アメリカ小売のEコマース売上 成長率ランキングTOP15

Eコマースの市場拡大において、世界の小売EC市場は3兆5,630億ドルに達すると予想されており、日本円(1ドル=111円)に換算すると397兆1160億円にのぼります。

そのなかでもEC市場が大きいのがTmall(天猫)やJD.com(京東)を有する中国で、EC市場規模は市場規模は1兆9,894億ドル、続いてアメリカが6006億ドルとなります。

日本のEコマースにおける商習慣はアメリカと近しいところがあるので、やはりアメリカのEC市場をチェックすることは重要です。

この記事では、アメリカ小売企業のECビジネスにおいて、売上成長率の高い企業のTOP15を、ランキング形式でご紹介します。

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アメリカ小売企業 EC売上成長率ランキングTOP15

アメリカの小売EC企業の成長率ランキングTOP15出典:emarketer.com

日本だけでなくアメリカ企業でもEコマースでの売上向上、EC化率を高める動きは活発です。

日本では小売ECにおいてはアマゾンの一強ではありますが、同じくアメリカでもアマゾンがシェアを獲得しています。

関連記事:アメリカ小売業のEC売上シェアランキングTOP10、1位アマゾン、2位ウォルマート

ただEC売上としての成長率の1位はEtsyに続き、Walmart、Chewy、Amazonとなり、成長率は24.9%に落ち着いています。

  1. Etsy(エッツィー)+26.9%
  2. Walmart(ウォルマート)+26.4%
  3. Chewy(チューイー)+25.0%
  4. Amazon(アマゾン)+24.9%
  5. Costco(コストコ)+21.7%
  6. Apple(アップル)+19.7%
  7. Wayfair(ウェイファー)+19.4%
  8. The Home Depot(ホームデポ)+18.8%
  9. Kroger(クローガー)+14.1%
  10. Macy’s(メイシーズ)+13.0%
  11. Target(ターゲット)+12.5%
  12. Lowe’s(ロウズ)+12.1%
  13. eBay(イーベイ)+7.8%
  14. Qurate Retail Group(キュレート・リテール・グループ)+5.7%
  15. Best Buy(ベストバイ)-3.1%

日本国内ではあまり知られていない企業も多いと思いますので、以下より企業についても解説します。

練馬聡一
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ぜひ記事を読んだら実際のECサイトも見てみてください。

Etsy(エッツィー)+26.9%

アメリカ小売におけるECビジネスの成長率1位は、26.9%の成長率となっている「Etsy」です。

2005年からサービスが開始され、2015年にNASDAQに上場しています。

Etsyは、手芸用品や服飾雑貨をはじめアート作品やヴィンテージ品などを扱うECプラットフォームで、ハンドメイドマーケットプレイスです。

Etsyで販売を行うためには店舗名が必要ですが、基本無料で出店が可能です。

ただ1商品を出品するためには20セントがかかり、注文がされた際には3.5%の手数料が発生します。

練馬聡一
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日本でいうとAmazon×minneのような感じですね。

成長率は26.9%となっており、ウォルマートやアマゾンを成長率としては抜いています。

Walmart(ウォルマート)+26.4%

成長率2位にランクインしているのが、アメリカの総合スーパーマーケットの「ウォルマート」で、26.4%の成長率になっています。

ウォルマートはアメリカEC市場のシェアで5.3%を締めており、想定されるEコマース売上は3兆4183億円です。

特に食品系のEコマースを強化しており、食品カテゴリーではアマゾンを上回っています。

練馬聡一
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といっても売上シェアはアマゾンとウォルマートの2強です。

関連記事:アメリカ小売業のEC売上シェアランキングTOP10、1位アマゾン、2位ウォルマート

Chewy(チューイー)+25.0%

Eコマース成長率3位にランクインしているのが、25%の成長率を誇るペットフードを扱っている「チューイー」です。

2019年にニューヨーク証券取引所に上場しており、昨年の売上は71.46億ドルにのぼります。

ちなみみ過去2年間において、ボストンの「雇用ブランドTOP10」にも選ばれています。

練馬聡一
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ワンちゃんやネコちゃん、爬虫類までカテゴライズされているので見ていても楽しいサイトですよ。

Amazon(アマゾン)+24.9%

成長率4位にランクインしているのが、みなさんご存知の「アマゾン」です。

日本市場およびアメリカ市場でも売上高No.1のアマゾンですが、アメリカのEコマース市場のシェアは38.7%となり、想定される売上高は25兆円にのぼります。

練馬聡一
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この市場規模になってもまだ25%の成長をしているところはさすがですね。

関連記事:国内ECモール「楽天・アマゾン・ヤフー」の売上・流通総額をご紹介

Costco(コストコ)+21.7%

成長率5位にランクインしているのは、日本でも実店舗展開・Eコマースも展開している「コストコ」です。

日本国内のECサイトではまだユーザーも多くはないのですが、アメリカではEC売上が約8,000億円の市場規模となり、アメリカ国内ECシェアの1.2%です。

練馬聡一
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まだまだ日本国内では店舗にいくほうが楽しい感じですね。

Apple(アップル)+19.7%

小売Eコマース成長率4位にランクインしているのがiPhoneでおなじみのアップルです。

小売ECの想定売上高は、iTunesやapplestoreなどの売上やハードウェアの売上も入っていますが、2兆3863億円に達する予定です。

未だに毎年19.7%の成長率は非常に素晴らしいですね。

練馬聡一
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ハードウェアとアプリ内課金がすごそうですね。

Wayfair(ウェイフェアー)+19.4%

小売Eコマース成長率7位は、家具を中心とした家庭用品を販売している「ウェイフェアー」が成長率19.4%となっています。

ウェイフェアーは10,000を超える世界中のサプライヤー(卸メーカー)が、1500万点以上の商品を販売しています。

人気商品の価格帯としては比較的購入しやすい価格帯がメインですね。

練馬聡一
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国内企業でいうとニトリくらいの価格帯ですかね。

The Home Depot(ホームデポ)+18.8%

続いてホームデポが18.8%のEコマース売上成長率となっています。

ホームデポはアメリカジョージア州にて1978年に設立された、住宅・建設資材の小売チェーンです。

企業全体の売上高は1,102億ドルとなりますが、Eコマースでは200億ドル(日本円に換算すると約2兆円)です。

練馬聡一
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競合他社のLowe’s(ロウズ)にも差をつけていますね。

Kroger(クローガー)+14.1%

日本では馴染みがないですが、Eコマース成長率9位にランクインしているのが、スーパーマーケット事業を展開する「クローガー」です。

特に食品雑貨販売においては、ウォルマートやホームデポと同様大手企業の一角です。

食品だけでなくガソリンスタンド事業も展開し、売上高は1,324億ドル(約13兆円)となり、EC売上も14.1%の成長率を誇ります。

練馬聡一
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昨年通期の売上高8.4%増、純利益も55.8%増益しています。

Macy’s(メイシーズ)+13.0%

続いてのEC成長率は百貨店事業を展開している「メイシーズ」です。

世界でも先進的に店舗とECの顧客統合や在庫統合を実施する、オムニチャネル企業として有名ですね。

ECの売上は会社全体の1/4を締め、EC化率も高まっています。

練馬聡一
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コロナの影響をモロに受けたと思いますが、8月の決算は予想を大きく上回り、株価も上昇しています。

Target(ターゲット)+12.5%

続いてEC成長率11位にランクインしているのが、アメリカ小売企業5位の「ターゲット」で、現在は1800店舗を超える店舗展開をしています。

家庭用品を買い足すサービス「ターゲット・リストック」や、店舗受取サービス「カーブサイド・ピックアップ」も引き続き実施し、他社が提供するサービスにも対抗し、EC売上を成長させています。

関連記事:BOPIS、BORISとは?「EC×店舗受取サービス」を実施しよう

練馬聡一
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昨年通期では935億ドル(9兆円)でした。

Lowe’s(ロウズ)+12.1%

12位にランクインしているのが、ホームデポと競合する住宅・生活雑貨チェーンの「ロウズ・カンパニー」です。

1946年に設立された店舗で、売上高は721億ドルとなっています。

練馬聡一
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アメリカは食品に続きホームセンター系も強いですね。

eBay(イーベイ)+7.8%

13位にランクインしているのが、個人や企業問わず様々な商品を売買できる「イーベイ」です。

1995年に設立された企業で、インターネットオークションでは世界最大の利用者を誇ります。

日本では仕入れのイメージが強いですが、世界では法人・個人問わず様々な売買が行われています。

練馬聡一
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成長率7.8%とまだまだ高いですね!

Qurate Retail Group(キュレート・リテール・グループ)+5.7%

14位にランクインしているのが「キュレート・リテール・グループ」です。

企業名は馴染みがないですが、QVCをはじめ、HSN、zulily、Ballard Designs、Frontgate、Garnet Hill、Grandin Road、Improvementsのリテールブランド8社で構成されています。

各事業ごとにテレビショッピングやEコマースなどの独自の販売チャネルがあります。

練馬聡一
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日本でもQVCジャパンのテレビショッピングは有名ですよね。

Best Buy(ベストバイ)-3.1%

最後にご紹介するのは1966年に創業された家電量販店の「ベストバイ」です。

アメリカ、カナダ、メキシコ、中国で事業展開をしていますが、日本ではケーズデンキと提携しています。

EC売上は6年連続でプラスに転じていましたが、21年は若干成長を落とす見込みとなっています。

練馬聡一
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とはいってもこの躍進はすごいです。

小売EC企業のTOP15社でEC市場の72.3%を占める

ここまでご覧いただきありがとうございます。

Eコマースの市場拡大において、世界の小売EC市場は3兆5,630億ドルに達すると予想されており、日本円(1ドル=111円)に換算すると397兆1160億円にのぼります。

そのなかでもEC市場が大きいのがTmall(天猫)やJD.com(京東)を有する中国で、EC市場規模は市場規模は1兆9,894億ドル、続いてアメリカが6006億ドルとなります。

日本のEコマースにおける商習慣はアメリカと近しいところがあるので、やはりアメリカのEC市場をチェックすることは重要です。

日本の小売ECにおいてはアマゾンの一強ではありますが、同じくアメリカでもアマゾンがシェアを獲得していますが、成長率としては1位はEtsyに続き、Walmart、Chewy、Amazonとなり、成長率は24.9%に落ち着いています。

とはいえECも大手企業がメインになっておりますが、DtoCブランドもどんどん伸びているので今後のEC市場が楽しみです。

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