グロス●●万円で出して!ネットいくらで仕切って!など、広告やマーケティング業界を中心に、多くの業界でこの専門用語が使われています。新人だとわからないですよね・・・。
ちなみに広告・マーケティング業界でいう「グロス」とはお客様に提示する売上金額のことで、「ネット」は仕入れ(原価)の金額です。「グロス」から「ネット」を引いたものが「マージン」になります。
この記事では広告やマーケティング業界初心者の方向けに、業界で必ず理解しておかなければいけないグロスとネットとの意味や、計算方法、広告に出稿する場合の事例をご紹介します。
グロスとは?
グロスとは、お客様(クライアント)に提示する金額のことです。広告会社からすると「グロス金額」が売上高になります。
ネットとは?
ネットとは、広告出稿を実施するために発生する金額のことです。広告会社からするとこの「ネット金額」が仕入額になります。
マージン(利益)とは?
実行した広告のグロスが100万円で、媒体側に支払うネット金額が80万円だったとすると、マージン(利益)は20万円となりますね。
グロスとネット言葉の意味
グロスという言葉は「総計」という意味を指し、ネットという言葉は「純量」という意味を指します。
広告やマーケティング業界以外でも使われることも多い言葉ですが、基本的には同じようなことで用いられることが多いです。
広告媒体別の事例は?
それでは広告媒体の事例をもとに、グロスとネット、マージンをご紹介します。
- テレビCM
- 新聞広告
- 雑誌広告
- インターネット広告(リスティング)
今回は4大マス広告といわれる、上記4つの広告を出稿する場合の金額感をご紹介します。
テレビCM
テレビCMの「スポットCM15秒」の出稿の場合はこのような金額になります。
- グロス:75万円
- ネット:63.75万円
- マージン:11.25万円(15%)
新聞広告
全国紙の「5段広告(1/3ページ)」の出稿の場合は、このような金額になります。
- グロス:959.5万円
- ネット:815.5万円
- マージン:144万円(15%)
雑誌広告
全国展開している雑誌広告、「4C1P(カラーの1ページ)」の純広告出稿の場合はこのようになります。
- グロス:170万円
- ネット:136万円
- マージン:34万円(20%)
インターネット広告
インターネット広告の基本中の基本である、「リスティング広告」の場合はこのような金額になります。
- グロス:50万円
- ネット:42.5万円
- マージン:7.5万円(15%)
⇒リスティング広告とは?いまさら聞けないインターネット集客の基本
グロスとネット、マージンの計算(応用編)
広告会社では上司からいきなりマージンの指示がきたり、媒体側と交渉をする際に様々なやり取りが発生します。
ここでパッと計算できないとカッコ悪いので、応用編として広告会社や社内のやり取りの事例と計算方法をご紹介します。
【まとめ】広告業界の人は必ず理解しよう!
ここまでご覧いただきありがとうございます。
まとめると、広告業界でいう「グロス」とはお客様に提示する金額(売上)で、「ネット」は仕入れ(原価)の金額です。「グロス」から「ネット」を引いたものが「マージン(利益)」になります。
広告会社の人は必ず理解していなければいけない言葉ですが、一度ポイントを理解できれば計算も簡単です。
売上や仕入れ金額の調整しかり、利益が出ないと上司にも怒られてしまうので、グロスとネット意味と計算方法だけは必ず頭に叩きこんでおきましょう。
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