世界中で「リユース市場」がかなりの勢いで拡大しています。
そもそもリユースとは、メーカーや小売店が1次的に消費者に販売した商品を、2次的に消費者に販売することです。
つまり中古ブランド販売店や、中古車販売なども「BtoCリユース」に分類されますし、メルカリやヤフオクなどの「CtoCリユース」に含まれます。そんなリユース市場の拡大は世界中でおこっており、今後国内でも市場拡大が見込まれています。
この記事では海外の情報をもとに、世界のリユース市場についてやメイン顧客層、リユース市場拡大の要因を紹介します。
リユース(2次市場)とは
この記事で紹介する「リユース」とは2次市場ともいわれていて、消費者に1次的に販売されたものを、2次的にまた消費者に販売することです。
中古ブランド販売店や中古車販売店などもBtoCリユースですし、メルカリやヤフオクなどの消費者同士もCtoCリユースに含まれます。そのようなリユース市場の拡大は世界中でおこっており、国内でも市場拡大が見込まれています。
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そんなリユース市場はのメイン商材としては「高級ブランド品」です。
日本では昔からある質屋をはじめ、コメ兵や大黒屋なんかが有名です。
古本の買取・販売を行っているブックオフも、古本だけにとどまらず、ブランド品の買取・販売を行っていますし、CDやDVDレンタルのゲオも、スマホや電子機器の買取・販売を行っています。
それだけ高級品を中心としたリユース市場が伸びており、消費者のニーズも高いということで、日本国内でもリユース市場が拡大していますが、日本だけでなく世界中でもリユース市場が拡大しています。
高級品リユース市場は4兆円に達する見込み
2019年10月のボストン・コンサルティング・グループの調査によると、世界のリユース市場は2018年に約250億ドル(日本円で約2兆7150億円)という調査結果がでています。
さらに2021年には360億ドル(日本円で約3兆9096億円)となり、おおよそ4兆円に達すると予測されています。
これは年単位で12%増加する計算となり、毎年2ケタ成長の右肩上がりとなっています。
このようにリユース市場は毎年2ケタ成長していくと予測されていますが、まさか高級品の1次販売の売上市場も毎年3%の市場拡大が見込まれています。
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それではまず、そんなリユース市場が盛り上がっている理由を説明します。
リユース市場が盛り上がっている理由
リユース市場は2021年には4兆円に達すると見込まれていますが、 なぜそんな勢いで拡大しているのでしょうか?
理由は大きく2つあり、
- 若い世代に支持されている
- EC市場の拡大
このような理由がリユース市場の要因です。それでは詳しく解説します。
若い消費者に支持されている
高級品の中古品リユース市場拡大を牽引しているのは、若い消費者です。
若い消費者というのはいまの年齢で38歳くらいまでの消費者のことです。その内訳として、1981年~1996年までに生まれた「ミレニアル世代」が48%、ほかにも1997年以降に生まれた「ジェネレーションZ」という世代が54%と、若い消費者が中古品リユース市場を牽引しています。
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そんな若い世代の消費者は、高級品が低価格で買えるリユース市場のメイン顧客となっています。
EC市場の拡大
もうひとつのリユース市場の拡大の要因として、EC市場のの拡大が挙げられます。
高級中古品の販売は実店舗を中心とした販売を行っていましたが、高級品のリユース市場においては、ECサイト上での販売が拡大しています。今では高級品リユース市場の約25%はECサイトでの販売になっています。
さらに高級品リユースのECサイトは、多くの商材を扱っている総合ECサイトではなく、商品ジャンルを絞って販売しています。
たとえば高級ブランド品であれば高級ブランドのみをセレクトして販売しているわけです。
しかもカテゴリーはセグメントされていて、 例えばブランド品でもビンテージのみに絞ったものや、レアなスニーカーであればスニーカーのみなど、ターゲット顧客の好みに合った商品のみを販売し、ファンを増やしています。
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もし個人でECサイトをやりたい!という方は、「個人のECサイト運営は、楽天かASPカートで構築する理由」もご覧ください。
このようにリユース市場は毎年2ケタ成長していくと予測されていますが、まさか高級品の1次販売の売上市場も毎年3%の市場拡大が見込まれています。
上記でこのような解説をしましたが、実はこのリユース市場拡大について、1次販売をしている高級ブランドもリユース市場の拡大をサポートしています。その理由を解説します。
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高級ブランドもリユース市場をサポートしている
中古品販売を行っているリユース市場が拡大していくと、1次的に定価販売している高級ブランドメーカーとしては、邪魔な存在なはずです。
ですが高級ブランドとしてはリユース市場が拡大すると、自社売上も上がると見込んでおり、実際サポートをしています。
たとえば定価で買った商品を、中古ブランド店に買い取ってもらうことで、その資金をもとに現行の新しい商品を買うことができるからです。
というのも、定価で買った商品をブランド品を売ったお客様は、70%のお客様が中古では買わないというデータがあります。なので、
- 高級品を定価で買っているお客様
- 中古市場で買っているお客様
この2つの消費者の70%は異なるので、顧客の取り合いにはならないということです。
さらに、現在リユース市場で中古品を買っているお客様は若いユーザーが中心です。定価よりも低価格で購入ができるということもあり、ブランド品の入門としては最適です。
そもそも今現在ブランド品に興味があるということは、将来的にブランドを新品で買うようになります。
なので高級ブランド側からすると、未来のお客様になる可能性を秘めているからです。
このような理由から高級ブランド側としても、実はリユース市場が拡大することで、未来の顧客候補につながることになり、長期的に売上利益を上げていくことができると思っています。
これがリユース市場が2ケタ成長しているにもかかわらず、高級ブランドも毎年3%市場が拡大している理由になります。
関連記事:【2022年最新】中古・リユース人気ファッション・高級ブランドランキングTOP40
リユース市場拡大により業界全体のサイクルが加速
ここまでご覧いただきありがとうございます。
世界中で「リユース市場」がかなりの勢いで拡大しています。
そもそもリユースとは、メーカーや小売店が1次的に消費者に販売した商品を、2次的に消費者に販売することです。
つまり中古ブランド販売店や、中古車販売なども「BtoCリユース」に分類されますし、メルカリやヤフオクなどの「CtoCリユース」に含まれます。そんなリユース市場の拡大は世界中でおこっており、今後国内でも市場拡大が見込まれています。
2019年10月のボストン・コンサルティング・グループの調査によると、世界のリユース市場は2018年に約250億ドル(日本円で約2兆7150億円)となり、2021年には360億ドル(日本円で約3兆9096億円)となり、おおよそ4兆円に達すると予測されています。
リユース市場の拡大の理由は大きく2つあり、
- 若い世代に支持されている
- EC市場の拡大
このような理由がリユース市場の要因です。
高級ブランドとしてはリユース市場が拡大すると、自社売上も上がると見込んでおり、実際サポートをしています。
今後は国内でも更なるリユース市場が拡大していくと思われますので 小売事業者の方はぜひこのリユース市場をチェックしていきましょう。
直営店で買うのも良いですが、シーズンや為替によって価格変動がかなり大きいです。まずは高級ブランドの中古・ヴィンテージで探してみるのもオススメです。
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