IMCとは?統合マーケティングコミュニケーションをビジネスに活用しよう

マーケティングにおいて、IMCを考え戦略に落とし込むことは非常に重要です。

近年はマーケティングやセールス部門も分断化され、プロモーション、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサポートやカスタマーサクセスと、各部門のミッションに特化したスキルを身につけています。

反対に各チャネルに特化をしすぎてしまい、IMCを意識しないことが多く、各コミュニケーションチャネル全体を考えられるビジネスパーソンがいなくなってきているという現実もあります。

この記事ではマーケティング戦略であるIMC(Integrated Marketing Communication)を具体的に説明し、マーケティングに活用する方法を解説します。

IMCとは?

IMCとは「Integrated Marketing Communication」 の略で、統合型マーケティングコミュニケーションと呼ばれています。

消費者向けのBtoC企業や、法人向けのBtoB企業においても、

  • 広告 ※1
  • SNS
  • Webサイト
  • 実店舗・卸先
  • ECサイト
  • カスタマーサービス

など、顧客接点のあるチャネルが複数あります。

顧客接点のあるチャネルを統合的に管理し、顧客へのイメージを統合することで価値を最大化させるということがIMC(統合型マーケティングコミュニケーション)の考え方です。

練馬聡一
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顧客接点のあるチャネルはもっと多数あるのですが、ざっくりIMCを解説するとこのような感じです。

IMCがマーケティング戦略に重要な理由

IMCがマーケティングで重要になった理由というのが、プロモーションにおいて広告、特にデジタル広告がメジャーになったからです。

一昔前の顧客接点のあるチャネルといえば、

  • 店舗
  • 電話
  • 紙媒体

これくらいのものだったのでIMCのような統合コミュニケーションの考え方はありませんでした。

しかし現在は広告だけでもかなり細分化されていて、

  1. テレビや新聞、雑誌などのマスメディア広告
  2. 街頭ビジョンや交通広告
  3. インターネット広告
  4. SNS広告
  5. DMなどのダイレクト広告

かなり無理に5つにわけたとしてもこのようになります。

企業やブランドを認知させるうえで、上記のような広告やマーケティングにより活動を実施していくわけですが、広告だけでなく、WebサイトやECサイト、実店舗や卸先、カスタマーサービスまでもすべて、統合して管理し実践してくことがIMC戦略です。

関連記事:4Pや4Cはもう古い!デジタル時代のマーケティング「SAVE」とは?

練馬聡一
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カスタマージャーニーの接点チャネルを統合管理していくというと少しわかりやすいですかね。

たとえば若い女性向けのコスメブランド例でいくと、

  1. 電車の中吊り広告を見る
  2. インスタグラムでハッシュタグ検索をする
  3. 綺麗な女性がたくさん使っている
  4. Googleでサイトを検索
  5. リスティング広告をタップ
  6. ECサイトを見る
  7. 実店舗に来店する

というようなカスタマージャーニーがあるとします。

①~⑥までは素敵なクリエイティブで世界観がつくられていたのに、店舗スタッフの接客が悪いと感じてしまうと、せっかく意識が顕在化し来店までフェーズをあげられたのにも関わらず、ブランドの価値を下げてしまいます。

さらにそれが口コミで広がってしまったりすると最悪のパターンです。

この場合はIMC、つまり統合型マーケティングコミュニケーションが管理されていなかったため、新規顧客の獲得を逃してしまったということになります。

上記の例でいうと商品が良ければ購入に至る可能性もありますが、ECサイトのつくりが悪かったりすると、商品購入を検討する前に離脱してしまいます。

練馬聡一
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IMCが徹底されているというブランドといえば、やはりルイ・ヴィトンですね。

関連記事:高級ブランドの価値ランキングTOP10が発表!1位はルイ・ヴィトン

IMCを徹底していると、顧客接点のあるチャネルでのフェーズアップが容易になるということが最大のメリットです。

IMCを設計するポイント

IMCを設計するポイントとしてもっとも重要なのが、企業やブランドにおける、

  1. ミッション(使命や目的)
  2. ビジョン(ミッションを達成した将来像)
  3. バリュー(価値の提供)

これを全スタッフに徹底的に意識させることです。

IMCの設計においては、それぞれの情報を統合管理し、顧客接点チャネルにおいて最適な情報を発信する必要があります。

とはいえそれぞれのチャネルでは担当者や部門で分かれることが多く、顧客にとって異なる情報になってしまうケースが多数です。

なのでこれを全スタッフが意識し、情報を発信する際には「ミッション、ビジョン、バリュー」に沿った形になっているのか?を、徹底的に統一していくことが重要です。

練馬聡一
練馬聡一
最近は各部門が細分化されてしまっているので、IMCの実施もかなり難易度が上がっています。

ポイントでなく統合マーケティングを意識

ここまでご覧いただきありがとうございます。

マーケティングにおいて、IMCを考え戦略に落とし込むことは非常に重要です。

IMCとは「Integrated Marketing Communication」 の略で、統合型マーケティングコミュニケーションと呼ばれています。

近年はマーケティングやセールス部門も分断化され、プロモーション、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサポートやカスタマーサクセスと、各部門のミッションに特化したスキルを身につけています。

反対に各チャネルに特化をしすぎてしまい、IMCを意識しないことが多く、各コミュニケーションチャネル全体を考えられるビジネスパーソンがいなくなってきているという現実もあります。

顧客接点のあるチャネルを統合的に管理し、顧客へのイメージを統合することで価値を最大化させるということがIMC(統合型マーケティングコミュニケーション)の考え方です。

IMCを設計するポイントとしてもっとも重要なのが、企業やブランドにおける、

  1. ミッション(使命や目的)
  2. ビジョン(ミッションを達成した将来像)
  3. バリュー(価値の提供)

これを全スタッフに徹底的に意識させることです。

ぜひビジネスパーソンはこのIMCを意識すること、さらには会社やブランドのミッション、ビジョン、バリューを考えるところからはじめていきましょう。

練馬聡一
練馬聡一
これさえ意識すればおのずとIMC戦略も見えてくるはずです!