【2024年最新】製薬会社・業界売上ランキングTOP50 1位は武田薬品工業、2位はアステラス製薬

日本には製薬会社が多く存在しますが、どの製薬会社の売上が高いのでしょうか?

テレビCMでおなじみのドラッグストアで販売している医薬品や、薬局で処方される薬など、みなさんの健康で豊かな生活に欠かせない企業が「製薬会社」です。

この記事では、日本の製薬会社における最新決算発表をもとに、各社の売上ランキングTOP50をご紹介し、各社のトピックスをご紹介します。

ぜひご自身の転職や就職活動をはじめ、BtoB企業のマーケティングデータとしてもご活用ください。

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製薬業界の動向 市場は13兆円超え

製薬業界の動向 市場は13兆円超え製薬業界の市場規模はここ10年増加していましたが、2020年に若干減少し、その後回復をしています。

ご存知のとおり少子高齢化により医療費が増加しているため、国は薬剤費の増加を抑えるため、薬価の値段を引き下げています。

そのため企業の利益率が低下しており、製薬会社は特許切れの事業を売却、従業員の給与削減、早期退職を募るなど、コストの削減を余儀なくされています。

もちろんコロナの影響で海外製の参入がありましたが一段落し、薬価改定の影響にも負けず、製薬会社も高利益が見込める薬の開発に取り組んでいます。

以下の売上ランキングでは前年比を大きく上回る製薬会社も多く、高齢化社会に向けて各社の取り組みが見て取れます。

製薬会社 売上ランキングTOP1位~10位

順位 企業名 売上高 前年比
1 武田薬品工業 3兆5,690億円 +11.6%
2 アステラス製薬 1兆2,962億円 +3.7%
3 第一三共 1兆449億円 +8.6%
4 中外製薬 9,998億円 +27.0%
5 エーザイ 7,562億円 +17.1%
6 大日本住友製薬 5,600億円 -8.5%
7 大塚ホールディングス 4,898億円 +14.1%
8 興和 4,595億円 +11.6%
9 小野薬品工業 3,613億円 +16.8%
10 協和キリン 3,522億円 +10.6%

※前年比、青字は増加赤字は減少、黒字は横ばい

まずは製薬会社の売上高ランキングTOP10のご紹介です。

売上が1兆円を超える企業は3社あり、1位と10位の企業では約10倍の差があります。では以下で各社の決算トピックスをいくつかご紹介します。

1位 武田薬品工業:3兆5,690億円

製薬会社の売上高ナンバーワンの企業は、「世界中の人々の健康と 輝かしい未来に貢献する」をミッションに、積極的なM&Aによりシェアを拡大している「武田薬品工業」です。

売上高は3兆5,690億円となり、前年比で+11.6%となっています。

  1. 消化器系疾患:25%
  2. 希少疾患:18%
  3. 血漿分画製剤(PDT):15%
  4. オンコロジー:14%
  5. ニューロサイエンス(神経精神疾患):14%

上記5つのビジネス領域と売上構成となっており、バランスのとれたビジネスを展開しています。

今年は成長製品、新製品の力強い成長が見込め、独占販売期間満了による影響を上回る見込みで、さらなる企業の成長が予測されています。

2位 アステラス製薬:1兆2,962億円

2位にランクインしているのは、2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業の合併により誕生した「アステラス製薬」です。

売上高は1兆2,962億円で、前年比+3.7%で増加しています。

主要製品の売上構成比は、

  • XTANDI:5,343億円
  • ミラベグロン:1,723億円
  • ゾスパタ:341億円
  • パドセブ:217億円
  • エベレンゾ:26億円

となっており、特にグローバルの売上が増加しています。

今年も主力製品のXTANDの前年比を+20%の6,425億円と、企業としても増収増益を見込んでおり、営業利益率は20.1%を見込んでいます。

4位 中外製薬:9,998億円

製薬会社の売上ランキング4位にランクインしているのが、売上高9,998億円、前年比で27.1%と増加をしている「中外製薬」です。

  1. 海外売上:2,839億円
  2. 国内売上:4,091億円

となり、主な製商品の売上セグメントとしては、

  • ヘムライブラ(海外):1,142億円
  • アクテムラ(海外):1,028億円
  • ロナブリーブ:774億円
  • テセントリク:622億円
  • ヘムライブラ:416億円
  • アレセンサ(海外):501億円…etc

上記のような売上セグメントとなっています。

主力品や新製品の成長により、今年の売上高は1兆1,500億円を見込んでいます。

製薬会社 売上ランキングTOP11位~20位

順位 企業名 売上高 前年比
11 塩野義製薬 3,351億円 +12.8%
12 参天製薬 2,662億円 +6.7%
13 大正製薬HD 2,608億円 -4.9%
14 ロート製薬 1,996億円 +15.6%
15 沢井製薬 1,938億円 +3.5%
16 日医工 1,790億円 -4.9%
17 東和薬品 1,656億円 +6.9%
18 日本新薬 1,374億円 +12.8%
19 ツムラ 1,295億円 -1.0%
20 久光製薬 1,201億円 +5.0%

※前年比、青字は増加赤字は減少、黒字は横ばい

続いて11位~20位の売上ランキングです。

TOP10とくらべると売上レンジは3,000億円~1,200億円となっています。

いくつか各社のトピックスをご紹介します。

11位 塩野義製薬:3,351億円

11位にランクインしているのは、売上高3,351億円で前年比+12.8%の「塩野義製薬」です。

事業別の売上収益としては、

  • 国内医療用医薬品:891億円
  • 海外子会社・輸出:344億円
    • シオノギ Inc:138億円
    • Fetroja:62億円
    • 平安塩野義:102億円
    • シオノギB.V.:50億円
  • 製造受託:174億円
  • 一般用医薬品:112億円
  • ロイヤリティー収入:1,813億円
    • HIVフランチャイズ:1,740億円
    • クレストール:12億円
    • その他:61億円

上記のような事業別の売上セグメントになっており、特に海外子会社への輸出が前年比39.5%と高くなっています。

今年以降の施策としては、感染症ビジネスモデルの構築に向けた投資を行っていき、4,000億円の売上を予測しています。

14位 ロート製薬:1,996億円

14位にランクインしているのは、目薬などのCMでおなじみの「ロート製薬」です。

売上高は1,996億4,600万円で、前年比は+15.6%となっています。

  • 日本 1,214億円(60.8%)
  • アジア 559億円(28.0%)
  • アメリカ 100億円(5.0%)
  • ヨーロッパ 102億円(5.2%)

と海外での売上比率も多い製薬会社です。

特に日本国内の売上は増収増益を達成しており、特に営業利益の前年比を大きく上回っています。

  • 売上高  前年比+13.5%
  • 営業利益 前年比+33.5%

特に好調だった商品は、

  1. 日焼け止め:56.7億円
  2. 肌ラボ:121.5億円
  3. 高額目薬:37.1億円

コロナの影響の疲れ目対策ということで、高額目薬の「ロートV5」の売上が好調です。

前年87億円だった研究開発費を、今年は103億円まで引き上げ、2,180億円の売上が予測されています。

15位 沢井製薬:1,938億円

15位にランクインしているのが、ジェネリック医薬品のCMでもおなじみの「沢井製薬」です。

ホールディングス全体の売上高としては1,938億円となり、前年比で+3.5%となっています。

  • 国内売上:1,638億円
  • 米国売上:299億円

国内売上は前年を大きく超えていますが、米国では主要ジェネリック医薬品における、競合企業の参入により、前年を下回っています。

医療機関別の新規採用(卸)件数は、

  • 病院:8,028軒
  • DPC対象病院:1,751軒
  • 診療所:41,438軒
  • 保険薬局:60,522軒
  • 薬店:323軒

全国の医療機関、206,384軒で扱われています。

製薬会社 売上ランキングTOP21位~30位

順位 企業名 売上高 前年比
21 持田製薬 1,101億円 +7.0%
22 シミックHD 1,084億円 +26.4%
23 キョーリン製薬HD 1,055億円 +2.6%
24 科研製薬 760億円 +1.4%
25 キッセイ薬品工業 653億円 -5.3%
26 ゼリア新薬工業 595億円 +7.4%
27 EPSホールディングス 535億円 +10.4%
28 JCRファーマ 510億円 +69.8%
29 扶桑薬品工業 496億円 +0.8%
30 鳥居薬品 469億円 +12.7%

※前年比、青字は増加赤字は減少、黒字は横ばい

以下より製薬会社の売上ランキング21位~30位のご紹介です。

ここからあまり聞きなれない製薬会社もランクインしてきますが、1,100億円~460億円という売上レンジとなっています。

ではいくつか製薬会社をピックアップしてご紹介します。

21位 持田製薬:1,101億円

21位の「持田製薬」は、東京の新宿に本社を構える製薬会社です。

売上高は1,101億7,900万円で、前年比から+7.0%となっています。

  • 持田製薬の売上高:1,101億円
    •  医薬品関連事業:1,044億円(94.8%)
    • ヘルスケア事業:57億円(5.2%)

売上の多くを占めているのが「医薬品」です。

そんな主要医薬品における新薬の売上セグメントに関しては、

  1. 抗うつ剤(レクサプロ):155億円
  2. 潰瘍性大腸炎治療剤(リアルダ):109億円
  3. 慢性便秘症治療剤(グーフィス):49億円
  4. 慢性便秘症治療剤(モビコール):35億円
  5. 抗悪性腫瘍剤(ドキシル):30億円
  6. 肺動脈性肺高血圧症治療剤(トレプロスト):16億円
  7. 尖圭コンジローマ・日光角化症治療剤(ベセルナ):10億円
  8. 痛風・高尿酸血症治療剤(ユリス):2億円

と上記のような売上セグメントとなっています。

今年の売上予測としては、新薬のレクサプロやドキシルが前年を割ると予想され、1,050億円の売上予測となっています。

24位 科研製薬:760億円

24位にランクインしているのが、旧理化学研究所がルーツとなっている「科研製薬」です。

売上高は760億円で、前年比+1.4%となっています。

売上セグメントとしては、

  • 医療用医薬品・医療機器:619億円
  • 農業薬品:55億円
  • 不動産賃貸料:24億円

となっています。

同社としては米国を始めヨーロッパ、もちろん日本でも、化学農薬の仕様削減や、有機栽培の拡大が推進されているため、そこでのチャンスも伺っています。

そんな「科研製薬」は、2026年には売上高800億円、2031年には売上1,000億円を目指す経営目標を掲げています。

28位 JCRファーマ:510億円

28位にランクインしているのは、一般人としてはまったく馴染みのない「JRCファーマ」です。

兵庫県に本社を構える医療品メーカーであり、東証プライムの上場企業で、決算指標の数値もすべてを大きく上回っています。

  • 売上高:510億8,200万円(前年比+69.8%)
  • 営業利益:199億3,300万円(前年比+141.1%)
  • 経常利益:205億1,200万円(前年比+141.6%)

主力製品のイズカーゴが予測を30億円ほどと、かなり上回っていることが要因です。

製薬会社 売上ランキングTOP31位~40位

順位 企業名 売上高 前年比
31 佐藤製薬 444億円 +3.1%
32 ダイト 434億円 -10.8%
33 栄研化学 429億円 +11.2%
34 千寿製薬 408億円 +0.2%
35 富士製薬工業 354億円 +4.2%
36 生化学工業 348億円 +26.0%
37 日本ケミファ 325億円 +3.1%
38 コーア商事HD 203億円 +14.2
39 そーせいグループ 177億円 +100.3%
40 日水製薬 166億円 +34.5%

※前年比、青字は増加赤字は減少、黒字は横ばい

続いて製薬会社売上高ランキングの31位~40位のご紹介です。

ほとんどが聞き慣れない企業ですが、売上レンジは430億円~166億円となっています。

では各社のトピックスを以下でご紹介します。

31位 佐藤製薬:444億円

32位にランクインしているのは、ぞうさんのキャラクターでテレビCMでもおなじみ、ユンケルで有名な「佐藤製薬」です。

売上高は431億円で、前年比は+3.1%となっています。

  • ユンケル
  • アセス
  • ストナ
  • リングルアイビー など

市販のかぜ薬をはじめ、有名な商品も多数展開しています。

32位 ダイト:434億円

31位にランクインしているのが、2010年に上場してから2倍以上の売上高となっている「ダイト」です。

売上高は434億円、前年比はマイナスの-10.8%となっています。

  • 原薬部門:45%
  • 製剤部門:55%

という売上構成比となっていますが、もともと商社ということもあり、自社で生産していない品目は仕入販売を行っています。

とはいえ生産体制の最適化に取り組んでおり、

  • 高薬理活性固形剤の生産体制拡充
  • 低コスト原薬製造プロセスなどの開発
  • ジェネリック原薬、製剤の開発加速

を当面の施策とし、今年度は440億円の売上、営業利益は45億円という業績予測をしています。

34位 千寿製薬:408億円

34位にランクインしているのは、大阪に本社を構える「千寿製薬」です。

売上高は408億円で、前年比では+0.2%と微増となっています。

千寿製薬は目薬が有名で、医療関係者向けの医薬品をはじめ、マイティアをはじめとした市販の有名商品も多数展開しています。

昨年と比べ、営業利益が54.4億円→69.8億円と大きく増えている点も注目の企業です。

製薬会社 売上ランキングTOP41位~50位

順位 企業名 売上高 前年比
41 ジーエヌアイグループ 126億円 +29.8%
42 有機合成薬品工業 123億円 +11.5%
43 大幸薬品 112億円
44 ビオフェルミン製薬 108億円 -10.0%
45 養命酒製造 105億円 +1.9%
46 森下仁丹 95億円 +1.4%
47 ペプチドリーム 93億円 -20.0%
48 わかもと製薬 83億円 -5.8%
49 堺化学工業 78億円 -2.5%
50 中京医薬品 53億円 -8.1%

※前年比、青字は増加赤字は減少、黒字は横ばい

最後に、製薬会社売上ランキングの41位~50位をご紹介します。

医療関係向けのBtoBではなく、一般生活者向けBtoC事業がメインの製薬会社が多くランクインしています。

43位 大幸薬品:112億円

43位にランクインしているのは、ラッパのマークの正露丸でおなじみの「大幸薬品」です。

売上高は112億9,900万円で、前年比は-47.6%と大きく下回っています。

  • 医薬品事業:43.5億円(前年比+0.3%)
  • 感染管理事業:69.4億円(前年比-59.7%)

感染管理事業の核をなしているのが、コロナの影響で需要が高まった「クレベリン」ですが、その販売が大幅に減少したところで、売上減少が加速しています。

47位 ペプチドリーム:93億円

47位にランクインしているのが、東京大学発のバイオベンチャー企業である「ペプチドリーム」です。

非標準のペプチド治療薬の発見・開発を目的としており、売上高は93億6,500万円、前年比で-19.0%となっています。

  • テイジン
  • 塩野義
  • 旭化成
  • 参天製薬
  • 武田薬品

など、海外をはじめ国内を代表する企業ともパートナーとし、創薬の共同研究開発をパートナー企業と積極的に行っています。

48位 堺化学工業:78億円

最後にご紹介するのが、48位にランクインしている「堺化学工業」です。

売上高は78億9,200万円で、前年比で-2.5%となっています。

  1. 科学事業:768億円
  2. 医療事業:78億円

科学部門のグループで昨年湯本工場の爆発火災が起きてしまった企業ですが、カイゲンファーマを中心とした医療事業は堅調で、薬価切り下げの影響で前年比を割ってしまいましたが、来年度は87億円の売上高を見込んでいます。

製薬会社の平均年収は1,000万超えも多数

上記でご紹介した製薬会社の売上ランキングの平均年収ですが、非常に高いです。

  • 武田薬品工業:1,155万円
  • アステラス製薬:1,064万円
  • 第一三共:1,094万円
  • 中外製薬:1,155万円
  • エーザイ:920万円

など、売上TOP5の年収はほぼ1,000万円超えで、11位以降のランクイン企業でも800万円以上の企業が多いです。

製薬会社は大きく3つにカテゴライズされます。

  1. 医療事業者向け(武田薬品工業、アステラスなど)
  2. 一般生活者向け(ロート製薬、佐藤製薬など)
  3. ジェネリック系(沢井製薬、日医工など)

もし製薬会社の営業やマーケティングをはじめ、製薬会社への転職を考えている方は、「リクルートエージェント」か「ビズリーチ」のどちらかに登録して、今すぐ無料で求人をチェックしましょう。

無料で登録しておくだけでも転職情報を得られるのと、各社人材不足なので、リクルーティングにも力を入れています。

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