日本および世界の化粧品メーカーで、売上ランキング1位はどんなブランドを展開しているどの企業なのでしょうか?
世界中の化粧品メーカーは多くの化粧品ブランドが展開され、日本でも多くのお客様に利用されています。
化粧品メーカーといえば、マーケティングが命で、化粧品メーカーといえば「マーケティングの4P」と言われるような、製品開発(Product)、流通(Place)、価格(Price)、広告宣伝(Promotion)などマーケティングに関わるポイントも多岐にわたります。
世界や日本でも化粧品メーカーは、有名マーケターを排出しており、各社様々なマーケティングを実施しています。
この記事では、そんな日本の化粧品メーカーの売上ランキングTO20と、世界の化粧品メーカーの売上ランキングTOP10をご紹介します。
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化粧品業界の市場規模や動向
まず日本の「化粧品メーカー」の業界動向からいうと、市場規模は約2兆円で、各種業界ではちょうど真ん中くらいの市場規模になっており、平均年収は587万円となっています。
経済産業省の統計によると、化粧品の市場規模としては、2016年から外国人のインバウンド需要が高まり、2019年に最大となりましたが、コロナの影響で大きく減少してしまいました。
化粧品メーカーにおける出荷品目の構成比は、
- スキンケア用品(化粧水や乳液):52.7%
- 頭髪用化粧品(シャンプーやヘアケア):25.0%
- 仕上げ用化粧品(ファンデーション、メイク用品):16.5%
- その他(日焼け止めや香水など):5.8%
という構成比になっています。
化粧品の販売チャネルは、百貨店での販売が最も多く、続いてドラッグストア、ECでの販売がメインです。
日本の売上1位は「資生堂」、世界の売上1位は「ロレアル」
そんな化粧品メーカー売上ランキング1位は、みなさんご存知の「資生堂」です。
資生堂の売上高は1兆352億円で、2位は「コーセー」、3位に「花王」がランクインしています。
3位の「花王」においては、全体の売上高は1兆円を超えていますが、花王はカネボウ化粧品を買収しているので、以下の売上高はほぼカネボウの化粧品の売上高と思っていただいてOKです。
世界の化粧品メーカーの売上ランキング1位は、フランスで創業され、いまではアメリカに本社を構える「ロレアル」で、売上高は3兆円を超えています。
それでは本題の、日本&世界の化粧品メーカーの売上ランキング、TOP30をご紹介します。
日本の化粧品メーカー売上ランキングTOP1位~5位
順位 | 会社名 | 売上高 | 本社 |
1 | 資生堂 | 1兆352億円 | 東京 |
2 | コーセー | 2,793億円 | 東京 |
3 | 花王(化粧品事業) | 2,393億円 | 東京 |
4 | ポーラ・オルビスホールディングス | 1,763億円 | 東京 |
5 | DHC | 972億円 | 東京 |
※青字は前年比増、赤字は減少、黒字は横ばい
1位 資生堂:1兆352億円
まず日本の化粧品メーカーにおける売上ランキング1位は、日本が誇る化粧品メーカーである「資生堂」です。
売上高は1兆352億円で、上場している日本の化粧品メーカーにおける市場規模の、約半分のシェアを占めており、世界の化粧品メーカーのなかでも売上第4位にランクイン、日本をはじめ世界の120ヶ国以上で販売されています。
グローバルを含めた大まかな売上セグメントでいうと、
- 日本:2,808億円
- 中国:2,747億円
- アメリカ:1,204億円
- ヨーロッパ:1,170億円
- アジア:650億円
上記のようになっています。
1872年に銀座に「資生堂薬局」を創業、「新しく深みのある価値を発見し、美しい生活文化を創造する」というミッションを掲げ、化粧品だけでなく、トイレタリーやヘルスケア商品にも力を入れています。
2位 コーセー:2,793億円(2,249億円)
2位にランクインしているのが、資生堂につづく化粧品メーカー大手の「コーセー」です。
昨年から決算月が変更になった関係で、昨年のグループの売上高は3/4四半期分となってしまうのですが、2,249億円となっています。※カッコ外の数値は2020年度です
コーセーは海外展開も行っており、大まかな売上セグメントは、
- 化粧品事業:1,890億円
- コスメタリー事業:343億円
となっていますが、地域別の売上高としては、
- 日本:1,140億円(50.7%)
- アジア:711億円(33.1%)
- 北米:327億円(14.5%)
- その他:38億円(1.7%)
となっています。
そんなコーセーも2026年度には、売上高は5,000億円、営業利益率は16%、海外売上比率を50%以上にし、EC化率を25%以上、世界での化粧品メーカー売上高ランキング8位以内にランクインすることを目標に掲げています。
3位 花王:2,393億円
化粧品メーカー売上高ランキング第3位にランクインしているのが、日本が誇る総合科学メーカーの花王です。
花王グループ全体の売上高は、1兆3,820億円と巨大企業ですが、化粧品事業だけでいうと2,393億円となっています。
コロナの影響と海外インバウンド需要の減少により、売上に対して影響がありましたが、海外売上高も41%となり回復の傾向があります。
花王が展開するグローバルの売上比率でいうと、
- 日本:1,529億円
- アジア:578億円
- ヨーロッパ:227億円
- アメリカ:59億円
というセグメントになっています。
2025年までに「Reborn Kao」というテーマを掲げ、2020年~昨年まで売上減少してしまった要因を潰し、成長ドライバー領域として、
- 化粧品事業
- ケミカル事業
- スキンケア事業
- 業務用衛生製品事業
上記の事業部門を成長戦略のための投資し、売上と利益拡大を実現する予定です。
日本の化粧品メーカー売上ランキングTOP6位~10位
順位 | 会社名 | 売上高 | 本社 |
6 | ファンケル | 588億円 | 神奈川 |
7 | マンダム | 573億円 | 大阪 |
8 | ノエビアホールディングス | 518億円 | 兵庫 |
9 | 日本コルマー | 472億円 | 大阪 |
10 | 日本メナード化粧品 | 441億円 | 愛知 |
※青字は前年比増、赤字は減少、黒字は横ばい
続いて日本の化粧品メーカーの売上ランキング、6位~10位の発表です。
TOP5は売上高は1,000億円を超える企業が多かったですが、6位以降は売上高も下がり650億円~441億円という売上レンジになっています。
ではいくつか企業をピックアップしてご紹介します。
6位 ファンケル:588億円
6位にランクインしているのが、日本が誇る化粧品通販会社のファンケルです。
ファンケル自体の売上高は、1,039億円となっていますが、
- 化粧品:588億円(前年比-0.7%)
- 健康補助食品:384億円(前年比1.6%)
- その他(発芽米、青汁など):67億円(前年比16.9%)
となり、営業利益は97億円となっています。
化粧品のブランド別の売上高となると、
- ファンケル:427億円(前年比-3.2%)
- アテニア:137億円(前年比+14.8%)
- ボウシャ:11億円(前年比-48.5%)
と近年の化粧品売上は芳しくありません。
7位 マンダム:573億円
7位にランクインしているのは、男性用化粧品を展開している「マンダム」です。
売上高は573億円で、2020年は最大817億円の売上高でしたが、かなり減少してしまっています。
主要ブランドは、
- GATSBY(ギャツビー)※大幅減収
- LUCIDO(ルシード)※大幅減収
- Bifesta(ビフェスタ)※横ばい
- LUCIDO-L(ルシードエル)※大幅増収
という形で、メンズ主力製品のGATSBYの夏シーズンのペーパー製品がかなり苦戦し、大幅に減収してしまっています。
日本の化粧品メーカー売上ランキングTOP11位~20位
順位 | 会社名 | 売上高 | 本社 |
11 | 新日本製薬 | 338億円 | 福岡 |
12 | 再春館製薬所 | 294億円 | 熊本 |
13 | I-ne | 283億円 | 大阪 |
14 | ナリス化粧品 | 242億円 | 大阪 |
15 | ハーバー研究所 | 143億円 | 東京 |
16 | ハウス オブ ローゼ | 112億円 | 東京 |
17 | ランクアップ | 103億円 | 東京 |
18 | 銀座ステファニー化粧品 | 98億円 | 東京 |
19 | アンファー | 95億円 | 東京 |
20 | JIMOS | 87億円 | 福岡 |
※青字は前年比増、赤字は減少、黒字は横ばい
続いては11位~20位の化粧品メーカー売上ランキングのご紹介です。売上高のレンジは337億円~87億円の売上レンジとなっています。
11位 新日本製薬:338億円
11位にランクインしているのは、化粧品、医薬品、健康食品、スマートヘルスケア商品を展開している、新日本製薬で、売上高は338億円です。
13位 I-ne:283億円
13位にランクインしているのは、ボタニカルシャンプー「BOTANIST」でおなじみの株式会社I-neで、売上高は238億円となっています。
2015年にリリースした「BOTANIST」が大ヒットし、2015年には66億円だった売上が右肩上がりで伸びて、2020年にはマザーズ市場に上場し、売上高の加速成長中の化粧品メーカーです。
ブランド別の売上高としては、
- BOTANIST(ヘアケア):139億円
- SALONIA(ヘアアイロン、ドライヤー):79.1億円
- その他(DROAS、CHILLOUT、NICOLESS、CAROME)48.8億円
となっています。
現在は中国において出店や卸、ECを行い、グローバルの売上高は12.8億円とこちらも成長中です。昨年度の決算では、315億円を見込んでいます。
14位 ハウス オブ ローゼ:112億円
14位にランクインしているのが、全国に202店舗を展開している「ハウス オブ ローゼ」です。
売上高は前年比+5.6%の113億円で、事業セグメントごとの売上高は、
- 直営店事業:87億円
- ハウスオブローゼ直営店舗:76億円
- EC事業:10億円
- 卸事業:13億円
- 直営店サービス事業:11億円
- リラクゼーションサロン事業:5億円
- カーブス事業:6億円
上記のようになっています。
ハウスオブローゼは店舗も都心ではなくSCを中心に出店をしているので、百貨店と比べてコロナの影響は少ないです。
続きまして、世界の化粧品メーカーの売上ランキングTOP10をご紹介します。
世界の化粧品メーカー売上ランキングTOP1位~10位
順位 | 会社名 | 売上高 | 本社 |
1 | ロレアル | 3兆1,102億円 | クリシー(フランス) |
2 | エスティローダー | 1兆4,294億円 | ニューヨーク(米国) |
3 | P&G(Beauty事業) | 1兆3,359億円 | オハイオ(米国) |
4 | 資生堂 | 1兆352億円 | 東京(日本) |
5 | バイヤスドルフ | 7,806億円 | ハンブルク(ドイツ) |
6 | LVMH(Perfumes&Cosmetics事業) | 5,831億円 | パリ(フランス) |
7 | コティ | 4,717億円 | ニューヨーク(米国) |
8 | アモーレパシフィック | 3,693億円 | ソウル(韓国) |
9 | コーセー | 2,793億円 | 東京(日本) |
10 | 花王(化粧品事業) | 2,393億円 | 東京(日本) |
※青字は前年比増、赤字は減少、黒字は横ばい
最後に、世界の化粧品メーカーの売上ランキングをご紹介します。
世界の化粧品メーカーにおける売上ランキングTOP10は、日本の化粧品メーカーもランクインしており、売上高レンジは3兆円~2,300億円となっています。
世界一の化粧品メーカーはロレアルで3兆超え、日本企業も3社ランクイン
世界一の化粧品メーカーは、1909年に設立された「ロレアル」で、売上高は3兆1,102億円となっています。
ロレアルはヘアカラー商材から事業をスタートしましたが、すぐにヘアケア商品以外でも、スキンケアや洗顔、香水などの事業拡大を行っています。
日本の化粧品メーカーの販売チャネルはいまだに百貨店比率が高いですが、ロレアルは、
- ヘアサロン
- スーパーマーケット
- ドラッグストア
- 薬局
- Eコマース
など、販売チャネルを多角化しています。
日本ロレアルという日本法人もあり、こちらは1963年にフランスの「ロレアル社」と、売上2位の「コーセー」が提携し、サロン向けの商品展開を開始。
その後1976年に高級ブランドの「ランコム」を日本で販売を開始しました。
その後、メイベリンやシュウウエムラ、スキンケアのタカミ社の買収など、日本でも幅広い事業展開を行っています。
そんな世界の化粧品メーカー売上ランキングでも、日本メーカーも3社ランクインしており、
- 4位 資生堂:1兆353億円
- 9位 コーセー:2,793億円
- 10位 花王(化粧品事業):2,393億円 ※企業全体は1兆3,820億円
世界の超有名化粧品メーカーに肩を並べています。
アフターコロナで街に人が戻るなかで、各社様々なDX戦略で事業拡大を目指しています。
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