コロナウイルスの影響、世界の高級ブランド市場

世界の高級ブランド市場の今後は?コロナ影響で24兆5250億円となる見込み

国内外の多くの小売企業が新型コロナウイルスの影響で売上が低下していますが、高級ブランド市場はどうなるのでしょうか?

すでにコロナウイルスの影響で、アメリカの大手百貨店のニーマン・マーカスやJCペニーが経営破綻しています。

消費者の購入意欲の定価とともに、百貨店などの販売先(卸)が経営破綻してしまうと、高級ブランドとしても販売チャネルが縮小し、高級ブランド市場の減少は免れません。

この記事では、海外調査結果を参考に、世界の高級ブランド市場の2020年の市場規模や、今後の高級ブランドの市場規模についてご紹介します。

2020年第1四半期の売上は25%減少

アメリカのコンサルティング会社のBain&Companyが、コロナウイルスの影響で高級ブランド市場の今後を予測したレポートが発表されました。

2020年の第1四半期(1月~3月)の高級ブランド市場は、2019年の第4四半期の売上高よりも25%減少しています。

コロナウイルスは2019年の12月31日に最初に報道され、死者がでてしまったのが1月20日、それからクルーズ船のニュースなど活発化していきました。

3月12日から世界中で感染者が拡大していったコロナウイルスですが、実際第1四半期に関しては、高級ブランド市場に対して影響があったのが3月なので、1月~2月に関してはそこまで大きな影響は受けていないのが現状でした。

練馬聡一
練馬聡一
となると最も高級ブランド市場に影響があるのが第2四半期(4月~6月)になりますね。

ちなみに「高級ブランドの価値ランキングTOP10が発表!1位はルイ・ヴィトン」で紹介しているよう有名ブランド企業の決算によると、ルイ・ヴィトンを展開するLVMHは-15%減少、ケリンググループは-16.4%、エルメスは-7.7%の減少でした。

それではそれを踏まえた2020年の高級ブランドにおける、市場の推移見込みをご紹介します。

2020年高級ブランド市場は24兆5250億円の見込み

コロナウイルスの影響で世界中の実店舗が休業になったのが3月下旬からで、日本国内では4月7日の緊急事態宣言を皮切りに百貨店や路面直営店も休業となっています。

店舗休業しているブランドは「コロナウイルスの影響で店舗休業したブランド一覧 ルイ・ヴィトンやナイキなど」で詳しくご紹介しています。

となると高級ブランドとしても、卸先の百貨店も休業となっているため直営売上以外にも卸の売上も下がることは決定的で、第2四半期(4月~6月)は大きな売上減少が予測されます。

ちなみにBain&Companyの予測によると、2020年の高級ブランド市場の売上高は、約24兆5250億円(前年比-20~35%)となると予測されています。

5月中旬から世界中の高級ブランドの店舗も営業を再開しはじめましたが、まだまだコロナウイルス感染の可能性も高いため、多くの消費者は外出を自粛する期間が続きます。

練馬聡一
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なので高級ブランドの第2四半期の市場は、ほぼ壊滅となることは間違いありません。

それでは高級ブランド市場は、どれくらいで回復していくのでしょうか?市場回復の予測もされているので、詳しくご紹介します。

高級ブランド市場の今後【2020年~2025年】起こること

それを踏まえて高級ブランド市場の今後(2020年~2025年)を3つのポイントでご紹介します。

売上市場は回復傾向

残念ながら今後の高級ブランド市場2020年~2023年までは、2019年の売上実績である、約32兆7,000億円(2,810億ユーロ)に回復することは見込めません。

つまり2020年に市場が減少した20%~35%をリカバリーできず、3年はかかると予測されています。

ただ高級ブランド市場が減少に向かっていくわけではなく、2024年~2025年に関しては、約37兆2,000億円~38兆4,000億円まで市場が回復すると予測されています。

練馬聡一
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やはりここ2年は消費者の生活スタイルもガラッと変わり、回復の兆しは見えませんよね。

中国の消費者シェアが50%を超える

今後高級ブランド市場を牽引するのは、紛れもなく中国の消費者です。

日本国内でも2017年ごろから、中国人消費者による爆買いやインバウンド需要で小売が潤っていましたが、高級ブランド市場拡大にも寄与しています。

高級ブランド市場における中国の消費者シェアは、2019年11%でしたが、2020年は28%に増加し、2025年には約50%まで拡大すると予測されています。

関連記事:中国ネット通販、EC売上ランキングTOP10位を発表!

練馬聡一
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5年後に高級ブランドの消費者の半分は、中国人になるということですね。

EC化率が30%を超える

一昔前は高級ブランドはEC販売を積極的には行っていませんでしたが、2017年くらいから誰もが知っている高級ブランドもECサイトでの販売を実施しています。

この高級ブランドのEC化率は30%を超えると予測されており、大半が「ミレニアル世代の購買動向が「EC」より「実店舗購入」を好む理由」で紹介しているようなミレニアル世代になるという予測です。

練馬聡一
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コロナウイルス影響でEC市場自体が爆発的に伸びているので、高級ブランドでも拡大は間違いありません。

関連記事:コロナの影響でECサイトで売れた商品と売れなくなった商品TOP100

中国人シェアとEC拡大により高級ブランド市場は回復

ここまでご覧いただきありがとうございます。

国内外の多くの小売企業が新型コロナウイルスの影響で売上が低下していますが、高級ブランド市場はどうなるのでしょうか?

すでにコロナウイルスの影響で、アメリカの大手百貨店のニーマン・マーカスやJCペニーが経営破綻しています。

消費者の購入意欲の定価とともに、百貨店などの販売先(卸)が経営破綻してしまうと、高級ブランドとしても販売チャネルが縮小し、高級ブランド市場の減少は免れません。

2020年の第1四半期(1月~3月)の高級ブランド市場は、2019年の第4四半期の売上高よりも25%減少しており、2020年の高級ブランド市場の売上高は、約24兆5250億円(前年比-20~35%)となると予測されています。

ただ高級ブランド市場が減少に向かっていくわけではなく、2024年~2025年に関しては、約37兆2,000億円~38兆4,000億円まで市場が回復すると予測されています。

その要因としては以下の2つです。

  • 中国人消費者のシェアが50%まで拡大
  • EC化率はは30%を超える

コロナウイルスの影響で高級ブランドだけでなく多くの企業が多大な損失になっていますが、コロナウイルスを乗り切って、素晴らしい商品を消費者に届けてほしいと思います。