今や国内小売の多くの企業が、ECサイトを運営しているため、多くの人がECサイト運営のスキルを身につける必要があります。
ECサイトの運営といっても、自社でECサイトを運営していたり、楽天、アマゾン、Yahoo!ショッピングなどのモールに出店をしたりと、直接の販売から間接的な販売までスキルの幅は幅広いです。
国内の小売EC市場も17兆円を超えて、右肩上がりの業界です。
なので今後のビジネススキルとして「ECサイト運営スキル」というのは非常に重宝されるスキルです。
この記事では、これからデジタルをはじめECサイト運営のスキルを身に着けたいという方向けに、ECサイト運営担当者として必要な、5つのスキルをご紹介します。
関連記事:EC業界の市場動向から見て、今後〜未来のeコマース業界は明るい!
ECサイトの運営業務を理解しよう
ECサイトの運営に必要なスキルを紹介する前に、まずはECサイトの運営業務を理解しましょう。
ECサイトの運営というのは大きく分けて
- フロント運営業務
- バックエンド運営業務
の2つに分類されます。
一言で言うと、フロント運営業務はECサイトの売上をあげていく「マーケティング業務」であり、バックエンド運営業務は、商品登録や売上管理などを行う「管理業務」です。
ECサイトのフロント業務
ECサイトにおけるフロント業務とは、ECサイトの売上をあげるための「マーケティング業務」です。
ざっくりマーケティング業務というと、
- 販促・キャンペーン
- 集客・プロモーション
- ECサイト分析
- サイトデザイン
- 機能拡張
上記のようなことを行っていきます。
ECサイトのバックエンド業務
ECサイト運営におけるバックエンド運営業務は、商品登録や売上管理などを行う「管理業務」がメインになります。
ざっくり説明すると以下のようなことがあります。
- 商品登録
- 在庫管理
- 受注管理
- 配送業務
- 顧客管理
- 顧客対応
- 売上管理
まずECサイトの運営スキルをご紹介する前に、このようなフロント業務とバックエンド業務があるということを理解しておいてください。
ちなみにフロント業務とバックエンド業務に関しては「ECサイトの運営業務を効率化・改善することが、売上アップの近道!」で詳しく解説しています。
すべてはECサイトの売上アップのために
ECサイト運営に必要なスキルは、結論こちらです。
企業がECサイトを運営する目的は、Eコマースという販売チャネルで売上を上げて利益を残すことです。
上記で説明したバックエンド業務のスキルも必要ではありますが、やはりフロント業務であるECマーケティングのスキルを高めることが非常に重要です。
関連記事:ECマーケティングとは?マーケティングとの違いを知り成功させよう
今の時代は安価でも素晴らしいECシステムが揃っているので、ある程度のバックエンド業務は、システムの機能を使って効率化することができます。
なのでECサイト運営のスキルを高めたいという場合は「フロント業務」つまりECマーケティングのスキルを身につけておくことが重要です。
ECサイト運営に必要な5つのスキル
それではECサイト運営に必要な5つのスキルをご紹介します。
正直いうと難しいスキルは必要ありません。誰もがちょっと経験を積めば会得可能なスキルです。
ネタバレではありますが、先にお伝えするとこちら5つのスキルになります。
- 一般人よりもちょっとだけ高いITスキル
- 社内でのコミュニケーションスキル
- 情報収集能力(パクリのスキル)
- 仮説検証のスキル
- すぐに実践・行動するスキル
それではその5つのスキルを詳しく解説します。
一般人よりもちょっとだけ高いITスキル
ECサイト運営のスキルとして、まずは一般人よりもちょっとだけ高いITスキルが必要です。
この「ちょっとだけ高い」というのは、この記事を見ている皆様はぼぼクリアしていると思いますが、簡単にいうと
- パソコンが操作できる
- インターネットで検索できる
- facebookやTwiter、Instagramなどをやっている
これくらいのITスキルです。
Webサイトを構築するためのHTMLやCSSなどのスキルもあるに越したことはありませんが、今の時代このスキルがなくてもECサイトの運営は可能です。
ECサイトのデザインは外注できますし、画像の差し替えなどは慣れれば誰でもできるようになります。
社内でのコミュニケーションスキル
ここからが少し難易度が上がってきます。続いては社内でのコミュニケーションスキルです。
ECサイトで商品を販売するということは、社内での障壁がたくさんあります。たとえばメーカーの自社ECサイトであれば、
- 直営店舗との販売商品の兼ね合い
- 商品の卸先との兼ね合い
- 卸売の営業部門との衝突・・・etc
「メーカーEC(DtoC)を行う目的は?有名企業の課題や成功ポイントをご紹介」でも紹介していますが、ECサイトで販売するということは、社内外でこのようなことが発生します。
特に社内に関しては会社としての売上を食い合うような形になってしまうことが多いので、各部門の責任者や現場の方々との調整が非常に重要です。
情報収集能力(パクリのスキル)
続いては情報収集能力です。簡単に言ってしまうと「パクリのスキル」です。
EC業界のトップランナー企業は、ECサイトで売れるようなマーケティング手法を毎月のように実行しています。
このような競合他社が行っていることを情報収集し、すぐにパクって自社のECマーケティングに活用する情報収集能力が重要です。
すべてをパクってしまうと色々まずいですが、自社に活かせることはすぐに取り入れていくことが、ECサイトで売れるようになる重要なポイントです。
関連記事:ECサイトを比較して売上アップ!競合と比較したい5つの項目とは?
仮説検証のスキル
続いて4つめは、仮説検証のスキルです。なぜならECサイトの運営で「売上が上がる正解」はないからです。
ですがECサイトでお買い上げいただくのは「人間」です。ですから、お客様の気持になって仮説検証を行っていくことは売上アップに非常に重要です。
- ECサイトに訪問した理由
- 訪問したけど買わなかった理由
- カートに入れたけど買わなかった理由
- 商品を買った理由
- 商品を複数回買ってくれた理由・・・etc
このような良い理由や悪い理由を仮説検証し、ECサイトの改善を行っていくことが売上アップに重要なポイントです。
すぐに実践・行動するスキル
最後に必要なスキルとして、すぐに実践・行動するスキルです。
スキルと言うよりは気合的な要素も含まれていますが、ECをはじめマーケティングに正解はなく、世の中に出してお客様の反応を見て改善し、正解に近づけていくことが重要です。
GoogleやFacebookなどの企業でも、7割できたら世の中に出すということを実践していて、このスピード感が成功の近道です。
なので上記で説明した情報収集(パクリでも可)を行っていき、まずは実践すること、それから仮説検証を行って売上アップにつなげていく。これでOKです。
ですから、このすぐに実践・行動するスキルを身に着けておきましょう。
すぐ実践することがECサイトでは最も重要
ここまでご覧いただきありがとうございます。
国内の多くの企業が、ECサイトを運営していて、自社でECサイトを運営していたり、楽天、アマゾン、Yahoo!ショッピングなどのモールに出店をしたりと、直接~間接的にもEC事業を行っている企業は非常に多いです。
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なので今後のビジネススキルとして「ECサイトの運営スキル」というのは非常に重宝されるスキルです。
ECサイトの運営のスキルとして重要なのが、プログラムなどの技術的なことではなく、以下の5つがあります。
- 一般人よりもちょっとだけ高いITスキル
- 社内でのコミュニケーションスキル
- 情報収集能力(パクリのスキル)
- 仮説検証のスキル
- すぐに実践・行動するスキル
専門的なスキルは必要ありませんので、ぜひこのようなスキルを身に着けて、売れるECサイト運営を行っていきましょう。