記事コンテンツのWebサイトなどを見ているときに、広告が多くて邪魔なサイトってありますよね?
みなさんも感じたことがあると思いますが、基本的には広告を迷惑と思っているユーザーが多いというのが現状です。
とはいえ広告主の集客チャネルとしては、顧客獲得やプロモーションにおいてインターネット広告は必須の集客チャネルです。
なので広告主としては、ユーザーにうざいと思われない程度に、適切な広告配信をしていく必要があります。
この記事では海外の調査結果をもとに、ユーザーが迷惑、うざいと思っている広告をランキング形式でご紹介しつつ、逆にユーザーが好きな広告もご紹介します。
ユーザーにネット広告はうざいと迷惑がられている
多くのユーザーは、残念ながらインターネット上の広告を迷惑と感じています。
特に迷惑と感じられるのは、見たいコンテンツを妨げるような広告です。
Webサイトを閲覧しているときにボタンが押せず邪魔になったり、見たいものを隠してしまうような広告は、サイトの利便性を下げることになります。
そのため興味のない広告はユーザーの迷惑となり、嫌われてしまっているのです。
それでは、ユーザーにうざいと思われている広告の種類をランキング形式ご紹介します。
ユーザーとって迷惑(うざい)なネット広告ランキング
出典:emarketer.com
アメリカのユーザーにとって迷惑な広告や好まれる広告の調査結果がありましたのでご紹介します。
顧客体験を分析する企業であるBizrate Insightの調査によると、
- ウェブサイトで自動再生される動画広告(音声あり)
- ウェブサイトで自動再生される動画広告(音声なし)
- 音楽ストリーミングサービスやポッドキャストのオーディオ広告
- オンライン検索に基づいて表示される広告
- すでに購入した商品のバナー広告
- パーソナライズされたSNSのフィード広告
- 購入していない商品のバナー広告
これがユーザーにとってうざいと感じられている広告の種類ランキングです。
みなさんも「確かに・・・。」と感じていると思いますが、詳しく解説します。
ウェブサイトで自動再生される動画広告(音声あり)
ユーザーの66.7%が迷惑と答えているのが、ウェブサイトで自動再生される動画広告(音声あり)です。
国内では大手メディアが運営している、ビジネス系のサイトや、ファッション系のサイトでよく見る広告です。
動画なのでストリーミングに時間がかかるし、なかなか消しづらい、さらに音声でビックリするということも迷惑がられる原因です。
ウェブサイトで自動再生される動画広告(音声なし)
同じくウェブサイトで自動再生される動画広告(音声なし)が55%のユーザーが迷惑と感じています。
音声がないだけまだマシということだと思いますが、これも半数以上のユーザーがうざいという調査結果がでています。
音楽ストリーミングサービスやポッドキャストのオーディオ広告
以外にも3位にランキングされているのが、音楽ストリーミングサービスやポッドキャストのオーディオ広告で、47.4%のユーザーが迷惑と感じています。
これはユーザーの視聴履歴や検索履歴などを参考に、パーソナライズされた広告になるので、あまり的はずれな広告は表示されないのが特徴です。
ですが約半数のユーザーが迷惑と感じているということは、おそらく音楽などのコンテンツを視聴しようとしたタイミングで配信がされ、邪魔されているような感覚になるからだと思われます。
オンライン検索に基づいて表示される広告
オンライン検索に基づいて表示される広告が、42.4%のユーザーが迷惑
と感じています。
この広告で最も有名なのは、検索結果の上部や下部に表示される「リスティング広告」です。
私はこれはあまり迷惑と感じたことはないのですが、一般のユーザーからすると迷惑と感じてしまうことが多いようです。
ちなみにリスティング広告については「リスティング広告とは?いまさら聞けないインターネット集客の基本」で解説しています。
すでに購入した商品のバナー広告
すでに購入した商品のバナー広告が、ユーザーの36.7%がうざいと感じています。
このような広告はGoogleではリマーケティング広告、Yahoo!ではリターゲティング広告といわれているもので、ECサイトなどで閲覧した商品をバナー広告として配信する広告のことです。
これは商品の購入有無に関わらず、ユーザーに付与されたCookieをもとに配信されるので、ECサイトで購入した商品でもしつこく追い回されてしまう広告です。
パーソナライズされたSNSのフィード広告
続いて多かったのは、パーソナライズされたSNSのフィード広告が、36.3%のユーザーが迷惑と感じています。
フィード広告とは、facebookやTwitterなどでもおなじみのコンテンツとコンテンツの間に表示される広告のことです。
SNSなのでユーザーの情報を取ることに長けているので、ユーザーごとにパーソナライズされた広告が表示されます。
詳しくは「パーソナライゼーションとは?4つのマーケティング事例もご紹介」をご覧ください。
購入していない商品のバナー広告
上記で説明したリマーケティング広告などの一環ですが、購入していない商品のバナー広告も、34.2%がうざいと感じています。
興味をそそる商品であればよいのですが、買うつもりがないECサイトに訪問をしただけでも、しつこく追い回されるので、ユーザーにとっては迷惑と感じてしまうでしょう。
ユーザーに好まれる広告とは?
上記ではユーザーからすると迷惑、うざいと思われてしまっている広告の種類をランキング形式で紹介しましたが、ユーザーに好まれる広告というのもあります。
こちらも調査結果がでているので、ご紹介したいと思います。
割引が適応できる広告
割引やクーポンなどのインセンティブを与えるような広告は、ユーザーからも好まれる傾向にあります。
アメリカのYes Marketingの調査によると、はじめてECサイトで購入したサイトの54%が、割引やクーポンなどのインセンティブを与えるバナーをクリックし、購入をしたというデータが出ています。
無料でコンテンツ使用を許可している場合
無料でサービス利用を許可している場合は、63%が広告を見てもかまわない
と答えています。
代表的なサービスでいうとYoutubeです。これは無料で様々な動画コンテンツを見ることができるため、迷惑とは感じていないようです。
このような動画サービスの広告は、マスメディアであるテレビCMとは違い、見ている動画コンテンツに親和性が高いため、好まれる傾向にあります。
SNS使用時の広告は効果的
SNSを利用しているときの広告に関しては、好まれる傾向にあるという調査結果もでています。
たとえばインスタグラムなどは、よりパーソナライズされたコンテンツをオシャレに見せることができるため、広告をうざいと思っておらず、ブランドの新商品などの新情報が得られるというメリットを感じているユーザーが多いです。
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ユーザーの目的を邪魔しない広告配信をしよう
ここまでご覧いただきありがとうございます。
記事コンテンツのWebサイトなどを見ているときに、広告が多くて邪魔なサイトってありますが、基本的には広告を迷惑と思っているユーザーが多いというのが現状です。
でも広告主の集客チャネルとしては、顧客獲得やプロモーションにおいてインターネット広告は必須の集客チャネルです。
なので広告主としては、ユーザーにうざいと思われない程度に、適切な広告配信をしていく必要があります。
この記事で紹介したような広告配信は控え、ユーザーの目的を邪魔しない広告配信をして、広告効果を高めていきましょう。