化粧品や健康食品などをECサイトで販売する場合、定期購入サービスを提供したいという企業は多いと思います。
ECサイトを構築するカートシステムには得意不得意があり、ECカートの機能や拡張性を理解しないで構築してしまうと、お客様に満足いただける定期購入サービスを提供することができなくなり、当然売上も上がりません。
この記事では、化粧品や健康食品をはじめとしたECサイト(単品リピート通販)を行いたい担当者さん向けに、定期購入機能が充実しているECカートをランキング形式でご紹介します。
3つの定期系ジャンル・サービスを理解しよう
デジタル先進国のアメリカで始まった「ECサイトの定期購入」というサービスですが、国内で言われているリピート通販と呼ばれるECサイトの販売手法があり、
そんなリピート通販という販売手法のなかには、
- 単品通販
- 定期購入
- 頒布会
このようなサービスを展開しています。
定期購入のECカートランキングをご紹介する前に、この3つのポイントを簡単に解説します。
単品通販
単品通販とは、リピート通販と呼ばれるEC販売において、同じ商品を繰り返し買ってもらうECサイトのことです。
国内でも単品通販という手法は、
- 健康食品
- 美容・化粧品
- 日用品
このような商材を販売しているEC事業者が多く、なんでも買えるアマゾンのような総合通販サイトとは違い、扱っている商品も数点しかありません。
つまりそのECサイトに訪問するお客様は、既存商品の残りが少なくなった際の補充的な考えで、商品を買いに来るECサイトになります。
詳しくは「単品通販とは?総合通販との違いや売上ランキング、構築方法もご紹介」をご覧ください。
関連記事:【2020年最新】健康食品ECサイト・ネット通販売上高ランキングTOP88を発表!
定期購入
定期購入とは、リピート通販サイトで毎回購入する手間が省けるように、決まったタイミングで商品が決済され、定期的に手元に届く通販サービスです。
定期購入に申し込むことにより、お客様側のメリットとしては、
- 毎月注文する手間が省ける
- 毎回買うより少しだけ安く買える
というメリットがあります。逆にEC事業者側のメリットとしては
- まとまった売上が確保できる
- 商品製造・仕入量の目処が立つ
このようなメリットがあります。
なのでEC事業者としては、一人でも多くのお客様にこの「定期購入」を行っていただきたいのです。
頒布会(はんぷかい)
頒布会(はんぷかい)とは、定期購入とスキームは同じなのですが、毎回違う商品が配送されるサービスです。
なので化粧品や健康食品のECサイトではなく、食品や飲料系商材のECサイトに実装されていることが多いサービスです。
たとえば毎月旬の食材が送られてくる頒布会や、毎月違うワインやお酒を楽しみたいお客様が、この頒布会を利用しています。
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定期購入のECカート選定で重視する3つのポイント
本題に入る前に、定期購入サービスを提供したいECサイト構築で選定したい、ECカートシステムにおいて重視する3つのポイントはこちらです。
- 初期・月額費用
- 連携可能な決済サービス
- 外部サービス・外部ツールとの連携
こちらも簡単にご紹介します。
① 初期・月額費用
ECサイトを運営する際に重要なのは、初期構築費用と月額費用です。
これがあまりに高いと、ECサイトでどれだけ売っても利益が残らず、ECサイトを存続することができなくなってしまいます。
大規模なECサイト構築したい場合は、「ECパッケージ」と呼ばれるカスタマイズが可能なシステムを選ぶべきですが、これから始めたいという場合は「ASPカートシステムでECサイト構築、7つのメリットをご紹介」で解説しているASPカートを選ぶようにしましょう。
ASPカートであれば、初期費用や月額費用は数万円〜数十万円でECサイトを運営することができます。
関連記事:ECサイトの構築費用は?費用の相場・目安・内訳を解説します
② 連携可能な決済サービス
定期購入があるリピート通販サイトにおいて、非常に重要なのが決済サービスです。
ECサイトにおける決済サービスとは、
- クレジットカード
- 後払い
- コンビニ払い
- Amazon Payや楽天Payなどの外部決済
このようなお客様が料金を支払う決済方法のことです。
定期購入においては、クレジットカードでの決済が一般的ではありますが、ECカートによっては希望のクレジットカード決済が可能な「決済代行会社」との連携ができるのか?これが重要です。
希望の決済サービスを提供している決済代行会社と連携ができないECカートを選んでしまうと、当然お客様への利便性を損なう形になり、売上アップが見込めなくなります。
希望のサービスを提供している「決済代行会社」との連携可否を、把握しておく必要があります。
関連記事:ECサイト必須の決済方法は3つ、あと1つ導入するなら?
③ 外部サービス・外部ツールとの連携
最後に、外部サービスや外部ツールとの連携ができるのか?ということも重要です。
- 楽天やアマゾンなども一括管理する「モール連携ツール」
- 顧客管理・販促を行う「CRMツール」
- 顧客セグメントやメール配信を行う「マーケティングオートメーション(MA)」
など、ECサイトの売上アップを行いたい場合のツールと連携が可能なのか?ということも把握した上で、ECカートの選定をしましょう。
関連記事:モール連携ツールとは?自社ECと楽天やアマゾンを一元管理しよう
定期購入を実施したい!選ぶべきECカートランキングTOP5
それでは本題の定期購入を実施したい場合に、私がEC責任者だった場合に、選ぶECカートランキングTOP5をご紹介します。
- サブスクストア(旧 たまごリピート)
- リピートPLUS
- 侍カート
- リピスト
- FutureShop
私的な定期購入サービスを提供したいECカートランキングはこちらです。それでは簡単にご紹介します。
サブスクストア(旧 たまごリピート)
- 会社名:テモナ株式会社
- 初期費用:49,800円〜
- 月額費用:69,800円〜
- 構築実績:1,000社
旧たまごリピート2019年4月にリニューアルした「サブスクストア」です。
もし私自身が定期購入サービスを提供するECサイトを運営するとしたら、間違いなく「サブスクストア」を選びます。
まず定期購入の機能としては申し分ないのですが、有名リピート通販系の導入実績が多いということと、なんといっても外部サービスやツールとの連携が多くできるということです。
リピートPLUS
- 会社名:w2ソリューション株式会社
- 初期費用:59,800円〜
- 月額費用:59,800円〜
- 構築実績:250社
続いては、w2ソリューション株式会社が提供している「リピートPLUS」です。
定期購入を中心としたリピート通販を行うには、費用面やシステム機能面でも良いシステムで、定期購入への引き上げがしやすいECカートです。
期待したい点としては、ご紹介しているTOP5のなかで唯一ECパッケージ(w2commerce)を提供している会社であり、中~大規模系のECサイトに導入されているという点です。
やはり小規模ECサイトを構築しているよりは、中~大規模サイト事業者の声や知見がリピートPLUSにアップデートされる傾向があるので、中長期的に見た場合は、「リピートPLUS」を選ぶことをオススメします。
侍カート
- 会社名:株式会社FID
- 初期費用:70,000円〜
- 月額費用:100,000円〜
- 構築実績:400社
3位に選んでいるのが、株式会社FIDが提供しているリピート通販向けの「侍カート」です。
侍カートは2013年からカートサービスを提供していて、健康食品や化粧品系の有名企業も利用しています。
関連記事:リピート率の計算方法とは?ECで目指すべき平均リピート率をご紹介
リピスト
- 会社名:株式会社PRECS
- 初期費用:29,800円〜
- 月額費用:14,800円〜
- 構築実績:500社
4位は株式会社PRECSが提供している「リピスト」です。
低価格なECカートではありますが、マーケティングオートメーションやCRMツールとの連携も多くできるので、マーケティングで売っていきたい企業であれば、費用感や価格もいい感じです。
まずは定期購入ができるECサイトを構築しようという場合は、この「リピスト」がオススメです。
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FutureShop
- 会社名:株式会社フューチャーショップ
- 初期費用:22,000円〜
- 月額費用:27,000円〜
- 構築実績:600社
最後に5位に選んでいるのが、「FutureShop」です。
「FutureShop」は、リピート通販向けのECカートではなく、総合通販向けのECカートなのですが、ASPカートの中でもダントツの機能・性能を有しています。
さらに同社は女性の社長なのですが、国内のカートシステムで最も先進的で、AmazonPayとの連携、LINEとの取組など、非常に時代の流れに乗る動きが早いです。
そのような観点から、複数商品を扱う場合は「FutureShop」を検討するのも良いと思います。
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定期購入に最適なECカートを選定しよう
ここまでご覧いただきありがとうございます。
化粧品や健康食品などをECサイトで販売する場合、定期購入サービスをECサイトで提供したいという企業は多いと思いますが、
ECサイトを構築するカートシステムには得意不得意があり、ECカートの機能や拡張性を理解しないで構築してしまうと、お客様に満足いただける定期購入サービスを提供することができなくなり、当然売上も上がりません。
ASPカートだと営業担当が詳しく説明してくれない企業も多いですが、まずは上記企業の資料請求をして、しっかり調べて構築を検討しましょう!