【2024年最新】日本のSaaS企業売上高ランキングTOP50 1位はSansan、2位はサイボウズ、転職ならどこ?

日本の「SaaS企業」は、どの会社の売上高が高い

のでしょうか?

ソフトウェアをサービスとして提供する「SaaS型」が近年売上を伸ばしていますが、もし自社の商品やサービスの営業先として考えていたり、転職を考えているなら、やはり売上高が高い企業を狙いたいですよね。

日本ではIT企業、そのなかでもソフトウェア開発を提供していた有名企業も、どんどん自社製品をSaaS型にシフトチェンジし、アメリカではもちろん、日本国内でも業界市場でも15%以上市場成長をみせています。

この記事では日本国内のSaaS企業の売上高ランキングをTOP50を紹介し、今後の動向も紹介します。

ぜひ営業活動におけるマーケティング目的や、ご自身の転職先候補としてもこのランキングを参考にしていただけると嬉しいです。

SaaS企業への転職なら支援サービスに登録しよう

SaaS企業に転職を考えているなら、「リクルートエージェント」か「ビズリーチ」のどちらかに登録しておいてください。

SaaS企業はスタートアップ企業も多く、多くの媒体に求人広告を出していません。

せっかく成長中のSaaS企業に転職ができるチャンスを逃してしまうので、いますぐ無料登録して各社の条件を確認ください。

⇒ SaaS企業の非公開求人多数「リクルートエージェント」に無料登録する

⇒ 年収600万円以上の方に最も支持される転職サイト(ビズリーチ)

SaaS(Software as a Service)のおさらい

saas(softwear as a service)

この記事をご覧いただいている方はご存知かと思いますが、SaaSとは「Software as a Service」の略で、ソフトウェアをインターネットを通じて利用できるサービスのことです。

たとえばマイクロソフトが提供しているワードやエクセルなども、SaaS化しています。

SaaSの特徴としては以下の2つです。

  1. インターネットがつながればPCやスマートフォンからもアクセス可能
  2. 複数の人数やチーム、外部の企業とも管理編集ができる

いままではソフトを買って、PCにインストールして利用していましたが、今ではインストールをしなくても、マイクロソフトが提供しているサーバーにインターネットからアクセスし、インターネット上で利用することができるようになっています。

  • マーケティング
  • 営業管理(SFA)
  • ECシステム
  • 業務管理(総務、経理、勤怠など)

上記のように、今ではほとんどの企業が提供しているソフトウェアがSaaS型となり、多くの企業に導入されています。

SaaS業界の市場動向と2025年までの市場予測

2021年度見込み 前年比 2025年予測 2020年度比
SaaS 1兆1,650億円 117.7% 1兆8,148億円 183.4%
DaaS 385億円 111.9% 495億円 143.9%
IaaS 5,314億円 130.1% 8,065億円 197.4%
PaaS 2,847億円 131.1% 5,212億円 240.0%
合計 2兆196億円 122.4% 3兆1,920億円 193.5%

出典:富士キメラ総研「クラウドコンピューティングの現状と将来展望市場編」

世界のSaaSの市場規模は1,500億ドル(1兆9303億円)と言われ、来年には2,111億ドルになると言われていますが、国内でも市場拡大は進んでいます。

そんな国内SaaS市場は2025年に1兆8,148億円と、2020年から180%増加すると予測されています。

日本でもコロナの影響でDXが5年早く進んだと言われていますが、みなさんがよく使っているZoomをはじめ、マーケティングやセールス、業務管理ツールにおいてもSaaS型に切り替えてデジタル化が進んでいます。

世界で最も人気のあるSaaSはZoomちなみに海外でもっとも人気のあるSaaS企業のランキングTOP5は、

  1. Zoom(コミュニケーションツール)
  2. LinkedIn(BtoB版 SNS)
  3. Salesforce / Slack(営業管理、コミュニケーションツール)
  4. Shopify(ECシステム)
  5. Adobe(クリエイティブプラットフォーム)

となっています。ちなみに以下の記事で世界のSaaSランキングをご紹介しているので、ぜひご覧ください。

世界のSaaS市場でも2% トップのSansanでも売上160億円

saas企業のMRRやARRの収益構造

ちなみにSaaS企業のほとんどが、契約期間が半年~1年ほどで、月額課金制のサブスクリプション方式で提供されているため、よほど多くの顧客の解約がなければ、基本的には売上が積み上がっていく形になります。

ただトップ企業のSansanでも、売上高は160億円となっています。

実は世界のSaaS市場における日本のシェアは2%となっていて、まだまだグローバルで展開しているSaaS企業はありません。

というのも日本のSaaS企業は、日本の商習慣における課題解決系のソリューションが多く、海外でそのまま使えるかというと絶対無理です。

SaaSは個別のカスタマイズなどをせず、多くの企業やユーザーに使ってもらうというのがモットーなので、日本のSaaS企業がグローバル展開していくことは難しいと私は思います。

とはいえ、今後日本国内での市場も拡大していくのは間違いないので、それを踏まえて以下のランキングをご覧いただけると嬉しいです。

では本題の、国内SaaS企業 売上高ランキングTOP50をご紹介します。

練馬 聡一
そんな私もSaaS企業の会社員です笑

日本のSaaS企業 売上高ランキングTOP1位~10位

順位 企業名 売上高
1 Sansan 161億円
2 サイボウズ 156億円
3 ラクス(クラウド事業) 122億円
4 マネーフォワード 113億円
5 フリー 102億円
6 EMシステムズ 96億円
7 Appier Group 89億円
8 インフォマート 87億円
9 オービックビジネスコンサル(プロダクト事業) 71億円
10 エス・エム・エス(介護事業分野) 59億円

※青字は前年比増、赤字は前年比減、黒字は横ばい

SaaS企業における売上ランキングTOP10は、ほぼ全社が前年比を上回っています。いくつか企業をピックアップして紹介します。

1位 Sansan 売上高:161億円

日本のSaaS企業における売上1位の企業は、売上高161億円の「Sansan」です。

テレビCMでもおなじみの企業ですが、2007年に名刺管理サービスを提供することを目的に「三三株式会社」を設立、法人向けのServiceである「LinkKnowledge」が提供されましたが、2013年にサービス名を「Sansan」に変更、現在7,000社に導入され、同様のサービスでは82%という圧倒的シェアを誇っています。

  • Sansan(営業DX、名刺管理)
  • Eight(個人、スモールビジネス向け名刺管理)
  • Bill One(請求書受領サービス)

主なサービスは上記の3つで、2019年に東証マザーズに上場し、2021年1月に東証一部に市場変更しています。

2位 サイボウズ 売上高:156億円

2位はずっとSaaS企業の売上首位を走っていた「サイボウズ」です。

残念ながら昨年「Sansan」に首位をとられてしまいましたが、売上高は156億円で、クラウドベースのグループウェアや業務改善サービスを提供しています。

  • サイボウズ Office(中小企業向けグループウェア)
  • サイボウズ Garoon(中堅・大手企業向けグループウェア)
  • Kintone(総合業務管理サービス)

上記のサービスを提供しています。

このようなスケジュールや業務管理ツールはGoogleやMicrosoftが低価格・高機能サービスを出してきており、正直危ない形ではありますが、日本の複雑な商習慣に合わせることができるので、まだまだSaaS企業でも強いところです。

練馬 聡一
知らなかったのですが、1997年に愛媛県で設立されたそうです。

3位 ラクス 売上高:122億円

SaaS企業の売上ランキング3位にランクインしているのは、楽楽明細のCMでもおなじみの「ラクス」です。

売上高は122億円となっていますが、これはSaaS(クラウド)事業によるもので、ラクス社の売上高全体としては、153億円となっています。

クラウド事業(SaaS)内訳としては、

という事業内訳となっています。

なかでも前年よりも127%の成長をしているのが、CMでもおなじみの「楽楽明細」です。

これは紙の請求書をクラウド化し、顧客に合わせてオンライン上で請求書を発行する仕組みで、ラクス社のクラウド事業でも近年最も成長しているSaaS事業です。

日本のSaaS企業 売上高ランキングTOP11位~20位

順位 企業名 売上高
11 ユーザベース(SPEEDA事業) 54億円
12 HENNGE 41億円
13 アライドアーキテクツ 41億円
14 スカラ(IT/AI/IoT/DX事業) 41億円
15 ピー・シー・エー(クラウドサービス事業) 40億円
16 プレイド 40億円
17 ネオジャパン(ソフトウェア事業) 34億円
18 カオナビ 34億円
19 スマレジ 33億円
20 オロ(クラウドソリューション事業) 30億円

※青字は前年比増、赤字は前年比減、黒字は横ばい

続いては11位以降の売上高ランキングです。

20位までの企業の売上高レンジは54億円~30億円となり、TOP10に比べて売上規模が下がります。

11位 ユーザーベース(SPEEDA事業) 売上高:54億円

11位にランクインしているのが、「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」をテーマに掲げるている、ビジネスメディアのNewsPicksでおなじみユーザーベースです。

  • SPEEDA
  • Quartz
  • NewsPicks
  • その他B2B事業

の事業体があり、特にSPEEDA事業は右肩上がりで成長しています。

練馬 聡一
12月決算なのですが、最新決算ではSPEEDA事業で68.4億円でした!すみません。

16位 プレイド 売上高:40億円

16位にランクインしているのが2020年にマザーズに上場し、Web接客ツール改め、CXプラットフォーム(顧客体験)を提供している「プレイド」です。

顧客データと紐づいた、オウンドメディアやECサイトにおけるWeb接客ツール、「KARTE(カルテ)シリーズ」を提供しています。

練馬 聡一
マーケティング系SaaSはランキング内でも少ないので注目の企業ですね。赤字上場からの成長が素晴らしいです。

19位 スマレジ 売上高:33億円

19位は売上高33億円のスマレジです。

スマレジが提供しているのは、「クラウド型のPOSレジ」システムで、iPad・iPhoneなどのiOSを使い、無料で導入が可能になっています。

  • 市販のタブレットやスマートフォンで使える
  • 省スペース
  • 機能はクラウドなので自動アップデート
  • 高機能

というメリットだけでなく、高機能といってもお会計はもちろん、

  • 売上管理
  • キャッシュレス対応
  • 顧客情報の管理
  • 外部システムとの連携

という小規模事業者にはいいことしかないです。

詳しくは「クラウドPOS【スマレジ】導入を検討してるけど、正直どうなの?」で解説しています。

国内SaaS企業 売上高ランキングTOP21位~30位

順位 企業名 売上高
21 ウォンテッドリー 30億円
22 アステリア 26億円
23 日本情報クリエイト 26億円
24 コマースOneホールディングス 25億円
25 chatwork 24億円
26 チームスピリット 24億円
27 テモナ 23億円
28 ヤプリ 23億円
29 いい生活 22億円
30 プロパティデータバンク 21億円

※青字は前年比増、赤字は前年比減、黒字は横ばい

21位以降のランキングは、マーケティング系サービスを提供しているSaaS企業がランクインしてきます。

24位 コマースOneホールディングス 売上高:25億円

24位にランクインしているのが、売上高25億円の「コマースOneホールディングス」です。

  • futureshop(クラウド型ECサイト構築プラットフォーム):19億円
  • SOFTEL(受注、販売管理等のWebシステム):6億円

クラウド型(ASP)のECシステムでは私イチオシの、「フューチャーショップ」を提供しています。

ECサイトの構築やリニューアルを考えているなら、まずは無料でフューチャーショップの資料をダウンロードし、検討してみてください。

27位 テモナ 売上高:23億円

27位にランクインしているのは、単品リピート通販やサブスクリプション型のECプラットフォームを提供している「テモナ」です。

売上高は23億円となっていますが、テモナでは単品リピート通販に特化したECカートシステム、

  • たまごリピート
  • サブスクストア

を提供しています。

いまはD2C(Direct to Consumer)と言われる、メーカーが直接消費者にECを通じて販売するビジネスモデルが盛んになり、テモナ社が提供しているSaaS型のカートシステムは、化粧品や健康食品における単品リピート通販のECサイト構築に非常に向いています。

関連記事:単品通販とは?総合通販との違いや売上ランキング、構築方法もご紹介

単品リピート通販のシステム提供歴は長いですが、D2Cの波に乗って、まだまだ成長が見られるSaaS企業です。

国内SaaS企業 売上高ランキングTOP31位~40位

順位 企業名 売上高
31 インターファクトリー 21億円
32 カナミックネットワーク 18億円
33 エムケイシステム(社労夢事業) 18億円
34 シャノン 17億円
35 ロジザード 16億円
36 手間いらず(アプリケーションサービス事業) 15億円
37 スパイダープラス(ICT事業) 14億円
38 グレイステクノロジー(MMS事業) 12億円
39 アララ 12億円
40 サイバーセキュリティクラウド 11億円

※青字は前年比増、赤字は前年比減、黒字は横ばい

続いて31位~40位のランキングです。

売上高レンジは21億円~11億円となりますが、SaaS型のEコマースのシステム会社やバックエンドSaaS、クラウドセキュリティ企業などもランクインしています。

31位 インターファクトリー 売上高:21億円

31位にランクインしているのは、SaaS型のECパッケージシステム(ebisumart)を提供している「インターファクトリー」で、売上高は21億円となっています。

ECサイト構築のプラットフォームとして、

  1. 無料ショッピングカート(個人事業向け:~年商数百万円)
  2. ASP(クラウド型)カートシステム(中小企業向け:~年商3億円)
  3. オープンソース(中小企業向け:~年商5億円)
  4. クラウド型パッケージシステム(中小~中堅企業向け:~年商10億円)
  5. ECパッケージシステム(中堅~大手企業向け:年商10億円~)

という事業規模でわけることができますが、上記④をSaaS型で提供している企業です。

とはいえ②のASPカートもSaaS提供で高機能なため、インターファクトリーの競合は、国内でもかなり構築事例が増えている「Shopify」や国内で最も売れるECカートの「futureShop」になってきます。

40位 サイバーセキュリティクラウド 売上高:11億円

40位は売上高11億円の「サイバーセキュリティクラウド」で、Webサイトをサイバー攻撃から守るセキュリティサービスを提供しています。

企業によるサイバーセキュリティ対策として、以下2つに分けられます。

  1. 社内セキュリティ(PCのウイルス対策やファイヤーウォールなど)
  2. Webセキュリティ(サイト内の改ざん防止など)

「サイバーセキュリティクラウド」が提供しているのは後者のほうで、

  • 攻撃遮断くん(サイバー攻撃を可視化し、遮断するクラウド型WAF)
  • Waf Charm(パブリッククラウドのWAFをAIとビッグデータによる自動運用サービス)
  • SIDfm(脆弱性情報を世界中で収集し回避方法を提供するサービス)

上記をSaaS型で提供しています。

国内SaaS企業 売上高ランキングTOP41位~50位

順位 企業名 売上高
41 ココペリ 10億円
42 トヨクモ 10億円
43 ファブリカコミュニケーションズ(U-CAR事業) 9.8億円
44 インフォネット 9.8億円
45 ナレッジスイート(クラウドソリューション事業) 8.9億円
46 ジーネクスト 8.7億円
47 ビートレンド 8.5億円
48 かっこ 8.3億円
49 SREホールディングス(AIクラウド・コンサルティング事業) 8.2億円
50 rakumo 8.2億円

※青字は前年比増、赤字は前年比減、黒字は横ばい

続いてはSaaS企業の売上高ランキング、41位~50位のご紹介です。売上高レンジは10億円~8.2億円とTOP10からは大きく下がります。

42位 トヨクモ 売上高:10億円

42位にランクインしているのは、2,700社以上に導入されている、SaaS型で安否確認サービスを提供している「トヨクモ」です。

安否確認サービスといってもピンとこない方もいると思いますが、たとえば災害などが起こってしまった際に、回線負荷により連絡できない、社内やメンバーの集計ができない、事業復旧に遅れが出る。などの課題が発生します。そんなときに、

  • 災害警報に連動して自動で安否確認連絡を実施
  • 回答結果を部署ごとに自動集計
  • 情報共有が可能な掲示板やメッセージの機能

を備えたSaaS型のサービスです。

安否確認サービスの他に、SaaS企業の売上高2位にランクインしているサイボウズのサービス、kintoneなどのデータを連携、出力するようなサービスも提供しています。

45位 ナレッジスイート 売上高:8.9億円

45位にランクインしているのが、SaaS型で営業支援システムを提供している「ナレッジスイート」です。

  • Knowledge Suite(SFA・CRM)
  • GRIDY Web(名刺交換サービス)
  • VCRM(オンライン商談ツール)
  • GEOCRM(CRMのモバイルクラウドサービス)

など、営業やマーケティング部門に必要なツールをSaaS型で提供しています。

あと3年は市場拡大の見込み

冒頭でもご紹介したとおり、世界のSaaSの市場規模は1,500億ドル(1兆9303億円)と言われ、来年には2,111億ドルになると予測されています。

日本でもコロナの影響でDXが5年早く進んだと言われていますが、みなさんがよく使っているZoomをはじめ、マーケティングやセールス、業務管理ツールにおいてもSaaS型に切り替えてデジタル化が進んでいます。

まだまだ国内でもDX推進が進んでいくので、営業やマーケティングをはじめ、転職においてもSaaS業界は魅力的です。

SaaS業界の転職情報を見てみよう

もしSaaS企業に転職を考えているなら、「リクルートエージェント」か「ビズリーチ」のどちらかに登録しておいてください。

SaaS企業はベンチャーやスタートアップ企業も多く、多くの媒体に求人広告を出していませんが、とはいえ成長においてSaaS企業各社が人材不足に陥っています。

ここでSaaS企業の成長に乗ることで、ご自身としても市場価値を高めることができます。

せっかく成長中のSaaS企業に転職ができるチャンスを逃す可能性もありますので、いますぐ無料登録して各社の条件を確認ください。

⇒ SaaS企業の非公開求人多数【リクルートエージェント】に無料登録する

⇒ 年収600万円以上のSaaS企業多数【ビズリーチ】に無料登録する