世界で最も売れているスポーツブランドはどのブランドでしょうか……?
世界中でも「ナイキ」や「アディダス」が人気なのはもちろんですが、実は日本のスポーツブランドも世界で利用されており、売上ランキングTOP10でも3ブランドがランクインしています。
東京オリンピックが開催され、スポーツ人口が増えていくので、今後のスポーツブランド市場拡大に注目です。
この記事では、世界のスポーツブランド売上ランキングTOP10をご紹介しブランドの特徴を紹介し、日本での販路をささえるスポーツ専門店各社の売上ランキングも紹介します。
スポーツブランド1位は「ナイキ」 売上は4兆円超え
引用:ナイキの売上高推移(strainer.jp)
世界のスポーツブランドにおける売上ランキング1位のブランドは、1990年からずっと1位の「ナイキ」です。
ナイキはアメリカで上場、売上高は374億ドル、日本円換算で4兆3,158億円となっています。
それでは2位以下も含む、世界のスポーツブランドにおける売上ランキングTOP10を紹介します。
世界スポーツブランド売上ランキングTOP10
順位 | ブランド名 | 売上高 | 日本円換算 | 本社 |
1 | ナイキ(NIKE) | 374億ドル | 4兆3158億円 | アメリカ |
2 | アディダス(adidas) | 235億ユーロ | 2兆8550億円 | ドイツ |
3 | プーマ (Puma) | 55億ユーロ | 7170億4333万円 | ドイツ |
4 | アンダーアーマー(UNDER ARMOUR) | 52.7億ドル | 6081億3692万円 | アメリカ |
5 | スケッチャーズ(SKECHERS) | 45.97億ドル | 5305億2827万円 | アメリカ |
6 | ニューバランス(New Balance) | 45億ドル | 5192億4600万円 | アメリカ |
7 | ルルレモン(lululemon) | 44億ドル | 5074億9820万円 | アメリカ |
8 | アシックス(asics) | – | 4001億5700万円 | 日本 |
9 | ミズノ(MIZUNO) | – | 1504億1900万円 | 日本 |
10 | デサント(DESCENTE) | – | 1411億2400万円 | 日本 |
世界で最も売上の高いスポーツブランドは、1位:ナイキ(Nike)、2位:アディダス(adidas)、3位がプーマ(Puma)です。
このスポーツブランド3強はずっと変わることはなく、1990年から続いています。
4位は近年日本国内でも知名度があがってきた「アンダーアーマー」がランクインし、52.7億ドル(6,081億円)の売上高となり、5位は知名度はあるがあまり履いている人を見かけない、CMでもおなじみの「スケッチャーズ」がランクインしています。
6位にはスニーカーでおなじみの「ニューバランス」が45億ドル(5,192億円)の売上、7位には近年日本でも流通が盛んになってきたトレーニング・ヨガウェアを展開する「ルルレモン」が44億ドル(5,074億円)です。
8位以降は日本のブランドがランクインし、8位に「アシックス」、9位に「ミズノ」、10位に「デサント」がランクインしています。
ランクインしているブランドは有名スポーツブランドばかりではありますが、ブランドの歴史や沿革なども含め解説していきます。
1位 ナイキ(NIKE)
スポーツブランドの人気・売上ともに1位は、1964年に創業された「ナイキ」です
1968年に現アシックスのオニツカタイガーの米国での販売ライセンスを50ドルで契約、創業者の鬼塚喜八郎からスニーカー制作のノウハウを学び、福岡県にあるアサヒコーポレーションでシューズを生産、後に自社ブランドとして立ち上げたのが「NIKE」です。
その後1980年にニューヨーク証券取引所に上場し、今では時価総額11兆円を超える企業に成長しています。
2位 アディダス(adidas)
2位はヨーロッパでも最大のスポーツブランドであるドイツの「アディダス」です。
1949年に設立された企業で、売上高は235億ユーロ(日本円で2兆8,550億円)にのぼります。
1965年に後のスタンスミスとなるテニスシューズ「ハイレット」を発表し、1970年にはオールレザーの「スーパースター」を発表しています。
その後は着々と事業を拡大し、97年にはウインタースポーツの「サロモン」、2005年には「リーボック」を買収し、事業を拡大しています。
3位 プーマ (Puma)
3位にランクインしているのは、 売上高55億ユーロ(7,170億円)を超える「プーマ」です。
1948年にアディダスの創業者のアドルフ・ダスラーの兄である、ルドルフ・ダスラーによって設立され、現在はグッチやサンローランを参加に収めるケリンググループの傘下になっています。
4位 アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)
4位にランクインしているのは、日本でも知名度があがってきている「アンダーアーマー」です。
1996年にアメリカで設立された企業で、売上は52.7億ドル(日本円で6,081億円)です。
日本では法政大学のアメリカンフットボール部出身の安田氏が設立した株式会社ドームがライセンスをもち展開しており、読売ジャイアンツをはじめ、多くの日本のスポーツチームもスポンサードしているブランドです。
5位 スケッチャーズ(SKECHERS)
5位にランクインしているのは、日本でもCMでおなじみの「スケッチャーズ」です。
売上高は45.97億ドル(日本円で5,305億円)となっています。
1992年にアメリカのカリフォルニアで創業されたブランドで、日本でも知名度はありますが、機能性重視であまりファッション感度が高い方が履いているイメージはありません…‥。
ですが米国のシューズブランドでは3番目に大きなブランドで、世界のスポーツブランドの売上ランキングでも5位にランクインしています。
6位 ニューバランス(New Balance)
6位にランクインしているのは日本でも愛好家が多い「ニューバランス」です。
1906年に創業された企業で、アメリカのボストンに本社を構えており、売上高は45億ドル(日本円で5,192億円)です。
シューズにおいては574をはじめとした500番台、996をはじめとする900番台、1300をはじめとする1000番台とラインナップを広げており、スポーツからカジュアルまで人気のブランドです。
日本では1988年に設立された株式会社ニューバランスジャパンが展開しています。
7位 ルルレモン(lululemon)
7位にランクインしているのが、1998年にヨガウェアの小売企業として設立されたカナダのブランド「ルルレモン」です。
米国NASDAQに上場している企業ですが、売上高は44億ドル(日本円で5,074億円)です。
近年は日本でも店舗展開を行っており、六本木ヒルズ店や原宿店、銀座シックスなど、高級なファッションビルに出店をしています。
フィットネスのインストラクターが25%割引で購入できるキャンペーンを実施するなど、SNSを活用したマーケティングを得意としています。
8位 アシックス(asics)
世界のスポーツブランド売上ランキングにおいて8位にランクインしているのが、ナイキ誕生のきっかけにもなった「アシックス」です。
1949年に鬼塚喜八郎が設立し、1950年に「バスケットボールシューズ」を発表、売上高は4,001億円を超え、日本のスポーツブランドでは売上トップの企業です。
現在は海外売上比率を70%以上とし、「日本企業のブランド価値ランキングTOP40位を発表」でも日本が誇るグローバル企業として31位に選出されています。
9位 ミズノ(MIZUNO)
続いて9位にランクインしているのが、1906年に大阪で創業された「ミズノ」です。
多くの種目のスポーツウェアを展開しており、特に野球には力をいれていて、イチローや松井秀喜のはじめ多数のスポーツ選手に愛されているブランドです。
売上高は国内スポーツブランドでは2位にランクインしており、1,504億円の売上高となっています。
10位 デサント(DESCENTE)
世界のスポーツブランド売上ランキング10位は、こちらも日本のブランド「デサント」です。
ミズノとおなじく大阪に本社を構え、アシックスをはじめ国内のスポーツブランドは関西に集中しています。
1935年に創業し、野球用ユニフォームを展開し、売上高は世界で10位の1,411億円となっています。
実はスポーツ企業の売上高だけでいうと、中国の安踏体育用品(ANTA Sports)が31億ドル、アメアスポーツ(Amer Sports)が27億ドルとなっています。
番外編 国内のスポーツ専門店 売上ランキング
順位 | 会社名 | 売上高 |
1 | エービーシー・マート | 2723億円 |
2 | アルペングループ | 2334億円 |
3 | ゼビオホールディングス | 2024億円 |
4 | ヒマラヤ | 577億円 |
上記にランクインしているナイキやアディダス、アシックスなど、直営店販売やEコマースでの直販を実施していますが、スポーツブランド・シューズの成長を牽引したのが、国内の専門店(セレクトショップ)です。
スポーツやシューズ専門店は2010年から2018年にかけては売上が増加傾向ですが、2020年にかけて若干の減少傾向にあります。
売上高は上記のようになっており、ブランドがDtoCをはじめ直接販売を強化するなか、各社は幅広い商品の品揃えと店舗展開で事業を拡大しています。
番外編として、以下に各スポーツ・シューズ専門店の解説もご覧ください。
1位 エービーシー・マート
スポーツ専門店ではないですが、売上1位は上記で紹介したスポーツブランドシューズを仕入れ販売する、「エービーシー・マート」です。
1985年に創業され、国内で1,000店舗、海外にも300店舗展開し、2,723億円の売上高となっています。
Vans(ヴァンズ)やHAWKINS(ホーキンス)の商標を取得し、セレクトしたナショナルブランドをメインに販売しています。
2位 アルペングループ
国内のスポーツ専門店の売上ランキング2位にランクインしているのは、「アルペングループ」です。
- スポーツ
- アウトドア
- ゴルフ
の3つの事業をメインに、売上高は2,334億円となっています。
3位 ゼビオホールディングス
国内スポーツ専門店における売上ランキング3位にランクインしているのは、「ゼビオホールディングス」です。
1973年に創業、福山県に本社を構え、売上高は2,024億円にのぼります。
- スーパースポーツゼビオ
- ヴィクトリア
- ゴルフパートナー・・etc
などの事業展開を行い、日本のスポーツ専門店では業界2位にランクインしています。
4位 ヒマラヤ
スポーツ専門店の売上高ランキング4位なのが、1991年創業で岐阜県に本社を構える「ヒマラヤ」です。
売上高は577億円となり、スポーツをはじめアウトドア用品も充実しています。
ナイキ、アディダス、プーマの3強はいつまで続くのか?
ここまでご覧いただきありがとうございます。
ナイキやアディダスが人気なのはもちろんですが、実は日本のスポーツブランドも世界で利用されており、売上ランキングトップ10でも3ブランドがランクインしています。
東京オリンピックが開催され、これからもスポーツ人口が増えていく可能性が大いにありますので、今後のスポーツブランドの売上推移は注目です。
日本のブランドである
- アシックス
- ミズノ
- デサント
をはじめ、スポーツ・アウトドア専門店である
- エービーシー・マート
- アルペングループ
- ゼビオホールディングス
- ヒマラヤ
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