国内には大手・中堅の家電メーカーが存在し、メーカー各社も様々な事業を展開していますが、「家電部門」においてはどの企業の売上が高いのでしょうか?
企業全体の売上高だけでいうと、1位:日立、2位:パナソニック、3位:三菱電機となるのですが、各メーカーが電気機器・ITソリューション全般を提供しているので、購入をする際に必要な実績として「家電事業部」における売上高が重要です。
この記事では大手家電メーカーにおける「家電事業部」の売上ランキングTOP20位をご紹介します。
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家電メーカーにおける「白物家電」と「黒物家電」
日本では家電といっても2つのカテゴリに分類されています。
一般的には「白物家電」と「黒物家電」に分けられており、
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- エアコン
- 炊飯器
など、日常生活に必要な家電のことを「白物家電」といいます。
普及しはじめた際に白い製品が多かったため、「白物家電」といわているのですが、逆に黒い商品が多かったものが「黒物家電」といわれ、
- テレビ
- オーディオ
- パソコン
- ゲーム機
などが「黒物家電」に該当し、これは趣味や娯楽で利用されることが多いので、「娯楽家電」ともいわれています。
ちなみに減価償却の法定耐用年数として、「白物家電」である冷蔵庫やエアコン、洗濯機は6年、「黒物家電」のパソコンは4年なので、節税効果にも差があります。
本題の家電メーカー売上ランキングですが、「白物家電」なのか「黒物家電」のどっちが主力製品なのか?ということも見ていただけると良いと思います。
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家電メーカー(事業部別)売上ランキングTOP1位~10位
順位 | 会社名 | 売上高 | 本社 |
1 | パナソニック(くらし事業本部) | 2兆4,944億円 | 大阪 |
2 | ソニーグループ (エレクトロニクスプロダクト事業部) | 1兆9,028億円 | 東京 |
3 | 三菱電機(家庭電気事業部) | 1兆383億円 | 東京 |
4 | シャープ(スマートライフ事業) | 8,799億円 | 大阪 |
5 | 日立製作所(生活・エコシステム事業) | 4,563億円 | 東京 |
6 | 富士通ゼネラル(空調機事業部) | 2,332億円 | 神奈川 |
7 | アイリスオーヤマ | 2,185億円 | 宮城 |
8 | オムロン(HCB事業部) | 1,230億円 | 京都 |
9 | 山善(家庭機器事業部) | 1,033億円 | 大阪 |
10 | コロナ | 821億円 | 新潟 |
家電メーカーにおける家電事業部による売上ランキングは上記です。
1位からパナソニック(くらし事業本部)、ソニーグループ(エレクトロニクスプロダクト事業部)、三菱電機(家庭電気事業部)となっているので、特に売上を伸ばしている企業の紹介や各社決算のトピックスを紹介します。
1位 パナソニック
まず家電メーカーの事業部別の売上ランキングでいうと、1位はパナソニック社のくらし事業本部(旧アプライアンス事業部)で、売上高は2兆2,944億円となっています。
パナソニック社全体の売上高としては6兆6,988億円となっており、全体の約35%を家電を提供している事業部が占めているということになります。
- くらし事業部(旧アプライアンス):2兆4,944億円
- ライフソリューションズ:1兆5,073億円
- コネクティッドソリューションズ:8,182億円
- オートモーティブ:1兆3,394億円
- インダストリアルソリューションズ:1兆2,555億円
パナソニック社の昨年決算資料でいうと上記のような売上セグメントになっています。
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4位 シャープ
4位のシャープ社のスマートライフ事業事業部は昨年よりも売上を伸ばし、8,799億円となっています。
- スマートライフ事業部
- 8Kエコシステム事業部
- ICT事業部
同社は3つのブランド事業体から成り立っており、さらにデバイス事業でも、
- ディスプレイデバイス
- エレクトロニックデバイス
2つのデバイス事業が存在します。
上期の決算でも売上高と各利益は前年を上回り、経常利益は170%と大幅な増益を達成しています。
7位 アイリスオーヤマ
7位にランクインしている「アイリスオーヤマ」も昨年の売上高を上回っています。
売上高でも114%、経常利益で105%と前年比を上回っており、今年は2,494億円を見込んでいます。
アイリスオーヤマの単体としては、マスクの販売が26億枚、AI搭載のサーマルカメラを展開し、家電では電気圧力鍋などの調理家電やインテリア家電関連も好調です。
1月に発表された社長のインタビューでは、冷蔵庫やエアコンなどの大型家電の商品開発を強化し、グループ全体で1兆円を超える目標を掲げています。
家電メーカー(事業部別)売上ランキングTOP11位~20位
順位 | 会社名 | 売上高 | 本社 |
11 | 船井電機 | 804億円 | 大阪 |
12 | 象印マホービン | 749億円 | 大阪 |
13 | ドウシシャ(開発ビジネスモデル事業部) | 536億円 | 大阪 |
14 | マクセルHD(電気・コンシューマ事業部) | 504億円 | 東京 |
15 | JVCケンウッド(メディアサービス事業部) | 500億円 | 神奈川 |
16 | タイガー魔法瓶 | 384億円 | 大阪 |
17 | ヤーマン | 366億円 | 東京 |
18 | MTG | 348億円 | 愛知 |
19 | ツインバード工業 | 125億円 | 新潟 |
20 | オンキヨーホームエンターテイメント | 88億円 | 東京 |
続いて家電メーカーの売上ランキング、11位~20位のご紹介です。
11位からのランキングは、前年よりも売上が減少している企業も多く存在します。
特に大きく前年を割ってしまっている家電メーカー(事業部)は、
- 11位 船井電機
- 15位 JVCケンウッド
- 20位 オンキョーホームエンターテイメント
上記の3社で、その他は微減もしくは横ばいで売上が推移しています。
13位 ドウシシャ
13位のドウシシャは、大阪と東京に本社を構える企業で、独自の「変化対応型リスクマネジメント経営」という経営手法を実施しています。
その事業体としては、
- 開発ビジネスモデル事業部
- 卸売ビジネスモデル事業部
2つのビジネスモデルを展開し、これを追求することで継続的に売上・利益をあげることのできる会社づくりを目指しています。
前者の開発ビジネスモデルは、自社オリジナルのプライベートブランド(PB)事業、後者は卸をはじめとした事業を行い、BtoCとBtoBの両軸で事業を行っています。
取り扱い商品は非常に幅広く、家電から食品、スポーツ衣料からインテリアまで、幅広い商品展開をしています。
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17位 ヤーマン
17位の「ヤーマン」も昨年から売上を伸ばし、売上高は3,66億3,102万円でした。
コロナウイルスの影響で実店舗の集客が難しいなか、Eコマースへのシフトが功を奏し、直販、海外部門ともに売上を増加させています。
ちなみにヤーマン社の部門別の売上セグメントとしては、
- 直販部門:120.5億円
- 海外部門:109.9億円
- 店舗部門:76.0億円
- 通販部門:49.4億円
- その他:10.1億円
となっています。特にEコマースやテレビ通販の事業が大きく売上を伸ばしています。
家電業界の市場規模は若干減少ぎみ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
昨年の家電メーカーにおける市場規模でいうと、2018年移行は減少ぎみになっています。
白物家電は、前年比+3%の1兆1,271億と増加していますが、黒物家電におけるAV家電は前年比-36%で、5,945億円と激減しています。
スマートフォンやパソコンで利用できるサブスクリプションサービスが普及しているため、家電のなかでも特にAV家電は回復することはないと思います。
ぜひ上記のランキングをご参考に、個人での買い物だけでなく営業としてのターゲット、転職などにも活用いただけると嬉しいです。
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