近年は有名企業が倒産してしまったり、売上低下により事業を閉鎖するなど、ビジネス面では良いニュースばかりではない世の中ですが、ずっと右肩上がりで市場が拡大しているのはEC業界です。
そんな私も小売業やメディア関連の仕事ではありましたが、必ず今後伸びる業界だと思い「EC業界に転職」しました。
「EC業界に転職したい!」と思っても、業界内には大きく分けて4つの仕事が存在します。まずはこの4つの仕事をしっかり理解し、どれを行っている企業に転職をしたいのか?を考えていきましょう。
この記事ではこれからも伸びるであろう「EC業界に転職したい!」と思っているあなたに、EC業界内の4つの仕事や企業について解説します。
2010年からは2倍以上!拡大し続けているEC市場
出典:経済産業省「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取に関する市場調査)」
経済産業省が発表した2018年の 消費者向けのEC 市場規模は「17 兆 9,845 億円」となり、2017年よりも8.96%の伸び率となり、どんどん市場が拡大しています。
市場規模が右肩上がりということもあり、今後も伸びていく可能性が見えてきますね。私の持論としては、転職するなら必ず成長産業に転職したほうがよいと思います。業界が低迷すると、自分の力ではどうしようもないですからね。。。
ということでEC業界に転職をするにはどんな仕事があるのか?を理解しておくことが重要です。
それではEC業界を支える4つの仕事について説明します。あなたはどんなEC業界の企業への転職が向いているのでしょうか?
EC業界に転職したい人向け、業界内の4つの仕事とは?
まずEC業界と言っても様々な仕事がありますが、このような仕事を行っている企業に分けられます。
- ECで商品を販売する企業
- ECモールを運営する企業
- ECサイトを構築する(作る)企業
- ECで売れるようにする企業
EC業界に属している企業を分割すると、大きく4つの仕事をしている企業が存在します。それでは、その4つの仕事内容ととどんな企業なのか?ということを詳しく解説していきます。
その① ECで商品を売る企業
まずはメーカーや小売業を指す「EC事業者さん」です。こちらは自社で開発した商品を消費者に直接ECを介して販売をする、小売事業者さんのことですね。
食品・飲食メーカーでいうとコカ・コーラやサントリー、アパレルメーカーでいうとナイキやアディダス、化粧品であれば資生堂やコーセーなんかでしょうか。
商品を仕入れて販売しているEC事業者さんも沢山おります。いわゆるセレクトショップやスーパー、コンビニなんかはこのような業種にあてはまりますね。本業は卸や店舗展開での直接販売がメインではありますが、今はEC販売という販路も重要なチャネルとして存在しています。
このようなEC事業者は、自社でECサイトを構築して運営したり、ECモールに出展したりして消費者に商品を売っています。
小売で有名なECといえばAmazonですよね。Amazonは超~巨大なセレクトショップで、家電から日用品、アパレルなど買えないものはないくらいの商品ラインナップを揃えています。
こちらの人気記事「【2019年最新】大手ECサイト・ネット通販売上高ランキングTOP100を発表!」で紹介している企業はこの①に該当します。EC事業者はインターネットを使って様々な商品を「消費者に売る」ということをメインとして仕事を行っています。
その② ECモールを運営する企業
これはリアルに例えると百貨店やショッピングモールを運営するような企業のことです。
商品を直接売るというよりは、商品を売る企業や個人をまとめて、ECで商品を売れる環境を用意しているという人達のことですね。
EC業界に例えると国内で1番有名なのが、みなさまご存じの楽天市場です。他にもYahoo!ショッピングなんかも有名ですね。他には個人同士で商品の売買の環境を作っているYahoo!オークションやメルカリなんかもこのような業種に分類されます。
このような企業はその① メーカーや小売のEC事業者さんに出展や出品をしてもらって、その売上から利益をもらっているというお仕事です。
ECモールを運営するにあたり重要なポイントは「集客」がどれくらいできるか?ということです。沢山のEC事業者様に出店してもらっても、集客が0であれば売上も0です。
なのでECモールに重要なポイントとしては、「集客力」になるわけです。
その③ ECサイトを構築する(作る)企業
続きましてはECサイトを構築して店舗を作る人達のこと、いわゆるEC構築ベンダー(業者)なんていわれています。
こちらはEC事業者に対してECサイトを構築しているシステム会社のことで、リアルに例えると工務店、大工さんのようなイメージになります。
こちらは各ベンダーによって構築できる店舗の大小があります。ASPカート(賃貸マンション的なECサイト)を提供していたり、ECパッケージ(注文住宅的なECサイト)を提供していたりするシステム会社ですね。
ASPカートとかECパッケージって何?って思った方はこちらで詳しく解説しています
⇒ECシステム構築方法ASP・クラウド・パッケージどれがいいの?
ECサイトを構築する人達というのはIT系の中でもシステム会社のような仕事内容になりますね。
その④ ECで売れるようにする企業
最後はECで売れるようにする人達です。これは俗に「サードパーティ」と言われています。意味としては第三者という意味なのですが、その3 ECサイトを構築する人達が作ったECサイト上で動くようなツールなどを提供している人達のことです。
例えば、Amazonや楽天のECサイトを見ていると「この商品を見ている人はこの商品も見ています」のような感じで、関連したオススメ商品が表示されることがありますよね?
これは「レコメンド機能」と言ってサードパーティが提供しているツールのことが多いです。レコメンド以外にもECサイトの行動を分析してクーポンを出す機能「Web接客ツール」やLINEやfacebookアカウントでログインができるようになる「ソーシャルログイン機能」ECサイト内での検索精度を高める「サイト内検索機能」などは実はECサイトで動く提供されたツールということになります。こんな企業が、ECで売れるようにする人達となります。
EC業界の4つの業種まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
ざっくり分けた4つの業種は理解できましたでしょうか?この記事をまとめるとこんな感じになります。
EC業界には4つの仕事を行っている企業が存在しており、
- ECで商品を販売する企業(メーカや小売業を中心としたEC事業者)
- ECモールを運営する企業(売れるモールをつくりEC事業者に売ってもらう会社)
- ECサイトを構築する企業(ECシステム会社)
- ECで売れるようにする企業(Web制作会社・ECコンサルティング会社)
あなたはEC業界の①〜④、どの仕事を行っている企業に転職したいと思いましたか?ぜひ明るい未来のEC業界で活躍してくださいね!
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