多くのデータを収集、分析して可視化し、それを事業拡大や経営に活用することをBI(ビジネスインテリジェンス)と言います。
これは1989年にアメリカで提唱された考え方ですが、これがITの進化によって一般の企業でも活用できるようになってきました。
それを実現させるのがBIツールです。この記事では、社内のデータを活用し、事業発展や経営の意思決定をサポートするBIツールについて解説します。
BIツールとは?
BIツールとは、社内に蓄積した多くのデータを活用し、データ分析を行い、意思決定をサポートするツールです。
多くのデータというのは事業により様々ではありますが、多くは「販売、在庫、顧客、会計」などのデータが多いと思います。
このような多くのデータをクロス分析し、誰にでもわかるように分析データを出力し、意思決定をサポートします。

BIツールを導入するメリット
BIツールを導入するメリットをご紹介すると、高度な分析スキルがなくても、誰でもわかるように分析データを出力してれるということです。
今までは誰でもデータを分析するということができませんでした。
例えばデータを蓄積するところが、基幹システムや外部システムなどに散在していて、独占してデータを分析することができなかったり、システム性能が悪く、データ出力や加工に時間がかかってしまったりして、データの分析が難しかったということがあります。
ですがBIツールが進化し、膨大な量のデータ分析を行うデータマイニングから、グラフレポート、企画の立案をするプランニング機能までを搭載しており、今までは高度な分析スキルを持っている人しかできなかったことが、誰にでもできるということがメリットです。
あとはどうしても人間が行うデータ分析はヒューマンエラーが起こってしまう可能性がありますが、それを防ぎながら精度の高い分析を行うことができるようになります。
BIツールを導入すべき企業は?
一言でいってしまえば「管理」という言葉がつくような部門がある場合です。例えば「販売管理、商品管理、在庫管理、顧客管理」などが挙げられます。

といってもBIツールを活用するためには、まずは多くのデータが収集できるということが前提になります。
小規模の企業ではそもそも多くのデータが無かったり、あってもデータを各個人がエクセルで管理していたり、基幹システムで管理していてもシステムが分析に使えないということもあります。
導入を検討してもよい企業は、「管理」する項目が沢山あり、それをまとめている基幹システム(ERP)が存在している企業となります。

BIツールまとめ
BIツールを導入し活用ができれば、誰でもデータを分析・可視化することができ、意思決定をサポートしてくれます。
一昔前は基幹システム系のベンダーが提供していることも多かったですが、近年はクラウド型の比較的低価格なBIツールもでてきており、どんな企業でも活用ができるツールになってきます。
社内で必要なBIツールを検討し、導入を検討してみましょう。