Eコマース系のシステムエンジニアとして働いている方は、ご自身の「市場価値」を高める選択が必要です。
国内でもエンジニアは希少とされ、様々な企業がDX推進を行うなかで、事業者も多くの報酬でエンジニアを内製化する動きがあります。
エンジニアとしての市場価値は、「スキル」と「キャリア」で決まりますが、ご自身のエンジニアの「市場価値」を考えたことはありますか？
大手企業やスタートアップ企業でも、販路として「ECサイト」は重要な販売チャネルとなっており、エンジニアはECサイトの構築だけでなく、プロジェクトマネジメントから外部システム連携、サーバーサイド・クラウドインフラのスキルも重要になってきています。
そこでおすすめしたいスキルというのが、「Shopify
」の構築スキルです。
「Shopify」は世界で80万社に導入されており、国内でも急速に導入が進められています。
この記事では、今後のECエンジニアとしての「市場価値」として、Shopifyエンジニアしか生き残れない5つの理由を解説します。
エンジニアの市場価値を高めるには
現在国内ではシステムベンダーからメーカーなどの事業者まで、エンジニアが不足しています。
エンジニア全般として価値が高いのは間違いないですが、といっても職種やスキルによって市場価値に差があります。
エンジニアは他業種よりも平均年収が110万円高いといわれていますが、特に市場価値が高いエンジニアの職種としては、
- クラウドエンジニア
- AIエンジニア
- ECエンジニア
上記の4つの職種です。
ロボティクスやVRエンジニアは希少で市場価値が高まっていますが、現時点では採用する企業も少ないため、特にここ数年で需要が高まっているのが、ECエンジニアです。
Eコマースがメインの販売チャネルとして重要視されてきた今、ECサイトを基軸に外部システムとの連携や適切なアーキテクチャを選択できるエンジニアが重宝されています。
ECサイトを構築するプラットフォームの種類としては、
- ASPカート
- パッケージ
- オープンソース
- クラウド
上記の4つがあります。
ASPやパッケージは提供ベンダーに構築やカスタマイズを任せるケースも多いですが、老朽化しないクラウドでECシステムを内製化し、独自のECサイトを構築したいという企業ニーズが盛んになっています。
クラウド型で世界でもっとも導入されているのが「Shopify」です。
様々な事業者が「Shopify」を導入し、ECサイト構築から保守までを内製化する動きが非常に多く、私の所感としても多くのECプラットフォームが今後「Shopify」にリプレイスされます。
となると圧倒的に市場価値を高めることができるのが「Shopifyエンジニア」です。
「Shopify」でECサイトを構築するには、独自言語である「Lipuid」のスキルでが必要になります。
まだまだこの言語を扱えるエンジニアも少ないので、開発・運用、ベンダーとしては開発・保守など、小規模から大規模ECサイトまで幅広くカバーすることができるようになります。
Shopify（ショッピファイ）とは
Shopifyとは、カナダで生まれたクラウド型のECサイト構築システムです。
月額3,000円～30,000円ほどで使える「ASPカート」的な機能制限がされたプランと、「Shopify Plus」というカスタマイズが可能なプランが提供されています。
グローバル企業としては、
- ネスレ
- P&G
- レッドブル
- バドワイザー
などの有名企業に導入されており世界でも170万社以上のECサイトに導入され、国内でも多くの有名企業が「Shopify」にリプレイスを行っています。
ちなみにShopify Japanが発表した日本国内のEC事業者は、
- JUN（アパレル）
- タンスのゲン（インテリア）
- BAKE（食品）
- オリオンビール
- タイガー魔法瓶
などを注目企業として挙げています。
詳しくは「世界一のASP「Shopify」でECサイト構築、正直どうなの？」で解説しています。
ではここから本題の「Shopifyエンジニアしか生き残れない5つの理由」を紹介します。
Eコマース開発ならShopifyエンジニアしか生き残れない5つの理由
エンジニアは他の業種よりも平均年収が110万円高いという事実があるため、上記で説明したとおり、エンジニアは自身の市場価値を高めることが重要です。
その理由は以下をご覧ください。
EC市場規模は拡大を続ける
参照：経済産業省 電子商取引に関する市場調査の結果
昨年までの日本国内におけるEC市場規模は、19兆2,779億円となり、右肩上がりで市場が拡大しています。
サービス分野でのBtoC市場は若干の減少がみられますが、EC市場でもっとも規模の大きな物販系は、右肩上がりで推移しています。
特にShopifyで構築するECサイトは物販向けのため、国内でもまだまだ需要が高まっています。
大手からスタートアップまで「DtoC」を開始
DtoC（Direct to Consumer）といわれる、メーカーがEコマースのチャネルを通じて直接消費者に販売するビジネスモデルが多く存在します。
近年は、健康食品や化粧品を扱う「単品・リピート通販」系の企業や、比較的若いスタートアップ企業がDtoCのビジネスモデルを盛んに行っていましたが、
- 花王
- コーセー
- オンワード
- ワールド
現在は化粧品やアパレル大手もDtoCブランドを立ち上げ、直接消費者に販売をスタートしています。
関連記事：単品通販とは？総合通販との違いや売上ランキング、構築方法もご紹介
特にこのDtoCモデルに向いているのが「Shopify」で、企業のECサイトは大手のECパッケージを採用しつつ、DtoCブランドだけは「Shopify」で構築ということも多いです。
大手企業もShopifyの採用を進めており、今後も導入が進んでいきます。
関連記事：Shopifyとecforce比較、ECサイト構築はどっちがいいの？【本気で解説】
大規模EC向けの「Shopify plus」が強力すぎる
上記で大手企業もShopifyの導入を進めているといいましたが、大規模ECサイトを構築できる「Shopify Plus」の導入が進んでいます。
- ベーシック：月額3,000円（29ドル）
- スタンダード：月額8,000円（79ドル）
- プレミアム：月額30,000円（299ドル）
Shopifyは上記3つのプランを提供しているのですが、
- Shopify Puls：月額200,000円～（2,000ドル～）
という、大規模ECを構築できるプラットフォームを提供しています。
Shopify Plusは世界で10,000社以上の企業が導入しており、日本国内の大手ECサイトもリプレイスを進めています。
まず国内のECパッケージなどに比べ費用が安いということや、ホスティングやインフラにかかるコストも削減でき、カスタマイズも可能になります。
昨年で流通総額＋323%の成長
Shopify経由での売上、つまり「流通総額」が大きく成長しています。
事業者（マーチャント）による総売上は約30兆円、「流通総額」は12兆円となり、世界中で4億5,700万人が商品を購入しています。
そんなShopifyで構築されたECサイトの初購入の時間も驚愕です、一昨年は平均1分ごとに初売上が発生していたのに対し、昨年は平均の初売上時間が28秒と、売上スピードが増しています。
11月26日に行われた「ブラックフライデー」では、世界のShopify事業者の流通総額が過去最高となり、約3,293億円に達しています。
Shopifyの開発言語「Liquid」スキルのエンジニアが少ない
Shopifyの開発言語はShopifyが開発した「Lipuid」といわれる言語です。
これは「Ruby」で開発したテンプレート言語で、HTMLとのデータ移行が可能となり、よりWebページの表現が豊かにできます。
Shopifyのテンプレートをカスタマイズするために必要な
- Liquid
- HTML
- CSS
- JS
をはじめ、Shopifyアプリの開発は、
- Polaris（React)
- Ruby
- Node.js
などを使います。
ECサイトのフロント部分をカスタマイズするなら、上記の言語スキルが必要ですが、Shopifyアプリを実装する場合は、サーバーサイドやクラウドインフラのスキルも必要になります。
Shopifyエンジニアを目指して自分の市場価値を高めよう
ここまでご覧いただきありがとうございます。
この記事ではEコマース系エンジニアなら、Shopifyエンジニアしか生き残れない理由を説明しました。
Shopifyに関わらず、エンジニアは他の業種に比べて110万円年収が高く、経済産業省としても2030年までIT人材不足が加速し、エンジニアの求人倍率は7倍以上になっています。
そんな時代に向けて自分の市場価値を高めることで、収入を増やしたりすることが可能になります。
- エンジニアに転職してキャリアアップを目指したい
- エンジニアだけど古めの言語しか扱えない
と思っている方は気が付かないうちに市場価値が下がっていきます。
ぜひShopifyスキルを身につけて、市場価値を高めるために行動しましょう。
未経験でも90日でShopifyエンジニアになる方法
Shopifyを構築する言語「Lipuid」は扱えるエンジニアが少ないため、市場価値が高いですが、比較的優しい言語なので、正しい勉強をすれば比較的簡単に身につけることができます。
現在エンジニアの方はご自身の勉強で簡単に身に着けられますが、未経験者でもオンラインスクールで3ヶ月ほどで身につけることができます。
そんな未経験の方向けのオンラインスクールは、「テックギーク」です。
Shopifyにおける実務レベルのECサイト構築を学べ、即戦力として活躍できるだけでなく、独立や転職などのキャリアサポートも行ってくれます。
無料で相談ができるので、まずご自身の今後のキャリア・お悩みを相談してから、受講をするか考えましょう。
【相談無料】未経験から市場価値の高いエンジニアへ – テックギーク
希少性の高いShopifyエンジニアになって、取り残される前にご自身の「市場価値」を高めましょう。