大手から中小企業、個人まで、世の中には無料セミナーを行いノウハウを提供している企業がたくさんあります。無料セミナーでノウハウを提供しているなんて、どれだけいい人たちなんだ!?と思った方は多いのではないでしょうか。ですが無料セミナーの裏にはちゃんとした目的があります。
今回は無料セミナーを行う理由と目的について説明したいと思います。セミナー受講を考えている方も、自社でセミナーを行いたいというマーケティング担当者さんも、改めて読んでいただけると嬉しいです。
企業がセミナーを行う理由と目的
企業がセミナーを行う理由ですが、まず「有益情報を提供する」ということが大きな理由であります。
有益な情報を提供することにより、様々な人から注目され、企業(講演者含む)としての認知拡大・ブランディングのために行っているということが大きな理由です。
ですがセミナーを行う本来の目的としては、
- セミナー収益を得たい
- 既存顧客に対する満足度を高めたい
- 自社商品・サービスの認知拡大をしたい
と大きく上記の3つに分けることができますので、簡単に説明します。
①セミナー収益を得たい
これは一番わかりやすいパターンで、企業やコンサルタントなどが有料のセミナーを行ってノウハウや有益情報を提供、その対価として受講料をいただくというパターンです。
②既存顧客に対する満足度を高めたい
これは既存顧客・既存ユーザーなどに対して行うセミナーですね。例えば楽天なんかもモール出店者向けに売上アップのセミナーを行ったりしてますし、顧客との接点を増やして満足度を高めることにより、既存顧客のリピート率を増やしたり定着率を高めたりするものですね。
③自社商品・サービスの認知拡大をしたい
最新トレンドや市場動向、成功事例なんかを切り口に、自社商品・サービスの認知拡大を行なったりするセミナーです。当然企業が運営をしていることが多く、企業の事業部長などが◯◯最前線!なんていうセミナーを行なっているパターンです。
ではなぜ無料でセミナーを行うのか?
無料でセミナーを行いノウハウや有益情報を提供する。
そんな慈善団体のようなことがまかり通るのか?という話なのですが、無料でセミナーを行うことにより参加する敷居を低くし、少しでも多くのお客様に参加をしてもらうために無料セミナーを行なっています。
なぜたくさん人を集めたいのか?
もうお判りだとは思いますが、なぜたくさんの人を集めて無料セミナーを行うかというと、今後の顧客予備軍(見込み客)としてリード情報(個人情報)を獲得したいからです。
リード情報を獲得できればお名前をはじめ、会社名、部署名、電話番号、メールアドレスを取得することができるので、すぐに自社の商品・サービスの商談にならなくても、様々な手法でアプローチが可能になるからです。
1度セミナーに来ていただいた方は潜在的な課題や意識があると思われるということで、次回はそのテーマのネクストステージ的なセミナーを開催し、課題や意識を顕在化させ、商品・サービスの導入に近づけるようにナーチャリング(教育)していくわけです。
⇒潜在層と顕在層とは?これを理解してマーケティングや営業に活かそう
無料セミナーといっても開催するのは大変です。ですが開催準備の工数をかけてでも今後の見込み客(リード獲得)ができればOKなわけです。
無料セミナーを行う理由と目的、見込み客を増やしたいから
ここまでご覧いただきありがとうございます。
まとめると無料セミナーを行う理由としては多くの人をセミナーに参加させたいということが理由です。
目的としてはリード情報(個人情報)を獲得し、今後の顧客予備軍として教育したいということが目的となります。
確かに怪しく伝わってしまったかもしれませんが、全然怪しくないのでご安心ください。運営側もすぐに商談に繋がらないということはわかっていて無料セミナーを行なっているので、無理に自社商品・サービスをセールスをされるわけではありません。
運営側も「いつか導入を検討してくれたらいいな。」というくらいの気持ちで行なっています。とはいえ最新のトレンドや動向、事例なんかも無料で講演されているので、参加者側もしっかり目的をもって参加するようにすればこんなにいいことはありません。
ということで企業側も無料でセミナーを行なってリード獲得をしても良いですし、参加者側もしっかり目的をもって無料セミナーに参加しましょうね。