SNS世代といわれている若者は、SNSのどんな投稿が好きで、どんな人をフォローしているのでしょうか?
人口がどんどん減り高齢化社会になってしまっている日本ではありますが、企業が長く存続するためにも、マーケティング担当者は若い世代の消費行動を理解し、実践していく必要があります。
この記事ではSNS世代といわれている若者、具体的にはZ世代といわれる15歳~25歳と、ミレニアル世代といわれる25歳~30代後半の消費者について、SNSでどんな投稿が好きで、どんな人をフォローしているのか?など、データをもとにご紹介します。
Z世代とミレニアル世代について
今の若者たちはマーケティング的にいうと、「Z世代」と「ミレニアル世代」に分けられます。
両者の定義を具体的に説明すると、
- Z世代:1990年後半〜2000年生まれ(今の中学生〜20歳くらい)
- ミレニアル世代:1980年〜2000年生まれ(今の20歳〜40歳くらい)
と言われています。
Z世代はすでにインターネットをはじめデジタルが当たり前になっていた時代で、ミレニアル世代は中高生あたりからインターネットが普及し、大人になったときにスマートフォンが発売されていました。
両者はデジタルネイティブといわれ、デジタルが身近になり、当たり前のようにIT機器やインターネットを使いこなす世代ということです。
ちなみにZ世代については「Z世代について、マーケティング担当が理解すべき4つの消費行動」、ミレニアル世代については「ミレニアル世代の購買動向が「EC」より「実店舗購入」を好む理由」で詳しく解説しています。

ということでこのZ世代とミレニアル世代、つまり若者たちはSNSを使いこなすのも当たり前になっているのですが、SNSではどのような投稿が好きで、どのような人をフォローしているのでしょうか?
若者へのSNSマーケティングとしても、これは理解しておきましょう!
どんな人をSNSフォローしているのか?
出典:globalwebindex Influencer Marketing report
多くの若者たちがSNSを利用していますが、ではどのような人をフォローしているのでしょうか?
上記の図を日本語訳にすると・・・※数値はZ世代、カッコ内は全世代の数値
- 実際の友達:55%(52%)
- 好きなブランド:43%(38%)
- 俳優・女優:45%(34%)
- ミュージシャン:46%(33%)
- ニュース等のメディア:27%(31%)
- 仕事に関連するアカウント:21%(28%)
- 芸人:35%(25%)
- スポーツ選手:29%(25%)
- 購入を検討しているブランド:25%(25%)
- ブロガー:33%(22%)
- 起業家・ビジネスマン:22%(21%)
- ビジュアルブロガー、YouTuberなど:29%(18%)
- 慈善団体:14%(15%)
- テレビの司会者(アナウンサー):14%(14%)
- ジャーナリスト:12%(13%)
このような人たちをフォローしているという調査結果がでています。
当然といえば当然ですが、全年代にくらべて若者(Z世代)は、友達やブランド、タレントや芸能人などが多く、ニュースやビジネス系のアカウントはあまりフォローしない傾向にあります。
つまりインフルエンサーのSNS施策としては、リアルな友達を多くフォロワーに有している「マイクロインフルエンサー」との取り組みが有効になります。
マイクロインフルエンサーについては「インフルエンサーマーケティングの費用はいくら払えばいいの?」で詳しく解説しています。

好きな投稿コンテンツの種類 1位は写真
出典:globalwebindex Influencer Marketing report
では若者たちはSNSの投稿コンテンツはどのようなものが好きなのでしょうか?
国内だと写真をメインに投稿するインスタグラムや、テキストコンテンツを投稿するtwitter、テキストやリンクをコンテンツ投稿するようなfacebookなど、様々なSNSプラットフォームがあります。
こちらの調査を日本語訳にすると・・・※数値はZ世代、カッコ内は全世代の数値
- 写真コンテンツ:52%(46%)
- ハウツー系のコンテンツ:45%(46%)
- ネットで流行っていること:37%(41%)
- 短めの動画:33%(41%)
- レビュー・口コミ:33%(41%)
- ライブ動画:27%(36%)
- 長めの動画:20%(20%)
という調査結果がでています。
全年齢よりも若者が好きと答えている割合が多いのが、唯一写真コンテンツで、約半数の若者たちが好きだと答えています。
動画コンテンツを好きだと答えている若者が少ないということが意外でしたね。

使用しているSNSプラットフォームはインスタグラム
出典:globalwebindex Influencer Marketing report
若者たちの使用しているSNSプラットフォームは何でしょうか?
実はコミュニケーションの目的により、使用しているプラットフォームが違うということがわかりました。
それでは用途別にランキングをご紹介します。
家族や友達とのコミュニケーションのとき
- Facebook:76%
- Facebookメッセンジャー:50%
- Instagram:50%
- Twitter:27%
- その他無料のアプリ:27%
このようにfacebook系のサービスが多いという事になっていますが、日本では明らかにLINEですよね。
ブランドに関する情報収集のとき
- YouTube:43%
- Facebook:39%
- Instagram:31%
- Pinterest:20%
- Twitter:19%
ブランドに関する情報を得たいときは、YouTubeが43%と最も高く使用されています。
続いてFacebook、Instagramと続いています。
インフルエンサーの情報収集のとき
- Instagram:41%
- Facebook:39%
- YouTube:32%
- Twitter:27%
- Snapchat:12%
インフルエンサーからの情報収集をしたいときは、Instagramが41%と最も高くなっていて、テキストコンテンツではなく、写真や動画での情報収集が多くなっています。
関連記事:インスタグラムで稼いだ有名人ランキング、1位はクリスティアーノ・ロナウド

好きな投稿コンテンツのカテゴリー 1位は食べ物
出典:globalwebindex Influencer Marketing report
SNSで好きな投稿コンテンツのカテゴリーは、このような調査結果がでています。
ちなみに日本語訳にすると・・・
- 食べ物:43%
- ファッション:40%
- 美容・コスメ情報:39%
- ライフスタイル・幸せ系:37%
- スポーツ・アウトドア:32%
- フィットネス:30%
- 旅行:29%
- ゲーム:28%
- テクノロジー・技術:28%
やはりインスタ映えでも主流になっている食べ物が1位で43%、2位がファッションで40%、3位が美容・コスメ系の投稿が好きということです。
特にこのようなカテゴリー投稿は、インスタグラムやYouTubeなどの写真や動画コンテンツがメインのSNSに多い傾向があります。

ネットで購入を決めるポイント 1位は割引
最後に、若者たちがインターネットで購入を決めるポイントをご紹介します。
出典:globalwebindex Influencer Marketing report
若者たちがインターネット上で購入を決めるポイントは、やはり「値引き」と答えた人が最も多いです。
ちなみに日本語訳にすると・・・
- 商品の割引:48%
- 家族や友人のオススメ:39%
- オンライン広告:28%
- メールマガジン:20%
- SNSでの情報:17%
- SNS上でのインフルエンサーの情報:17%
- ストーリーズ上の広告:16%
- ブランドからのプッシュ通知:11%
- メッセンジャーアプリの広告:9%
となっています。
これは若者にかかわらず全年齢が同じ答えになると思いますが、やはり1位は商品の値引きであり、続いて家族や友人、つまり信頼できる人からのオススメということになります。
特に若者は情報にあふれているので、信頼性のあることしか信用しません。

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Z世代〜ミレニアル世代へのSNSマーケティングを
ここまでご覧いただきありがとうございます。
SNS世代といわれている若者は、SNSのどんな投稿が好きで、どんな人をフォローしているのでしょうか?
人口がどんどん減り高齢化社会になってしまっている日本ではありますが、企業が長く存続するためにも、マーケティング担当者は若い世代の消費行動を理解し、実践していく必要があります。
ぜひこちらでご紹介した若者のSNSでの好きなランキングを参考にして、次代の若者たちへのマーケティング施策をどんどん行っていきましょう!