プレスリリースを発信して様々なメディア(媒体)に掲載してもらいたい。
ですがプレスリリースをメディア側に見てもらえる可能性も低く、例え見てもらえたとしても、私の経験上2秒で掲載されるかされないかが決まります。
この記事ではプレスリリースを発信して各メディアに掲載してもらいたい。と思っている広報の方やマーケティングの担当者さん向けに、効果的なプレスリリースの書き方を解説します。
2秒で伝えるプレスリリースの書き方
結論からいうと、プレスリリースは2秒しか見られません。なので2秒で伝えるプレスリリースを作成することが重要です。
2秒でプレスリリースの内容を把握してもらうには「タイトルとサブタイトル+画像」この3つの要素しか見る時間が無いということです。
以下からは具体的にプレスリリースの書き方を解説していきますが、まずは前提として2秒でメディア(媒体)の編集者・記者に伝えるということを意識しましょう。
なぜプレスリリースは2秒しか見られないのか?
なぜプレスリリースは2秒しか見られないのか?ということは、メディア(媒体)側の使命・気持ちになればわかります。
メディア(媒体)側の使命や気持ちとは?
プレスリリースの書き方の前にメディア(媒体)側の指名や気持ち的なところを解説します。
オリジナリティの高い情報を発信したい
メディア(媒体)は情報を提供して利益を得ています。雑誌であれば本誌の売上、Webメディアであれば、会員への定期購読(サブスクリプション)なとです。
となると当然ユーザーに対して有益な情報を与えなければ、それに対する費用を払ってもらえなくなります。
ですからプレスリリースで発信された情報はまず他メディアも掲載する可能性が高いので、まず情報自体がオリジナリティに欠けます。
まずプレスリリースの情報はオリジナリティに欠けるということから、掲載の優先順位が低くなるということを覚えておきましょう。
記者の情報を優先して掲載したい
メディア(媒体)は自社社員や外注記者、外注ライターなど情報を収集するのに人件費が発生しています。
もちろん自社で依頼している記者・ライターは、自社メディア(媒体)の読者が好きそうな有益情報を収集しているので、読者との親和性が高くなります。
人件費を払って読者に親和性の高い情報を掲載したいのは当たり前なので、当然プレスリリースの情報より掲載の優先度は下がります。
プレスリリース情報はコンテンツ拡充のみに使われる
この話の結論にはなりますが、上記の関係からプレスリリースでの情報はメディア(媒体)のコンテンツの拡充にしか使われないということです。
自社メディア(媒体)で収集したオリジナリティの高い情報を、優先的に掲載していきたいというわけです。
ですから、少し言い方が悪くなりますが、発信する情報コンテンツを拡充するために、ついでにプレスリリースの情報を参考にしている。ということです。
とはいえプレスリリースの情報がメディア(媒体)が欲しい情報であれば、メディアに掲載されるチャンスもあるわけです。
ですから掲載される優先順位は低くなってしまいますが、それを前提に2秒で内容を理解してもらう必要があります。
前段が長くなってしまい申し訳ありませんが、これよりは2秒で内容を伝えるプレスリリースの書き方を解説します。
2秒で内容を伝えるプレスリリースの書き方
まずは以下の5つのポイントを考慮し、プレスリリースの構成をします。
①タイトル+サブタイトル
②画像(写真)
③リード文
④本文
⑤問合わせ先
この構成を元にプレスリリースを作成していきます。これからこの5つの項目について解説をしていきます。
①タイトル+サブタイトル
まずプレスリリースを作成するにあたり1番重要なのが、このタイトル+サブタイトルになります。まずは編集部や記者はこの部分を見て「読者に有益な情報なのか?」ということを判断します。
なので2秒でこのタイトル+サブタイトルを見て掲載するかしないかを判断することになるわけです。具体的な文字数としては30文字程度で収めるようにしましょう。
ちなみにプレスリリースのタイトルとしては、キャッチコピーのような書き方はNGです。赤字を使用したり「!マーク」を使用したりするのは逆効果になるので、使用するのはやめましょう。
ちなみにキャッチコピーの作り方については以下の記事を参考にしてください。
⇒キャッチコピーの作り方は、5つのポイントを意識すればOKです
メディア(媒体)が意識しているジャーナリズムとは、真実ではなく事実を伝えることです。メディアは客観的に伝えるということを心がけているということも意識しておきましょう。
ただ上記のキャッチコピーの作り方の記事で紹介した5つのポイントでも、1つだけ使えるものがあります。それは「数字を活用する」ということです。
150%や9割など、タイトルに数字を活用することで具体的にどんなことをするのか?ということを伝えやすくなります。
②画像(写真)
プレスリリースの書き方として2番めに大事なのが、この画像(写真)を使うことです。
2秒間見てもらい掲載価値を判断してもらうわけなので、タイトル+サブタイトル+画像は非常に重要です。
写真、特に人の写真というのはパット見た時点では一番先に目に入るのが人の写真と言われています。なので画像といっても本来は写真が好ましいです。
写真はひと目で情報を多く伝えることができる可能性を秘めているので、良い写真があれば写真を入れておく、もし写真が無いとしても画像無しというのはNGで、最低でもロゴなどの画像を入れるようにしましょう。
③リード文
2秒でメディア側がプレスリリースに興味をもってもらえれば、次に読むのがこのリード文になります。
ここで重要なのがリード文も極力シンプルに、「誰が何をする」ということだけを伝えましょう。
練マーケティングがBtoB専門の新プラットフォームをリリース
練馬聡一が練馬区議会議員に立候補
練馬区が特産品をキャベツに認定
このようにリード文ではこのプレスリリースの内容が一発で理解できるリード文を作成することが重要です。基本的には「誰が何をする」という主語+述語でOKです。
その他伝えたいことは沢山あると思いますが、それは我慢して次の本文に記載をするようにしましょう。
④本文
いよいよプレスリリースの内容を説明する本文の書き方を解説します。
まず上記でも述べたように、キャッチコピーを使った商品やサービスの説明がメインとなってしまい、ただの宣伝になってしまっているプレスリリースが多くなっています。これは絶対にNGです。
商品やサービスの説明をメインにしてしまうと、メディア(媒体)側も商品PRのための記事しか書けなくなってしまい、情報の価値が落ちてしまうからです。ではどのような本文にすればいいかというと、
ということが、プレスリリースの本文においては重要です。
背景というのは、社会や経済においてどのような貢献ができるのか?ベネフィットというのは、それによりどのような「利益・恩恵」を与えられるのか?ということです。ベネフィットについてはこちらで詳しく書いています。
⇒マーケティングにおけるベネフィット&メリットと勝手に事例をご紹介
例えば先程の事例で「練馬区が特産品をキャベツに認定」という見出しを例に挙げましたが、それだけでは背景+ベネフィットが伝わりません。なのでこのように、
とすると、地元を盛り上げるためにキャベツを特産品とし、低迷している地元飲食店と地元農家の役に立つことができる。というベネフィットを伝えることができます。
このようにプレスリリースの本文の書き方としては、商品やサービスの説明ではなく、背景+ベネフィットで伝えるようにしましょう。
背景を伝えることで真の目的が明確になり、メディアとしても取り上げたいと思うものです。
⑤問合わせ先
最後に、プレスリリースの最後には担当者の連絡先を必ず記載するようにしてください。
もし2秒でメディアに伝えることができれば、そのまま掲載されたり取材を申し込まれたり、メールや電話で問い合わせが来るケースもあります。
問い合わせ先の情報としては、以下の5つの情報を必ず記載してください。
特に会社に属する担は当者の部署なども忘れずに書いておきましょう。電話番号は可能であれば固定電話と携帯電話を両方記載し、ある程度深夜のお問い合わせも対応が可能にしておきましょう。
2秒で伝わるプレスリリースの作り方まとめ
この記事を長々と見ていただきありがとうございます。今回説明したプレスリリースの書き方をまとめると、まず前提として、
ということを前提に、タイトルとサブタイトルは各30文字以内で収め、必ず画像(写真が良い)を入れることが1番重要。
これで2秒でメディア側に興味を持っていただき、リード文は「誰が何をする」という主語+述語で記載をする。本文は背景+ベネフィットでプレスリリースの本文を書き、必ず最後に問い合わせ先を5つの項目を記載すればOKです。
2秒で伝えられるプレスリリースの作り方が理解できましたでしょうか?みなさまがこの記事を見て、有益な情報をメディアに発信し、読者に届けられることを祈っています。