近年ECサイトで買い物をする際に、ECアプリを使って買い物をするユーザーが激増しています。
モバイルファーストの時代なので、SafariやGoogleChromeで訪問したときのスマホ最適化は行っているとは思いますが、ECサイトをアプリ化すると、ECの利便性が大きく向上だけでなく、ユーザーへのサービスレベルも大きく向上させることができます。
この記事では、ECサイトをアプリ化するのに迷っている方々向けに、ECサイトをアプリ化する理由や、大手ECアプリ5社の特徴をご紹介します。
ユーザーの利便性やサービスレベルが向上する
ECサイトをアプリ化すると、ユーザーのECサイトの利便性の向上させ、EC事業者から提供するサービスレベルをさらに向上させることができます。
初めてお買い物をする新規ユーザーに関してはいきなりアプリをインストールしてもらうことは難しいですが、数回お買い物をしていただいているユーザー、つまり既存顧客に対しては、オムニチャネルの一環として様々な情報提供を行うことができます。
60%のユーザーがECの買い物をアプリで利用
ECサイトでの買い物をECアプリで行うユーザーが増えてきています。
スマートフォンからECを利用する際、「インターネット」と「アプリ」のどちらから頻繁に購入するかを選んでもらったところ、2017年4月度調査では「インターネット」を挙げた人は43.3%、「アプリ」は56.7%でした。一方、2018年12月度では「インターネット」は36.6%、「アプリ」は63.4%でした。2017年4月度調査では「インターネット」と「アプリ」を利用する人の割合の差は13.4ポイントでしたが、2018年度12月度調査では26.8ポイントまで開きました。スマートフォンにおいて「アプリ」からのEC利用が一層浸透しました。
引用:株式会社ジャストシステム Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2018年総集編)
株式会社ジャストシステムの「Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2018年総集編)」の調査によると、ECサイトを利用する際の約6割がECアプリを利用しているということがわかっています。
2017年から2018年の1年間でもさらにインターネットブラウザよりもアプリの利用率が上がっていることから、今後もその差が開いてくると予測されます。
ECサイトをアプリ化する5つの理由
このようにECアプリを利用してお買い物をするユーザーが増えてきているということもあり、多くのEC事業者もECサイトのアプリ化を進めています。
この背景としては、ユーザーの利便性を高めるという理由と、事業者が提供するサービスレベルを上げることができるという理由です。こちらを詳しく説明していきます。
ログインが不要になる
一度購入したり会員登録をしてくれたユーザーは、ECアプリだと煩わしいログインが不要です。
ブラウザだとセキュリティの観点で定期的にログアウトがかかりますが、基本的にはログインしたままの状態でお買い物やコンテンツの閲覧をすることができます。
マイページ・購入履歴の表示が可能
ログイン不要でマイページの閲覧も可能なので、ECサイトの購入履歴の確認や、ポイントの確認、利用履歴なども簡単に見ることができます。
会員証が不要になる
ECアプリにあるQRやバーコード機能を活用することで、会員証やスタンプカードの変わりに使用することができます。
紙の会員証では印刷や管理も大変ですし、これがアプリ内で可能になるということが大きなメリットです。
店舗検索が可能
アプリではGPSにて位置情報も把握できるので、近くの実店舗を簡単に検索でき、店舗案内や問い合わせなどができるようになります。
プッシュ通知、クーポン送付が可能
事業者がECサイトをアプリ化する最大のメリットはこの「プッシュ通知」です。
今までは情報発信をメールマガジンなどで行っていましたが、年々開封率が低下しているということもあり、アプリからのプッシュ通知は強力な情報提供チャネルです。その際にクーポン送付なども可能になります。
これ以外にもアプリで使える機能やサービスはありますが、ECサイトをアプリ化すると、ユーザーのECサイトの利便性の向上させ、EC事業者から提供するサービスレベルをさらに向上させることができるため、多くのEC事業者さんがECサイトをアプリ化しているわけです。
それでは人気の大手ECサイトが提供しているECアプリの特徴をご紹介します。
大手5社のECアプリの特徴をご紹介
人気の有名・大手EC事業者はECアプリを提供しています。
それではこの「大手ECサイト・ネット通販売上高ランキングTOP100を発表!」でもランクインしている以下の企業、
- アマゾン
- 楽天市場
- ZOZOTOWN
- ユニクロ
- 無印良品
のECアプリの特徴をご紹介していきます。
アマゾン
2018年で8500億円という売上を誇る、アマゾンのECアプリの特徴をご紹介します。
アマゾンはスマートフォンのブラウザでも十分使いやすいですが、アプリを使うメリットとしてはプッシュ通知でセール情報やを受け取れることや、配達状況を受け取れることです。
商品の音声検索機能も高性能で、画像スキャン機能も充実しています。
楽天市場
楽天市場は様々なEC事業者が出店している国内最大のECモールです。
商品のバーコードスキャン機能や、値下げ商品、商品の再入荷状況を知らせてくれるプッシュ通知機能や、楽天会員特有のポイントを付与するような、キャンペーンやくじ引き機能など、楽天ポイントサービスを活かしたサービスを提供してます。
ZOZOTOWN
ファッションECモールでは国内最大級の「ZOZOTOWN」です。
メンズ、レディース商品から、ブランド、アイテムカテゴリー、素材や価格など様々な商品項目があるなかで、高性能の検索機能が充実しています。さらに購入履歴のサイズ感と比較できる機能があり、サイズが合わないという懸念を払拭したECアプリです。
関連記事:ECサイトのおすすめ検索エンジンとは?商品数が多ければ導入を検討!
ユニクロ
EC年商630億円を超えるユニクロのECアプリです。
比較的週末セールを頻繁に行うので、値下げ情報などはプッシュ通知で届くようになっています。さらにオーダーシャツを作成する機能や、今持っているユニクロのアイテムをサイズを比べることで、こちらもサイズが合わないという懸念を払拭しています。
もちろん店舗で買った商品の購入履歴を見ることもでき、貯めたポイントでキャンペーンに応募したりすることもできます。
無印良品
ユニクロとは違いアパレルだけでなく、家具やインテリア雑貨まで扱う無印良品のECアプリです。
このアプリの特徴はユニークなポイントシステムで、無印良品のポイントである「マイル」が貯まります。というのも商品を買うだけでなく、店舗に来店するだけでもポイントが貯まることもできます。
さらによく行く店舗を登録することで、お気に入り店舗の有益情報をプッシュ通知で知らせてくれます。
ECサイトをアプリ化してお客様への利便性・サービスを高めよう
ここまでご覧いただきありがとうございます。
2018年ではECサイトを利用する際の約6割が、ECアプリを利用しています。ECサイトをアプリ化すると、ユーザーのECサイトの利便性の向上させ、EC事業者から提供するサービスレベルをさらに向上させることができます。
上記で説明した5社のようなアプリは大規模ではありますが、現在ECサイトを行っていて、ある程度既存顧客がいるECサイトや、実店舗を運営いる場合は、ぜひECサイトをアプリ化してお客様への利便性・サービスを高めていきましょう。