中国のソーシャルコマース市場は25兆9060億円!小売EC市場の11.6%を占める

ソーシャルコマースが世界で最も進んでいるのは、EC大国である中国です。

消費者向けのソーシャルコマースの売上市場は増加の一歩をつづけており、3年後には今の倍の市場規模になると予測されています。

コロナウイルスの影響で実店舗営業も苦戦しているなか、日本国内でもEコマースに光があたっていますが、まだまだソーシャルコマースは盛んではありません。

この記事では、中国のソーシャルコマースの市場から拡大している理由、今後の推移を解説します。

ソーシャルコマースとは

ソーシャルコマースとは、ソーシャルメディア(SNS)とECを組み合わせて、商品の販売を促進する方法です。

  • Facebook
  • Instagram
  • Twitter
  • LINE
  • ブログ etc

活用されているソーシャルメディアは様々ですが、上記のような情報発信が可能なプラットフォームとECを組み合わせる施策のことです。

たとえばインスタグラムで投稿された写真で使用しているワンピースが欲しくなったときに、投稿からECサイトに遷移させて、購入ができる仕組みをつくったりします。

詳しくは「ソーシャルコマースとは?どんな年代・性別の消費者が関心あるの?」で解説しています。

練馬聡一
練馬聡一
そんなソーシャルコマースが最も進んでいるのがEC大国である中国ですね。

小売ECの11.6%を占める世界一のソーシャルコマース推進国

海外EC市場&国別売上ランキング、3年後伸びる商品ジャンルTOP10」の記事でも紹介していますが、中国のEC市場は世界で最も大きく、昨年の小売ECの市場規模は1兆9,894億ドル(約212兆6071億円)です。

2位のアメリカが、6006億ドル(約64兆1861億円)なので、約3.5倍の市場規模があります。

そのなかでも2020年のソーシャルコマースの売上高は、242,41億ドル(約25兆9060億円)で、中国小売EC市場の11.6%を占めることになります。

関連記事:【2020年最新】中国ネット通販、EC売上ランキングTOP10位を発表!

練馬聡一
練馬聡一
さすがEC大国である中国!日本とは規模が違いますね。

3年後には市場規模が倍に拡大する見込み

中国のソーシャルコマース市場は右肩上がり出典:emarketer.com

そんな拡大を続けている中国のソーシャルコマース市場ですが、3年後の2023年にはほぼ倍の4,748億ドルまで拡大すると予測されています。

ソーシャルコマース市場が拡大している中国ですが、小売EC世界2位のアメリカのソーシャルコマースの売上高に対しては、中国は約10倍もあります。

今年はコロナウイルスの影響もあり、中国をはじめ世界的な経済に影響しています。

なので中国のソーシャルコマースも昨年からの伸び率は約半分になると予測されていますが、2020年以降は右肩上がりで市場拡大することは間違いないでしょう。

3人に1人がソーシャルバイヤー

増加し続ける中国のソーシャルバイヤー出典:emarketer.com

中国でソーシャルコマースの市場規模は拡大していますが、それにともないソーシャルバイヤーの数も増加しています。

ソーシャルバイヤーとは、本国向けに海外の商品を購入し、国内で転売している人たちのことです。

近年日本でも中国人観光客による爆買いが行われていましたが、ほとんどの人たちがソーシャルバイヤーです。

現在中国には3億5,720万人のソーシャルバイヤーが存在していています。

これは中国人口の約30.6%を占めており、これも2023年にはさらに拡大し、人口の37.9%を占めることになります。

練馬聡一
練馬聡一
人工の約4割が商品の仕入れ転売で利益を得る時代ってことですね。

ECとモバイル先進国の国、中国

ここまでご覧いただきありがとうございます。

ソーシャルコマースが世界で最も進んでいるのは、EC大国である中国です。

消費者向けのソーシャルコマースの売上市場は増加の一歩をつづけており、3年後には今の倍の市場規模になると予測されています。

中国のEC市場は世界で最も大きく、昨年の小売ECの市場規模は1兆9,894億ドル(約212兆6071億円)です。

そのなかでも2020年のソーシャルコマースの売上高は、242,41億ドル(約25兆9060億円)で、中国小売EC市場の11.6%を占めます。

そんな拡大を続けている中国のソーシャルコマース市場ですが、3年後の2023年にはほぼ倍の4,748億ドルまで拡大すると予測されています。

このような中国でソーシャルコマースが進んだ理由が、モバイル化が進んでいるということです。

中国のユーザーは、他の先進国に比べてモバイル比率が非常に高く、モバイルに対応するアプリやプラットフォームもかなり進んでいます。

とはいえ今後日本でもソーシャルコマースが躍進していきますので、EC事業者は波に乗る準備をしていきましょう。