ECサイトやWebサイトを見ているときに、サイトの表示速度が遅いと思ったことはありますよね。表示速度が遅い原因はネットワークやサイト構造などもよるのですが、実は遅くなった分だけECサイトでは売上が下がり、Webサイトではコンバージョンが下がっています。
ECサイトやWebサイトを運営している皆様は、多少表示速度が遅くても我慢できるかもしれませんが、ITに詳しくない一般のユーザーは我慢ができません。
この記事では、表示速度が遅くなる場合、どれくらいの機会損失が発生しているのか?をお伝えしていきたいと思います。
ECサイトのページ表示速度の理想は2秒以内
Googleアナリティクス的な分析ツールである「Kissmetrics」が発表した表示速度とECサイトの関係を表すデータによると、「消費者の47%が2秒以内にWebページを読み込むことを期待している」や「読み込み速度が3秒以上かかると40%のユーザーが離脱する」と書かれています。
ページの表示速度だけで40%ユーザーが離脱してしまうとなると、当然ECサイトでの購入ユーザーを逃すことになりますから、ページの表示速度は非常に重要ですね。
表示速度が1秒遅れるとどうなるのか?
アメリカのマーケティング会社であるAberdeen Group(アバディーングループ)が発表した調査結果によると、サイトの表示速度が1秒遅くなるごとに、
・PV(ページビュー)が11%下がる
・コンバージョンが7%下がる
・顧客満足度が16%下がる
このような影響がでると発表しています。となると多くの訪問数があり、多くの売上をあげているECサイトになればなるほど、売上に関わるインパクトが大きいです。
表示速度が0.1秒遅くなると売上が1%減少
世界的なECサイトで有名なAmazonは「表示速度が0.1秒遅くなると売上が1%減少する」と発表しています。
とはいえAmazonはお客様へのサービスについて徹底している企業です。テストとして0.1秒ずつ表示速度を遅くするテストを行い、その事実が明らかになったそうです。
ちなみに昨年度の国内ネット通販売上ランキングはこちらをご覧ください。
⇒EC・ネット通販売上高ランキングTOP50を発表!
Googleの見解
ECサイトではないですが、Googleは表示速度が落ちると直帰率(そのページで離脱してしまう確率)が大きく増えてしまうということも発表しています。
表示速度が1秒から3秒に落ちると、直帰率は32%上昇する
表示速度が1秒から5秒に落ちると、直帰率は90%上昇する
表示速度が1秒から6秒に落ちると、直帰率は106%上昇する
表示速度が1秒から7秒に落ちると、直帰率は113%上昇する
表示速度が1秒から10秒に落ちると、直帰率は123%上昇する
直帰率だけでなく、2018年7月からスタートしているモバイルファーストインデックスに基づく「スピードアップデート」により、表示速度が遅くなることによりSEOにも影響がある。と発表されました。
なのでユーザビリティのことだけでなく、Googleが「表示速度が遅い=ユーザビリティが悪い」と判断がされてしまい、検索順位も下げられてしまうということです。
ちなみにその対策方法はこちらの記事をご覧ください。
⇒【SEO】検索エンジン最適化はモバイル対応とページスピード対策!
ECサイトやWebサイトの表示速度を改善しよう
ECサイトでは表示速度が遅くなるということは、遅くなった分だけECサイトでは売上が下がっていくということがわかりましたか?
まず一番大きな原因としては画像の容量になります。今はスマホで撮った写真をECサイトで使うということはよくある話だと思いますが、必要最低限のサイズにして容量も最適化しないと、とてつもなく表示速度が遅いサイトになってしまいます。
表示速度が遅いだけでユーザーの離脱率もあがり、顧客満足度も下がる。さらにGoogleのSEO評価も下がってしまい上位表示されなくなる。これは本当に最悪です。
基本的には正しい作り方をしていればそこまで表示速度が遅くなるということはないのですが、現在運営中のサイトがあまりに表示速度が遅いということであれば、早めの改善を急いでくださいね!