全国各地に数ある「ホームセンター」が存在しますが、どのホームセンターが価格が安く、人気があるのでしょうか?
近年のDIYブームもさることながら、日用品からアウトドア用品まで揃うホームセンターは、業界として市場規模が3兆6,000億円を超え、成長率の高い業界になっています。
安くお買い物をしたかったり、ホームセンター業界に転職を考えているなら、売上高が高い企業を選ぶべきです。
当然売上高が高い企業は、低価格での仕入れができるほうが安く購入ができますし、転職においても体力のある企業を選ぶのがあたりまえです。
この記事では、そんな全国各地に展開しているホームセンター各社の売上ランキングのTOP20と、店舗数などを紹介します。
ご自身でのお買い物の参考や、転職活動、マーケティングにご活用いただけると嬉しいです。
ホームセンターへの転職なら今すぐ無料登録
成長業界であるホームセンターへの転職を考えているなら、まず「リクルートエージェント」か「ビズリーチ」のどちらかに登録しておいてください。
私も4度ほど転職をしていますが、両社に登録しておくだけでも転職情報を得られるのと、各社DXにおける推進で、リクルーティングにも最も力を入れています。
せっかく良い企業に転職ができるチャンスを逃してしまうと、限りあるビジネス人生を棒に振ってしまうので、いますぐ無料登録して各社条件をご確認ください。
2020年から需要拡大、4兆円に迫るホームセンター業界
ホームセンターの業界市場としては、2014年から3兆3,000億円前後を横ばいで推移していましたが、コロナの影響で巣ごもり需要があり昨年からは2,000億円ほどの増加となりました。
特にホームセンター業界の全体では、
- コロナに関わる日用品やトイレタリー
- DIYによる家具・園芸用品など
の需要が高まり、市場が拡大しています。
これを機にホームセンター各社はM&Aをはじめ、専門性を高める事業展開を加速させることで各社が独自のマーケティングを実施しています。
近年はオーバーストア化(店舗ありすぎ問題)が騒がれていたホームセンター業界ですが、需要が高まったことによりお客様の受け皿である「店舗」、「ECサイト」が機能し、各社売上を伸ばしています。
以下でご紹介するホームセンターの売上高ランキングとともに、各社のM&Aや専門性特価の施策も書いていきますので、ぜひご覧ください。
ホームセンター売上高ランキングTOP1位~10位
順位 | 会社名 | 事業展開 | 売上高 | 店舗数 | 本社 |
1 | カインズ | カインズ、カインズモールなど | 4854億円 | 225 | 埼玉 |
2 | DCMホールディングス | DCMカーマ、ダイキ、ホーマックなど | 4711億円 | 668 | 東京 |
3 | コーナン商事 | ホームセンターコーナン、コーナンPROなど | 4420億円 | 481 | 大阪 |
4 | コメリ | コメリ、コメリパワーなど | 3857億円 | 1211 | 新潟 |
5 | ナフコ | ホームプラザナフコ、トゥーワンスタイル | 2345億円 | 360 | 福岡 |
6 | アークランドサカモト | ホームセンタームサシなど | 1784億円 | ※140 | 新潟 |
7 | アレンザHD | ホームセンターバロー、タイムなど | 1574億円 | 275 | 福島 |
8 | 島忠 | 島忠、島忠ホームズなど | 1535億円 | 60 | 埼玉 |
9 | ジョイフル本田 | ジョイフル本田など | 1324億円 | 21 | 茨城 |
10 | バローHD | ホームセンターバローなど | 1301億円 | ※157 | 岐阜 |
※青字は前年比より増加、黒字は横ばい、赤字は減収、店舗数の※はホームセンター事業の店舗数
ホームセンター売上ランキング1位は、ベイシアグループが展開する「カインズ」です。
売上高は4,854億円で、前年比は10.1%増を達成することで、ホームセンター業界で首位だった「DCMホールディングス」を抜いて1位になりました。
ベイシアグループは、物販チェーン6社を中心に、28社で構成する流通企業グループで、
- ショッピングセンター:ベイシア
- ホームセンター:カインズ
- レジャーサービス:カインズトラベル、ベイシアスポーツクラブ
- コンビニ:セーブオン
- 専門店:ワークマン、オートアールズなど
上記の会社・事業展開をしており、グループの総売上高は1兆271億円にのぼります。
続いて2位にランクインしているのが、ずっと首位を走り続けていた「DCMホールディングス」です。
同社はDCMグループの持株会社で、
- DCMカーマ
- DCMダイキ
- DCMホーマック
- DCMサンワ
- DCMくろがねや
- ケーヨーデイツー
上記を展開するホームセンターグループで、国内で668店舗を展開、売上高は4,711億円で、前年比から+7.7%増加しています。
2020年に8位の「島忠」の買収を検討していましたが、ニトリホールディングスがDCMよりも高い買付金額で買収に成功し、同社の買収は失敗しています。
3位以降は記載のとおりですが、
- コーナン商事 +18.0%
- コメリ +10.7%
- ナフコ +7.7%と
各社前年比を大きく伸ばし、売上を続伸しています。
注目は9位の「ジョイフル本田」ですが、他社に比べて店舗数が21店舗と少ないのですが、売上高は1,324億円と大きなシェアを占めています。
その理由は、1店舗ごとが大規模店舗になっており、平均店舗面積は東京ドーム2.3個分となっています。
ホームセンター売上高ランキングTOP11位~20位
順位 | 会社名 | 事業展開 | 売上高 | 店舗数 | 本社 |
11 | ケーヨー | ケーヨーデイツーなど | 1134億円 | 168 | 千葉 |
12 | PLANT | PLANT(2~6)など | 961億円 | 25 | 福井 |
13 | 綿半HD | 綿半ホームエイドなど | 806億円 | 21 | 東京 |
14 | スーパーバリュー | スーパーバリューなど | 797億円 | 34 | 埼玉 |
15 | サンデー | ホームセンターサンデーなど | 521億円 | 104 | 青森 |
16 | ジュンテンドー | ジュンテンドー、ジャストなど | 481億円 | 127 | 島根 |
17 | カンセキ | ホームセンターカンセキ、WILD-1など | 415億円 | 75 | 栃木 |
18 | エンチョー | ジャンボエンチョー、ホームアシストなど | 386億円 | ※25 | 静岡 |
19 | ハンズマン | ハンズマンなど | 340億円 | 11 | 宮崎 |
20 | セキチュー | セキチューなど | 325億円 | 46 | 群馬 |
続いては11位~20位のホームセンター売上ランキングです。
都内にお住まいの方は聞いたことがない地方のホームセンターも多くランクインしていますが、半分は前年よりも売上増、半分は前年から横ばいの売上高になっています。
11位には「DCMホールディングス」に属するケーヨーデイツーを展開する「ケーヨー」で、売上高は1,134億円、店舗数は全国168店舗展開となっています。
特に前年から売上を伸ばしてるホームセンターは、
- 16位 ジュンテンドー
- 17位 カンセキ
- 19位 ハンズマン
上記の3社です。
16位にランクインしているのが、島根県に本社を構える「ジュンテンドー」で、売上高は471億円。西日本を中心に、ジュンテンドーやジャストなどのホームセンターを、127店舗展開しています。
地域密着型の店舗展開をしており、上記で紹介した「ジョイフル本田」とは反対に、1店舗あたりの平均面積は900~2,000平方メートルの、小型のホームセンターを展開しています。
17位の「カンセキ」は、栃木県に本社を構えるホームセンターで、ホームセンターカンセキやワイルドワンなどの75店舗を展開し、売上高は415億円となっています。
19位の「ハンズマン」は宮城県に本社を構えつつも、店舗は九州のみに11店舗を展開していますが、今年秋に大阪松原に初の出店をする予定です。
売上高は340億円となっており、今後の多店舗展開が注目されているホームセンター企業です。
ホームセンター業界は売上前年比+6.8% 各社のマーケティング展開に期待
ここまでご覧いただきありがとうございます。
大手から地方まで全国各地にホームセンターが存在しますが、どのホームセンターが人気があるのでしょうか?
近年のDIYブームをはじめ、日用品からアウトドア用品まで揃うホームセンターは、業界としても市場規模が3兆6,000億円を超え、成長率の高い産業になっています。
特にホームセンターでは
- コロナに関わる日用品やトイレタリー
- DIYによる家具・園芸用品など
の需要が高まり、市場が拡大しました。
1位のカインズや、2位になってしまったDCMホールディングスをはじめ、各社専門性を高める事業展開を加速させることで各社が独自のマーケティングを実施しています。
今後も需要が高まるホームセンター業界なので、店舗展開およびEコマース展開も含め、注目していきましょう。
こちらのランキング記事も、ご自身のお買い物やマーケティングに活用していただけると嬉しいです。