コロナウイルスの影響で最も影響を受けているのが、アパレル市場です。
日本国内でも百貨店・ショッピングビルの休業が相次いでいますが、アメリカでも同じことが起こっています。
2020年のアパレル売上高は、前年比22%減少すると予測されており、金額でいうと1000億ドル(10兆円)の損失になると言われています。
この記事では、コロナウイルスの影響を受けた2020年、アメリカのファッション(アパレル・アクセサリー)市場や売上高をご紹介しつつ、2023年までの売上高推移をご紹介します。
2020年のアパレル小売市場は40兆2420億の見込み
出典:emarketer.com
コロナウイルスの影響で、2020年のファッション(アパレル・アクセサリー)小売市場は3693 億ドルとなり、日本円にして約40兆2420億円と大幅ダウンする見込みです。
日本国内でも大幅ダウンするアパレル市場ですが、アメリカでも同じことが起こっています。
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2020年のアパレル市場(売上高)は10兆円減
アメリカの2020年のファッション(アパレル・アクセサリー)の売上高は、約40兆2420億円となり、2019年から大幅ダウン、市場規模としては10兆円ほど落ち込むことになります。
残念ながら高級ブランドを始めとした直営店をはじめ、それを販売する有名百貨店やショッピングビルの閉店、有名ブランドも倒産が相次ぎ、世界的にファッション市場が減少しています。
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2020年3月の前年比は51.3%、4月は89.3%減少
特にダメージが大きいのが、世界的にコロナウイルスの影響を最も受けた3月です。
アメリカの商務省の調査によると、3月のアパレル売上高は前年比マイナス51.3%という数字で、4月は89.3%という壊滅的な売上高でした。
5月には少し落ち着いてきたコロナウイルスですが、5月以降も百貨店やファッションビル、直営店舗の休業が続いている状況なので、春~夏物はさらに大きく前年を割ると思われます。
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アパレル小売市場は2022年まで戻らず
ファッション(アパレル・アクセサリー)の小売市場は、2022年まで戻らないと予測されています。
来年2021年は、2020年より約18.4%回復し、4372億ドルと日本円で47兆886億円まで拡大する見込みですが、それでも2019年の市場規模には戻りません。
2022年にはアパレルの小売市場が4734億ドル(51兆199億円)まで回復するので、2019年の市場規模に戻るのは、あと3年はかかる見込みです。
アパレル支出はイベント中止により加速
あたりまえの話なのですが、消費者が洋服やアクセサリーを購入する最も大きな要因は、結婚式や休日のイベントなどの目的があります。
そんなイベントがコロナウイルスの影響で立て続けに中止になったことで、アパレルの消費が減っていることが理由です。
とはいえイベントなどの目的で洋服やアクセサリーを買うことは、ECを活用すれば実現できますが、アメリカのアパレルEC市場はどうなのでしょうか?
続いてはアメリカのアパレルEC市場についてご紹介します。
アパレルECの小売市場は8.6%増と微増
出典:emarketer.com
コロナウイルスの影響で実店舗が苦戦しているなかで、世の中ECに希望の光を見出していますが、2020年のアメリカのアパレルEC市場は2019年よりも8.6%拡大の、1254億ドル(日本円で14兆5991億円)の市場となる見込みです。
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今後アパレルのEC市場が拡大していくと思われがちですが、2021年以降も大きくは市場が拡大せず、2ケタ成長には至らないと予測されています。
「EC業界の市場動向から見て、今後〜未来のeコマース業界は明るい!」で紹介しているように、日本国内ではこれからもEC市場が拡大していくといわれていますが、アメリカのアパレルEC市場は大きく拡大することはないと思われます。
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嗜好品であるアパレルに未来はあるのか
ここまでご覧いただきありがとうございます。
コロナウイルスの影響で最も影響を受けているのが、アパレル市場です。
日本国内でも百貨店・ショッピングビルの休業が相次いでいますが、アメリカでも同じことが起こっています。
2020年のアパレル売上高は、前年比22%減少すると予測されており、金額でいうと1000億ドル(10兆円)の損失になると予測されています。
さらに希望の光があるECでの販売も、アパレルに関しては今後大きく市場が拡大することはなく、横ばい状態が続きます。
日本国内の市場もアメリカと同じような経路をたどることが多いので、同じような動きになっていきます。
ぜひファッション業界を盛り上げてもらうためにも、アパレル・アクセサリー企業には頑張ってもらいたいと思っています!