ブランドサイトとECサイトは統合すべきか?メリット・デメリットを解説

ブランドサイトとECサイトは統合すべきか?メリット・デメリットを解説

海外ではECサイトとブランドサイト(コーポレートサイト含む)を統合することが主流になっていますが、近年は国内でもECサイトとブランドサイトを統合する企業が非常に増えています。

目的はズバリ、チャネルを統合することでオムニチャネルやOMOの施策がしやすいということや、運用・保守が楽になるということです。

国内のEC事業者も必ず主流になる、「ECサイトとブランドサイト・コーポレートサイト統合」について、海外・国内の事例をご紹介しつつ、サイト統合のメリットとデメリットを解説します。

ECサイトとブランドサイトは統合すべきか?

結論 ECサイトとブランドサイトは統合すべき

お客様であるユーザーのことを第一に考えると、ECサイトとブランドサイトを統合している場合としていない場合は、必ず統合する方がユーザーの満足度をあげることができます。

その理由としては近年様々な企業が推進している「オムニチャネル」が背景にあります。

関連記事:オムニチャネル戦略とは?店舗×ECサイト連携でサービスを最大化!

オムニチャネルとは、実店舗やECサイトをはじめとする、あらゆる販売チャネルやコミュニケーションチャネルを統合することで、どのチャネルからも同じように商品を購入できたり、いつどこでも最新の情報を入手することが出来る環境をつくることです。

オムニチャネルを成功させられれば、ユーザーへのサービスを最大化できるので、その結果ユーザーの満足度向上につながります。

練馬聡一
練馬聡一
とはいえ失敗してしまう企業も多いのが現状なのですが・・・。

⇒なぜアパレル企業はオムニチャネルに失敗するのか?その理由を説明

とはいえ海外企業をはじめ、国内企業もECサイトとブランドサイト統合に踏み切っていますので、その事例をご紹介したいと思います。

海外のEC・ブランドサイト統合の事例

まず海外の有名企業・ブランドでECサイトとブランドサイトを統合している事例をご紹介します。

今回は認知度が高い企業・ブランドをご紹介したいので、『フォーブス』誌が選ぶ、「世界の最も価値あるブランド」ランキングで発表されたランキングから、ファッションブランドTOP10をピックアップし事例に紹介したいと思います。

『フォーブス』誌が選ぶ、「世界の最も価値あるブランド」ランキング

  1. NIKE(ナイキ)
  2. LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)
  3. H&M(エイチアンドエム)
  4. HERMES(エルメス)
  5. GUCCI(グッチ)
  6. ZARA(ザラ)
  7. Cartier(カルティエ)
  8. ROLEX(ロレックス)
  9. adidas (アディダス)
  10. CHANEL (シャネル)

ちなみにファッションを抜かすと、1位がアップル、2位がグーグル、3位がマイクロソフト、4位がフェイスブックとのことです。実際NIKEは16位になります。

上記でご紹介したファッションブランドですが、ECサイトとブランドサイトを統合していないブランドはいくつあるかというと、8位のROLEX(ロレックス)と10位のCHANEL(シャネル)の2つしかありません。

練馬聡一
練馬聡一
つまり上位8つのブランドはECサイトとブランドサイトを統合しています!

とはいえ8位のROLEX(ロレックス)は流通、つまり時計屋さなどへの卸がメインなので、直販でECサイトを行うことは現段階では考えられませんし、10位のCHANEL(シャネル)は直販のEC自体を行なっていません。

ちなみに高級ブランドの価値ランキングは「高級ブランドの価値ランキングTOP10が発表!2019年1位はルイ・ヴィトン」で解説しています。

NIKE(ナイキ)

ECサイトとブランドサイトを統合しているナイキ

LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)

ECサイトとブランドサイトを統合しているルイ・ヴィトン

H&M(エイチアンドエム)

ECサイトとブランドサイトを統合しているH&M

 

国内のEC・ブランドサイト統合の事例

国内企業でも続々とECサイトとブランドサイト(コーポレートサイト)との統合が進んでいます。

やはり統合をしているのは、国内でも先進的な企業です。様々な情報やサービス、商品をいつでもどこでもお届けできるという「オムニチャネル」を推進しているという背景があります。

練馬聡一
練馬聡一
先進的な企業は、オムニチャネルの次代であるOMOを目指しています!

関連記事:OMOとは?令和時代のマーケティングの考え方を理解しよう

ユニクロ

ECサイトとブランドサイトを統合したユニクロBEAMS(ビームス)

ECサイトとブランドサイトを統合したビームス

GOLDWIN(ゴールドウィン)

ECサイトとブランドサイトを統合したゴールドウィン

ECサイトとブランドサイト統合のメリット

それではここでECサイトとブランドサイトを統合するメリットとデメリットを解説いたします。

練馬聡一
練馬聡一
と、いってもデメリットはあまり多くありません。

SEO対策で有利になる

ECサイトとブランドサイトを統合すると、当然ECサイトの商品ページや、ブランドサイトの情報が多くなり、サイト自体の評価があがります。

元々ECサイトの商品ページというのはSEO上弱く、キーワードを入力しても1ページ目に商品ページが表示されるということはほぼありません。なので近年は情報コンテンツを充実させ、様々な検索キーワードに対して間口を広げ、潜在層ををサイトに流入する「コンテンツマーケティング」という手法が効果的になっています。

⇒コンテンツマーケティングで自社サイトをメディア化する方法とは?

ECサイトとブランドサイトを統合させることで、ブランドサイト側の情報コンテンツが増え、元々SEO上弱いとされているECサイトをパワーアップさせることができるようになります。

サイト運用負荷の軽減・最適化

今まではECサイトとブランドサイトの管理者は別々の部署が行っていたり、別の担当者が行っているというケースが多いと思います。

情報発信を行うブランドサイト側担当者と売るためのECサイトの担当者が別になると、まずはCMSシステムが2つ必要になったり、運用するのも倍の工数・人数がかかります。

ECサイトとブランドサイトを統合するとシステム基盤を減らすことでのコストカットや、人員をもっと売るためのマーケティング活動にシフトするなど、社内リソースの最適化が図れます。

オムニチャネル戦略が上手くいく

やはりECサイトとブランドサイト統合の一番のメリットとしては、オムニチャネルが上手くいきやすいということでしょう。

オムニチャネルを成功させるには、実店舗とECをはじめ、広報、SNS、マーケティングの部門など、つまり会社全体で取り組まなければいけません。

となると情報発信を行うオウンドメディアが散在していると、当然社内での情報共有にもバラつきがでてしまいます。ユーザーにしても同じことです。

情報発信とEC販売を1つのプラットフォームで行うことで、すべてのことがマーケティング活動となり、「オムニチャネル」が成功しやすくなります。

ECサイトとブランドサイト統合のデメリット

メリットに比べるとあまり大したことはないのですが、ECサイトとブランドサイトを統合するデメリットもご紹介します。

イメージや世界観が伝わりづらくなる

ECサイトとブランドサイト(コーポレートサイト)を統合することにより、各ブランドや製品の世界観が伝わりづらくなることがあります。

特にコーポレートサイトと、扱っているブランドや製品のECサイトを統合すると、企業のイメージや世界観が伝わりづらくなります。

練馬聡一
練馬聡一
というよりは、企業のブランドイメージはほぼ伝わらなくなり、ブランドや製品のイメージしか伝わりません。

なので、企業のイメージや世界観を重視したいときは、ECサイトとの統合は難しいです。

高性能のECシステムが必要になる

ECサイトとブランドサイトを統合するとなると、高性能のCMS(コンテンツマネジメントシステム)にEC機能が備わったECシステム(プラットフォーム)を選ぶ必要があります。

⇒EC構築 ASP・クラウド・パッケージの違いをかなり詳しく説明

練馬聡一
練馬聡一
クラウドECシステムか、ECパッケージシステムで構築したほうが良いと思います。ASPカートだとデザイン範囲に不安があります。

当然そのようなECシステムだとある程度高額になりますので、それなりの費用がかかるということもデメリットといえばデメリットになります。

ユーザービリティが低下する

ECサイトとブランドサイトを統合することで、逆にユーザビリティが低下する可能性もあります。

本来ECサイトは商品を買うためのサイトで、ブランドサイトは世界観や情報収集をするサイトです。そのため情報収集をするために訪問したユーザーが、商品ページばかり見せられてしまい、思ったとおりの情報収集ができなくなってしまうという可能性もあります。

ECサイトとブランドサイトを統合した場合は導線などの整理が必要です。

ECサイトとブランドサイトは統合すべきか?

ここまでご覧いただきありがとうございます。

上記でいくつかデメリットをお伝えしましたが、正直言ってメリットの方が断然勝っていますので、安心して統合して良いと思います。

事例でも紹介したように海外のTOP10の企業・ブランドのうち、80%がECサイトとブランドサイトを統合しており、国内の先進的な企業も統合しています。

オムニチャネル化やOMOの第一歩として、ECサイトとブランドサイトの統合をしてみましょう!