2020年以降に小売企業のマーケティング担当者は、どんなメディアに広告を出す予定なのでしょうか?
リスティング広告などは引き続き出稿予定ではあるようですが、昨年よりも小売業のマーケティング担当者が出稿をするという調査結果がでているのが、SNS(ソーシャルメディア)広告です。
小売業としても実店舗販売を伸ばすことが難しく、いまでは重要な販売チャネルであるECサイトの販促として、SNSへの広告に投資し、ソーシャルコマースを推進をしていく模様です。
この記事では、小売企業のマーケティング担当者が、2020年どのようなSNS(ソーシャルメディア)に広告を出す予定なのか?について詳しくご紹介します。
小売企業は2020年以降、SNS広告に投資する予定
小売企業のマーケティング担当者への調査によると、52%以上のマーケティング担当者が、2019年よりもSNS広告への投資を増やすという調査結果が出ています。
広告への投資だけでなく、47%のマーケティング担当者が、2020年以降は社内のマーケティングチームを拡大する予定と答えています。
マーケティング担当者というと最近はデジタルマーケティングに注目されがちですが、プロモーションをはじめ、本来は商品開発から価格設定、販売チャネルの構築までを行う、マーケティングの4Cといわれるようなことを実施する販売のスペシャリスト達です。
関連記事:マーケティングの4Cとは?現代マーケティングの考え方を理解しよう
海外では多くの小売企業がマーケティング部門をトップに置き、組織の改革を行っています。
では本題の、2020年以降にどんなSNS広告に投資をするのか?ということを解説します。
Facebookへの広告出稿が96%
出典:emarketer.com
アメリカの小売企業のマーケティング担当者の。96%がFacebookへの広告出稿を2020年はさらに行うと答えています。
- Facebook:96%
- Linkedin:76%
- Twitter:75%
- Instagram:59%
- Snapchat:33%
- Pinterest:16%
続いてLinkedinが75%、Twitterが75%、Instagramが59%、Snapchatが33%、Pinterestが16%という調査結果になっています。
特に日本国内では以下の3つのSNSプラットフォームのユーザー数が多く、アクティブユーザー数は
- Twitter 4,500万人
- Instagram 3,300万人
- Facebook 2,600万人
このような順番になっています。
小売企業としては物販系がメインになってくると思われますので、画像で広告が見せやすいFacebookとInstagramへの出稿が増えてくると思われます。
ソーシャルコマースは増加
上記で説明した3つのSNSプラットフォームから購買に結びつけるような、ソーシャルコマースを利用するユーザーは増え続けています。
2018年には13%だったソーシャルコマースユーザーも、2019年には21%に増加し、ユーザー数は拡大しています。
いま日本国内ではインスタグラムの投稿からECサイトへ遷移させる「ショッピング機能」を実施している企業も多くなってきましたが、まもなく国内でもインスタグラムの「チェックアウト機能」が実装されます。
この「チェックアウト機能」をつかうと、ECサイトへ遷移させることなく、インスタグラム上で購入が完了させることができます。
このような新しい機能を活用していくことで、ソーシャルコマースは今後加速していくと思われます。
詳しくは「ソーシャルコマースとは?どんな年代・性別の消費者が関心あるの?」でご紹介しています。
SNSは直接的な購買に結びつきづらい
出典:emarketer.com
ソーシャルコマースを利用するユーザーが増えているとはいっても、ECサイト購買におけるシェアとしては、まだまだ少ないのが現状です。
小売企業のマーケティング担当者としては、インスタグラムのようなSNSで消費者に対しての認知を高め、潜在層向けアピールすることで、将来的な顧客づくりを行っていくという狙いです。
「新規顧客獲得のコストの考え方を知ろう!」で紹介しているように、新規顧客の獲得は既存顧客よりも5倍のコストがかかるといわれていますが、やはり直接的な購買につながりやすいのはリスティング等の広告で、SNS広告はあくまでも潜在層向けの広告になります。
とはいえ未来の顧客を獲得するためにも、潜在層向けにアプローチをしていくことが重要になります。
関連記事:潜在層と顕在層とは?必ず理解してマーケティングや営業に活かそう
SNS広告で潜在顧客に向けて発信
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2020年以降に小売企業のマーケティング担当者は、どんなメディアに広告を出す予定なのでしょうか?
リスティング広告などは引き続き出稿予定ではあるようですが、昨年よりも小売業のマーケティング担当者が出稿をするという調査結果がでているのが、SNS(ソーシャルメディア)広告です。
小売業としても実店舗販売を伸ばすことが難しく、いまでは重要な販売チャネルであるECサイトの販促として、SNSへの広告に投資し、ソーシャルコマースを推進をしていく模様です。
とはいえソーシャルコマースは、売上アップに大きく寄与するとはいえない状況で、あくまでもSNS広告は潜在層向けの広告であり、未来の顧客獲得に対しての投資となります。
ぜひ今年は刈り取り型の広告と同時に、潜在層向けの種まき系の広告も検討していきましょう