テレビのゴールデンでは、毎日のように外食チェーン・飲食業界の特集が放映されています。
有名外食チェーンでは新商品やサービス、DX化で差別化を図り、店舗集客に力を入れていますが、実際どの外食チェーンの売上が高いのでしょうか?
この記事では、飲食業界における外食チェーン企業の売上高ランキングTOP50を紹介しつつ、各社の特徴を解説します。
最も苦戦している飲食・外食チェーン業界
コロナの影響でもっとも打撃を受けているのは飲食業界ではありますが、特に売上が減少しているのは外食産業です。
特にコロナ渦、緊急事態宣言においては外出が減ることはもちろん、外で食事をすることが激減してしまい、店舗休業をしてしまう企業も多数です。
人々の価値観としても、
- 安心・安全
- 節約
- 在宅生活の充実
- 家族優先
- 社会との協調
など新たな価値観が生まれつつあります。
食品・飲料などのメーカーは、上記の価値観により売上を増加させている企業も多くありますが、当然外食チェーンは全社売上は減少傾向にあります。
特に高齢者は支出を抑える傾向にあり、多くの企業が苦戦を強いられています。
テレビ番組では毎日のように外食チェーンの特集が組まれていますが、それもプロモーションの一環として、多くの消費者を実店舗に集客するための苦言の施策です。
そんななか2021年10月に発表された実際の外食チェーンを展開している、飲食企業の売上ランキングTOP50をまとめましたので、以下でご紹介します。
飲食業界・外食チェーン 売上高ランキングTOP1~10位
順位 | 会社名 | 売上高 |
1 | ゼンショーホールディングス | 5,950億円 |
2 | すかいらーくホールディングス | 2,884億円 |
3 | 日本マクドナルドホールディングス | 2,833億円 |
4 | FOOD & LIFE COMPANIES | 2,049億円 |
5 | スターバックスコーヒージャパン | 1,738億円 |
6 | 吉野家ホールディングス | 1,703億円 |
7 | コロワイド | 1,681億円 |
8 | プレナス | 1,405億円 |
9 | くら寿司 | 1,358億円 |
10 | トリドールホールディングス | 1,347億円 |
※青字は前年比増、赤字は前年比減、黒字は横ばい
1位 ゼンショーホールディングス 売上高:5,950億円
飲食業界における外食チェーン展開をしている企業の売上ランキング1位は、ゼンショーホールディングスです。
- すき家
- なか卯
- ココス
- ビッグボーイ
- はま寿司
上記の外食チェーン店を展開している企業です。
前年比よりも売上高は減少していますが、国内店舗数は9,948店舗を展開、売上高は5,950億円で国内1位、営業利益率は約2%となっています。
2位 すかいらーくホールディングス 売上高:2,844億円
2位はすかいらーくホールディングスで、こちらも昨対を割っていますが売上高は2,844億円となっています。
- ガスト:1,326店舗
- バーミヤン:354店舗
- しゃぶ葉:275店舗
- ジョナサン:210店舗
- 夢庵:174店舗
など、ファミリーレストランを中心に3,094店舗を展開しています。
3位 日本マクドナルド 売上高:2,883億円
3位はみなさんご存知の日本マクドナルドです。
売上高は2,883億円、店舗は3,126店舗を展開し、営業利益率は10.9%と高くなっています。
4位 フード&ライフカンパニー 売上高:2,049億円
4位のフード&ライフは、企業名は聞き慣れない企業ですが、
- スシロー
- 京樽
- 海鮮三崎港
などを展開している持株会社で、売上高は2,049億円となっています。
5位 コロワイド 売上高:1,681億円
5位のコロワイドはかっぱ寿司や牛角、大戸屋などを展開してる企業です。
売上高は1,681億円となり、前年を大きく下回っています。
このランキングTOP10のなかでもほとんどの企業が昨年売上を下回っていますが、なんとか横ばいで維持をしているのが、日本マクドナルド、フード&ライフ、くら寿司の3社です。
ちなみに同ランキングの企業に卸をしている食品メーカーも、当然売上は下がっています。
詳しくは「食品メーカー売上ランキングTOP50 1位は明治、2位は日本ハム」をご覧ください。
飲食業界・外食チェーン 売上高ランキングTOP11~20位
順位 | 会社名 | 売上高 |
11 | サイゼリヤ | 1,268億円 |
12 | はま寿司 | 1,200億円 |
13 | ドトール・日レスホールディングス | 961億円 |
14 | 松屋フーズホールディングス | 944億円 |
15 | 日本KFCホールディングス | 896億円 |
16 | ロイヤルホールディングス | 843億円 |
17 | 王将フードサービス | 806億円 |
18 | カネ美食品 | 755億円 |
19 | クリエイト・レストランツ・ホールディングス | 744億円 |
20 | モスフードサービス | 719億円 |
※青字は前年比増、赤字は前年比減、黒字は横ばい
続いて11位以降の売上ランキングです。
サイゼリヤや松屋、王将フードサービスなどがランクインしていますが、同じく多くの企業が昨年の売上高を下回っているのですが、昨年の売上高を上回っている企業は、
- 15位 日本KFCホールディングス(増加)
- 20位 モスフードサービス(微増)
となっています。
外食チェーンは全社的に打撃を受けているのは確かですが、上記のマクドナルドをはじめ、ファーストフードと呼ばれるケンタッキー、モスバーガーなどは、売上は堅調に推移しています。
飲食業界・外食チェーン 売上高ランキングTOP21~30位
順位 | 会社名 | 売上高 |
21 | JFLAホールディングス | 696億円 |
22 | カッパ・クリエイト | 648億円 |
23 | 物語コーポレーション | 640億円 |
24 | ワタミ | 608億円 |
25 | ジョイフル | 476億円 |
26 | 大庄 | 448億円 |
27 | 壱番屋 | 442億円 |
28 | サンマルクホールディングス | 439億円 |
29 | ロック・フィールド | 437億円 |
30 | SRSホールディングス | 437億円 |
※青字は前年比増、赤字は前年比減、黒字は横ばい
続いて21位以降の紹介です。
売上高ランキングは上記のとおりですが、全社が売上高減少となるなか、唯一増加しているのが、23位の「物語コーポレーション」です。
出典:物語コーポレーションホームページより
企業名はあまり聞き慣れない「物語コーポレーション」ですが、急速に全国にチェーン展開している「焼肉きんぐ」をはじめ、「丸源ラーメン」や「ゆず庵」などを展開している企業です。
飲食業界・外食チェーン 売上高ランキングTOP31~40位
順位 | 会社名 | 売上高 |
31 | モンテローザ | 436億円 |
32 | オリジン東秀 | 434億円 |
33 | アークランドサービスホールディングス | 386億円 |
34 | 元気寿司 | 382億円 |
35 | ダスキン | 365億円 |
36 | ハークスレイ | 351億円 |
37 | リンガーハット | 340億円 |
38 | アレフ | 332億円 |
39 | アトム | 321億円 |
40 | 魚力 | 320億円 |
※青字は前年比増、赤字は前年比減、黒字は横ばい
続いて売上高ランキング31位以降です。
売上高としては436億円~321億円のレンジになりますが、居酒屋がメインの外食企業も多く、大きく昨対を落としています。
唯一売上高を伸ばしているのが、33位にランクインしている「アークランドサービスホールディングス」です。
TBS系の坂上&指原のつぶれない店でもおなじみの、臼井健一郎さんが代表を務める「かつ屋」を展開している企業です。
飲食業界・外食チェーン 売上高ランキングTOP41~50位
順位 | 会社名 | 売上高 |
40 | 魚力 | 320億円 |
41 | 木曽路 | 310億円 |
42 | ペッパーフードサービス | 310億円 |
43 | ハイデイ日高 | 295億円 |
44 | コメダホールディングス | 288億円 |
45 | ホットランド | 287億円 |
46 | 鳥貴族ホールディングス | 275億円 |
47 | フジオフードグループ本社 | 268億円 |
48 | 安楽亭 | 265億円 |
49 | 幸楽苑HD | 265億円 |
50 | 伊藤園 | 262億円 |
※青字は前年比増、赤字は前年比減、黒字は横ばい
最後に41位~50位のご紹介です。
木曽路やペッパーフードサービス、コメダホールディングスなど有名企業がランクインしていますが、当然昨年対比よりも売上高は減少しています。
ただ唯一売上高をのばしているのが48位にランクインしている「安楽亭」で、売上高は265億円となります。
ファーストフード・焼肉は売上高堅調 サービス力とDX推進を図る
ここまでご覧いただきありがとうございます。
近年テレビのゴールデンタイムでは、毎日のように飲食業界における外食チェーン特集が放映されています。
食品・飲料などのメーカーは、上記の価値観により売上を増加させている企業も多くありますが、当然外食チェーンは全社売上は減少傾向にあります。
外食チェーンにおける売上高ランキングとしては
- ゼンショーホールディングス
- すかいらーくホールディングス
- 日本マクドナルド
と続きます。
全社売上高が減少するなか、ファーストフードと焼肉系の企業は堅調に推移しています。
緊急事態宣言も解除され飲食業界、特に外食チェーン店にはお客様が戻りつつあり、各社マーケティングや業務効率化を目的にDX推進を行い、新たなチャレンジをしています。
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