ゲーム会社各社の売上は右肩上がりで、業界の市場規模も過去7年間で200~300%成長を遂げています。
コロナの影響で在宅時間が増えたことがゲーム業界の市場を拡大している要因で、今後も拡大する成長産業に位置づけられています。
この記事では国内のゲーム会社の売上ランキングをご紹介しながら、各社のトピックスを解説します。
ゲーム業界は成長産業、今後も市場拡大が確実
日本国内のゲーム業界においては、今後も市場拡大がされていくと予測されています。
国内におけるゲーム業界市場としては大きく3つに分けられており、
- 家庭用ゲーム
- スマートフォン向けゲーム
- PC向けゲーム
に分類されています。
上記すべてを後押しするように、ゲームを競技として競う「eスポーツ」が盛り上がってきており、市場や広告市場としても成長していくことは間違いありません。
家庭用は「Nintendo Switch」と「PlayStation」の2強
家庭用ゲーム市場を拡大させたもっとも大きな要因として、任天堂が2017年に販売を開始した「Nintendo Switch」です。
テレビでもポータブルでも遊べ、幅広いソフトを展開することで、世界での販売台数が8,000万台を突破しています。
さらに家庭用ゲームとスマートフォンでの連携をはじめ、アカウント管理による課金形態など、今までの家庭用ゲームの概念を覆すサービスを提供しています。
ソニーの「PlayStation4」は、世界の販売台数を1億1,000万台を突破し、新型の「PlayStation5」はすでに100万台を突破しています。
昨年のゲーム業界売上トップのハードウェアを展開するソニー、任天堂、も前年比30%を超え、ソフトを展開するバンダイナムコホールディングスやスクウェア・エニックスも増収増益を果たしています。
では本題のゲーム業界における企業の売上ランキングTOP30をご紹介します。
ゲーム業界・会社売上ランキングTOP1~10位
順位 | 会社名 | 売上高 |
1 | ソニーグループ | 2兆6,047億円 |
2 | 任天堂 | 1兆7,589億円 |
3 | バンダイナムコHD | 3,404億円 |
4 | スクウェア・エニックス・HD | 3,325億円 |
5 | ネクソン | 2,940億円 |
6 | セガサミーHD | 2,178億円 |
7 | コナミHD | 2,041億円 |
8 | サイバーエージェント | 1,555億円 |
9 | ミクシィ | 1,005億円 |
10 | ガンボー・オンライン・エンタテインメント | 988億円 |
1位にランクインしているのは「PlayStation」を展開するソニーグループで、売上高は前年比35.7%増の2兆6,047億円にのぼります。
ちなみに上記のソニーグループにおける売上高は「ゲーム&ネットワークサービス事業」のみで、単純にゲーム関連部門の売上高となります。
2位は「Nintendo Switch」を展開する任天堂で、前年に34.4%像の売上高は1兆7,589億円です。
本体の販売台数も8,000万台を突破するとともに、「どうぶつの森」が大ヒットし、売上高を牽引しています。
3位以降はスマートフォン向けゲームやゲームソフトを開発している企業がランクインしていますが、キャラクターゲームを中心に展開する「バンダイナムコ」は3,404億円、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストを展開する「スクウェア・エニックス」は3,325億円となっています。
ランクインしている10社で唯一前年比を落としているのが、6位にランクインしている「セガサミーホールディングス」ですが、課金型のゲーム展開がやや遅れを取っていることもあり、前年比を割っています。
ゲーム業界・会社売上ランキングTOP11~20位
順位 | 会社名 | 売上高 |
11 | ディー・エヌ・エー | 912億円 |
12 | カプコン | 753億円 |
13 | グリー | 567億円 |
14 | コーエーテクモHD | 566億円 |
15 | コロプラ | 451億円 |
16 | Klab | 339億円 |
17 | アカツキ | 310億円 |
18 | アエリア | 257億円 |
19 | マーベラス | 255億円 |
20 | デジタルハーツHD | 226億円 |
続いては11位~20位のランキングです。
11位にランクインしているのが、自社&他社でスマートフォン向けゲームを展開する「ディー・エヌ・エー」のゲーム部門で売上高は912億円。
続いてカプコンのゲーム部門で753億円となっています。カプコンは「ストリートファイター」「バイオハザード」を展開していますが、昨年のヒットはNintendo Switch用ゲームソフトの「モンスターハンターライズ」です。
家庭用ソフトでは、
- バイオハザード ヴィレッジ:480万本突破
- モンスターハンター ストーリーズ2:130万本突破
となり、来年1月にはモンスターハンターライズのPC版が発売され、さらなる拡大を狙っています。
13位のグリー、18位のアエリア、以外は前年比を大きく増加しており、各社のゲーム事業の売上高は増加傾向にあります。
ゲーム業界・会社売上ランキングTOP21~30位
順位 | 会社名 | 売上高 |
21 | gumi | 186億円 |
22 | サイバーステップ | 121億円 |
23 | Aiming | 119億円 |
24 | マイネット | 115億円 |
25 | モブキャストHD | 66億円 |
26 | トーセ | 56億円 |
27 | 日本一ソフトウェア | 53億円 |
28 | カヤック | 42億円 |
29 | バンク・オブ・イノベーション | 30億円 |
30 | ユークス | 26億円 |
最後に21位~30位の紹介です。
同ランキングで前年比増加をしているのが、23位の「Aiming」、26位の「トーセ」、27位の「日本一ソフトウェア」、28位の「カヤック」です。
Aimingの主要タイトルは、
- 剣と魔法のログレス いにしえの⼥神
- キャラバンストーリーズ
- ドラゴンクエストタクト
最新の決算では、オンラインゲームの個別タイトルは経年による減少があるものの、「ドラゴンクエストタクト」の1周年により大幅な増収となっています。
今後はeスポーツ、クラウドゲームに注目
ここまでご覧いただきありがとうございます。
ゲーム業界の市場規模・売上高は右肩上がりで過去7年間で200~300%成長を遂げています。
特に2020年~22年にかけてコロナの影響により在宅の時間が増えたことがゲーム業界の市場を拡大している要因で、今後も拡大する成長産業に位置づけられています。
国内におけるゲーム業界市場としては大きく3つに分けられており、
- 家庭用ゲーム
- スマートフォン向けゲーム
- PC向けゲーム
に分類されています。
上記すべてを後押しするように、ゲームを競技として競う「eスポーツ」が盛り上がってきており、市場や広告市場としても成長していく形です。
さらにこれから注目されているのが、「クラウドゲーム」です。
今まではゲームソフトを購入したりダウンロードしたりして遊んでいますが、これからクラウドのサーバー上にあるゲームを、ゲーム機やPCでアクセスし、遊んでいく時代になってきます。
さらにWeb3として「メタバース」や「NFT」などと絡んでくることは間違いありませんので、Nintendo Switchもクラウドゲームに対応し、ソニーやマイクロソフト、Googleも参加しています。
これからはハードウェアやゲームソフトではなく、ゲームの新たな時代に突入していくので、ゲーム業界の未来は明るいですね。
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