ヤフーが運営する新しいECモール「PayPayモール」が、10月16日にオープンしました。
現時点ではまだ出店企業は少ないですが、アスクルの「ロハコ」や、買収されたZOZOTOWNなども出店をする予定で、今後出店していく企業やブランドは増えていくと思われます。
PayPayモールは、ポータルサイトの「Yahoo!JAPAN」や「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!検索」、スマホ決済の「PayPay」をはじめ、多くのチャネルから集客し、EC売上を上げていく方針で注目されています。
この記事では、そんなPayPayモールの特徴からYahoo!ショッピングとの違い、出店した際の手数料や、出店方法について紹介します。
PayPayモールとは
出典:PayPayモールより
PayPayモールとは、ヤフー株式会社が運営するプレミアムECモールです。
厳選ストアだけを集めたショッピングモールが誕生しました。
PayPayモールでは、ネットショッピングで感じるストレスを限りなくゼロにしていきます。
安心・安全なストアだけを厳選し、高品質な商品を素早くお届けします。
さらに、PayPayを使ってお買い物できるので、便利でお得なネット通販サービスとなっています。
厳選ストアによる、ワンランク上のお買い物体験をぜひお楽しみください。
このようなテーマで厳選された企業の商品やブランドのみが販売されており、スマホ決済PayPayと連携させたサービスが特徴のECモールです。
ヤフーの狙いとしては、拡大しているPayPayユーザーをターゲットとして、ECショッピング事業をさらに拡大をさせることが狙いです。
ちなみにECモールに関しては「ECモールとは?2つの種類とメリット・デメリットを理解しよう」で詳しく解説しています。
PayPayモールの5つの特徴
PayPayモールの特徴として、以下の4つの特徴があります。
- 安全なストアと商品:基準を満たしたストアの商品だけを厳選
- 探す・比較が簡単:豊富な商品を簡単検索!素早くアクセスして比較
- お得に買える:PayPayがもらえるお得なキャンペーンが充実
- 14日間まで返品OK:チャット・電話でも問い合わせ可能
ヤフーの決算説明会で公表した資料によると、PayPayモールは、商品カテゴリごとに最適化されたUI/UXを提供しつつ、商品到着から14日間は返品・交換が可能になります。
さらにリアル在庫連携からYahoo!ショッピングとも連携するECモールとなっています。
関連記事:モール連携ツールとは?自社ECと楽天やアマゾンを一元管理しよう
Yahoo!ショッピングとの違い
ヤフー株式会社が展開するPayPayモールですが、国内三大ECモールでもある「Yahoo!ショッピング」との違いを解説します。
「国内ECモール「楽天・アマゾン・ヤフー」の売上・流通総額をご紹介」の記事で紹介しているように、Yahoo!ショッピングは国内の流通総額で7,692億円を超える、ECショッピングモールです。
そのYahoo!ショッピングとの違いとして、以下のような機能やサービスが提供されています。
- 商品ジャンルごとに適切なデザイン
- 検索機能の向上
- 価格を比較する機能向上
- 実店舗との在庫連携機能を提供
- 店舗受け取りサービスも可能に
さらに、PayPayと連携した特典やキャンペーンが付与されます。
たとえば購入金額に応じたPayPayのボーナス電子マネーである「PayPayボーナス」や「PayPayボーナスミニ」を得られたりします。
さらに現行のYahoo!ショッピングでも、購入金額の1%のPayPayのポイントを付与しています。
PayPayモールの出店方法
そんな魅力的なPayPayモールへの出店方法ですが、プレミアムECショッピングモールということもあり、ハードルの高い出典基準が設けられています。
出店をするには、このどれかの条件を満たす必要があります。
- 「Yahoo!ショッピング」ベストストアアワード受賞歴があり、かつ、過去約90日間において80%以上の期間、「優良店」であること
- 「Yahoo!ショッピング」経由での年間流通額が1億2000万円(税込み)以上で、かつ、過去約90日間において80%以上の期間、「優良店」であること
- 上場企業または上場グループに属する企業であること
- (グループを含む)企業年商100億円以上(「家電」カテゴリのみ500億円以上)であること
Yahoo!ショッピングはどんな企業でも出店が可能ですが、現在のYahoo!ショッピングで実績のある優良店が条件です。
Yahoo!ショッピングに出店をしていなかったとしても、上場企業グループであり、さらに企業の年商が100億円以上という大手企業のみが出店が可能になっています。
これはこのPayPayモールとしても「安全なストアと商品」というテーマを掲げているため、商品および企業としても信頼性が高い企業しか出店ができないということです。
売上手数料は3%
PayPayモールの手数料は売上金額の3%をヤフーに支払う形になります。
Yahoo!ショッピングでは2013年から、月額費用や売上ロイヤリティを無料とし、出店者を増やしていく施策を行っており、ECモール内の広告で収益を得ていました。
PayPayモールは手数料を徴収することで、出店企業としてはデメリットではありますが、PayPayモールに出店をすることでYahoo!ショッピングにも商品が表示されるようになります。
なので多少手数料を払ったとしても、集客チャネルが増えることで企業側にもメリットを出そうというのが、ヤフー側の狙いです。
関連記事:キャッシュレス・消費者還元事業とは?中学生もわかるように解説
実績のある企業はPayPayモールに出店しよう
ここまでご覧いただきありがとうございます。
ヤフーが運営する新しいECモール「PayPayモール」が、10月16日にオープンしました。
PayPayモールは、ポータルサイトの「Yahoo!JAPAN」や「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!検索」、スマホ決済の「PayPay」をはじめ、多くのチャネルから集客し、EC売上を上げていく方針で注目されています。
PayPayモールへの出店は高いハードルがありますが、今後はZOZOTOWNの出店をはじめ、大手有名企業がさらに参入してくるみ込みです。
今は日本のキャッシュレス化は20%以下ではありますが、スマホ決済のPayPayもさらにユーザー数が増加していくと思われます。
ぜひYahoo!ショッピングで実績のある企業や、大手企業のEC事業者は出店を検討してみましょう。
ご覧いただきありがとうございます。もう少しお時間があれば、小売店ごとのキャッシュレス比率をまとめた記事もご覧ください。「小売店タイプ別のキャッシュレス比率、モバイル決済はどれくらい?」