の高いコンピューター・家電などのジャンルだけでなく、アパレル・アクセサリーなどが市場拡大を牽引しています。

2019年予測では、コンピューター・家電は1,302億9,000万ドルに達し、アメリカのEC市場シェアの21.7%を占め、アパレル・アクセサリーは1,227億6,000万ドルで20.4%を占めています。

さらに2022年にはコンピューター・家電は1,903億ドル、アパレル・アクセサリーは1,812億ドルに達すると予測されています。

練馬 聡一
アメリカはオムニチャネル先進国なので、店舗×ECに相性が良いアパレル・アクセサリーが伸びています。

3位 イギリス(1370億ドル)

イギリスではアマゾンが急成長しており、さらなる市場増加が予測されています。

アマゾンはプライム会員のヨーロッパ進出を推進しており、マッキンゼーの調査によると、イギリスを始めイタリア、ドイツの半数以上がプライム会員に加入しているという調査報告が発表されています。

練馬 聡一
アマゾンは世界でマーケットを広げているので、進出できていないのは中国くらいなもんですね。

4位 日本(1130億ドル)

日本はみなさんご存知のとおり、高齢化による物販事業が鈍ってきていますが、とはいえ世界のEC市場規模では1,130億ドルで4位となっています。

日本国内の小売ECランキングでは、1位がアマゾン(日本事業)で8,500億円、2位がアスクルで3,533億円、3位にミスミが1,951億円というランキングになっており、イギリスと同じくアマゾンが大きなEC市場を占めています。

詳しくは「大手ECサイト・ネット通販売上高ランキングTOP100を発表!」で国内ECサイトのTOP100位までをご紹介しています。

練馬 聡一
この記事は人気なので、ぜひご覧ください!

5位 韓国(865.5億ドル)

韓国は日本より国土が1/4と狭いながら、世界のEC市場規模では866.5億ドルとなり5位にランクインしています。

特にメインの商材としては、美容関連品とエレクトロニクス関連の商品です。特に東南アジアへの越境ECが増えており、海外のバイヤーから支持を得ています。

練馬 聡一
韓国といえば美容ですよね!あとはスマートフォンとか家電製品とかも。

続きまして日本のEC事業者も要チェックの、アメリカの2022年のEC市場の商品ジャンル別の予測をご紹介します。

2022年~ 伸びる商品ジャンルTOP10

アメリカの2022年のジャンル別売れ筋商品

出典:eMarketer,Fec 2019より

【2022年アメリカのEC市場の売れ筋商品ジャンルTOP10】

  1. コンピューター・家電:1,903億ドル
  2. アパレル・アクセサリー:1,812億ドル
  3. 家具・雑貨:920億ドル
  4. その他:886億ドル
  5. 車・カー用品:816億ドル
  6. 健康、パーソナルケア、美容品:326億ドル
  7. 本、音楽関連:607億ドル
  8. おもちゃ・趣味:570億ドル
  9. 食品・飲料:326億ドル
  10. オフィス・事務用品:244億ドル

2022年のアメリカのEC市場は上記のような商品ジャンルになると予測されています。

冒頭でも説明したとおり、アメリカの小売EC市場は、単価の高いコンピューター・家電、アパレル・アクセサリーなどが市場拡大を牽引しています。

eMarketerの調査によると、2022年にはコンピューター・家電は1,903億ドル、アパレル・アクセサリーは1,812億ドルに達すると予測されています。

日本でもこれから伸びる市場はたくさんあります。詳しくは「今後伸びる業界・企業の売上ランキングまとめ」で詳しく解説しています。

練馬聡一
練馬聡一
中国はお国柄特殊すぎて参考にできないと思うので、日本にすこし近いアメリカのEC市場を参考にしていきましょう。

世界(海外)小売EC市場は4倍の割合で成長中!

ここまでご覧いただきありがとうございます。

eMarketer シニアディレクターのモニカ・パーツによると、「リテール e コマースの成長は依然として世界的に非常に堅調であり、小売販売全体の約4倍の割合で成長している」と分析しております。今までの店舗を中心とした小売よりも、高い水位で成長をしています!

世界的に収入としては増加しており、ECでの消費は日用品だけでなく、高額商品もECで買い物される時代になってきました。日本国内の小売EC市場も右肩上がりで拡大をしているので、EC市場を盛り上げていきましょう。

アメリカでも今後伸びていくと予測されるアパレル・アクセサリーの日本国内企業のランキングもまとめているので、「ファッション・アパレルECサイト売上高ランキングTOP50を発表!」もご覧ください。

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練馬聡一
練馬聡一
ちなみに私は外資のITベンダーなら転職可能だが、外資系コンサルは向いていなさそうだと言われました笑