国内の3大ECモールを運営している企業といえば、楽天、アマゾン、ヤフーです。
この3大モールは国内のEC市場拡大にも寄与していて、多くのEC事業者はこの3大ECモールとはお取組があると思います。
楽天やアマゾンは国内17兆9,845億円のEC市場を牽引していますが、ヤフーのZOZO買収により、物販ECの流通総額が2兆円を超える見込みで、ヤフーをはじめとした3大ECモールの動きは今後注目です。
この記事ではEC市場を理解しておくうえでも、国内3大ECモールといわれる、楽天グループ、アマゾン、ヤフーグループ最新の各事業の売上高・流通総額をご紹介します。
関連記事:EC業界の市場動向から見て、今後〜未来のeコマース業界は明るい!
20兆円の国内EC市場、約50%のシェアを占める
日本国内のEC市場は20兆6,950億円となりましたが、その約半分のシェアをとっているのが、「楽天」「アマゾン」「ヤフー」で、物販系のシェアでいうと約7割は同3社が占めています。
では詳しく3社の流通総額をご紹介します。
国内3大ECモールは「楽天」「アマゾン」「ヤフー」
国内の3大ECモールを運営している企業は、以下の3社です。
楽天グループのBtoC向けECモールの柱が「楽天市場」であり、国内46,000以上の事業者が出店をしています。
他にもCtoC(消費者同士)のEC取引を行っているフリマアプリ「ラクマ」をはじめ、楽天トラベルや楽天GORAなどの非物販のECも行っています。
アマゾンは自社で仕入れた商品を中心に、事業者が出品している超巨大なECサイトで、ECでの物販事業をはじめ、クラウドサーバー(AWS)の提供なども行っています。
最後にヤフーグループは、物販ECでは「Yahoo!ショッピング」を中心に、生活用品を販売している「ロハコ」や、CtoC(消費者同士)のオークションサイト「ヤフオク!」も展開しています。
さらに2019年にZOZOを買収し、今後「ZOZOTOWN」もヤフーグループ傘下として運営をしていくので、ヤフーグループがEC市場にどんな影響を与えるのかも注目です。
ECモールとは?
ECモールってそもそも何?という方のために説明をしておくと、ECモールとは、
- マルチテナント型ECモール
- マーケットプレイス型ECモール
この2種類があります。
ちなみにマルチテナント型のECモールは「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」が該当し、マーケットプレイス型のECモールは、「アマゾン」や「ZOZOTOWN」が該当します。
詳しくは「ECモールとは?2つの種類とメリット・デメリットを理解しよう」で解説しています。
「楽天」「アマゾン」「ヤフー」グループの売上・流通総額
それでは本題の各グループのEC売上・流通総額をご紹介します。
ちなみにモール以外の国内ECサイト売上ランキングは「大手ECサイト・ネット通販売上高ランキングTOP100を発表!」をご覧ください。
楽天グループのEC売上・流通総額は3兆4,310億円
楽天グループのEC売上・流通総額は3兆4,310億円で、グループ内の各EC事業の金額はこちらです。
楽天市場:2兆円超※
ラクマ:約2,000億円※
その他EC(非物販含む):約1兆4,000億円
出典:日本流通産業新聞9月19日号 ※は推定
楽天市場の物販系EC以外にも、CMでおなじみのCtoCフリマアプリであるラクマ、楽天トラベルやGORAなどの非物販系ECの流通総額も大きいです。
ちなみにラクマを始めとした国内CtoC市場については「CtoCのEC市場規模は1兆円超え!国内のメルカリや海外市場の事例など」で紹介しています。
アマゾンジャパンの流通総額は2兆円超
アマゾンジャパンの国内EC売上・流通金額は2兆円を超える規模となっています。
Amazon.co.jp:2兆円強※
出典:日本流通産業新聞9月19日号 ※は推定
米アマゾンが年次報告書で発表しましたが、アマゾン日本事業の売上高は138億2,900万ドル、つまり日本円換算で前年比15%増となる、「1兆5,350億1,900万円」でした。
ちなみに米アマゾンの総売上は、前年比30.9%増の2,328億8,700万ドルとなり、日本円換算で25兆8,504億5,700万円でした。これは過去最高益を記録しています。
ヤフーグループの流通総額は2兆6,673億円
ヤフーグループの国内EC売上・流通金額は2兆6,673億円となっています。グループ内の各EC事業の金額はこちらです。
Yahoo!ショッピング、ロハコなど:7,692億円
ヤフオク!:8,899億円
その他物販EC:2,926億円
非物販EC:3,925億円
ZOZOTOWN:3,231億円(NEW)
出典:日本流通産業新聞9月19日号
ヤフーグループの売上・流通総額は上記になっていますが、ZOZOの買収により、国内の物販ECだけでも2兆円を超える見込みになっています。
これにより楽天やアマゾンと並んで同規模になっています。ZOZO買収の記者会見では、このZOZOTOWNとスマホ決済のPayPayの連携を進めていき、流通総額のさらなる拡大を目指していくということです。
ZOZOを買収したYahoo!がどのように拡大するか!?
ここまでご覧いただきありがとうございます。
国内の3大ECモールを運営している企業といえば、楽天、アマゾンジャパン、ヤフーグループです。
この3大モールは国内のEC市場拡大にも寄与していて、17兆9,845億円にのぼる消費者向け(BtoC)の国内EC市場でも、大きなシェアを占めています。
この3社のEC売上・流通総額をまとめると、
と合計8兆円を超える金額になっています。
特に注目はZOZOを買収したヤフーグループで、今後Yahoo!ショッピングとZOZOTOWNの相互送客を狙っています。
その第一弾として2019年秋から始まる、ヤフーとソフトバンクユーザー向けに解説する「PayPayモール」に、ZOZOTOWNが出店をするということです。
ZOZOTOWNが他のモールに出店をすることは初めてで、今後EC業界でも注目されています。
まずはこの記事で、国内3大ECモールである楽天、アマゾン、ヤフーグループの売上・流通総額をご紹介しました。
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